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2歳で始まったイヤイヤ期もそろそろ終わり…のはずなのに、なんだかさらにしんどい気がする3歳児。
2歳のときは単純に「イヤ!」攻撃だけだったけれど、3歳となると問題はそう単純ではありません。
3歳児の特徴を理解したり、パパやママ自身の心もいたわって、上手に子供と関われるようになりましょう!
3歳児の育児がつらいのは…
イヤイヤ期のなごり
「魔の2歳」を過ぎたとはいえ、イヤイヤ期はまだまだ続く子もいます。
しかも、2歳の頃に比べて子供の感情も複雑化してきますので、最初のような単純なものではなく、イヤ!の表現にもバリエーションがでてきます。
そのため、パパやママも何が嫌なのかや、どう嫌なのかを理解するのが難しくなってきますし、対応するスキルにもバリエーションが必要になってきます。
そのため、イヤイヤ期の最初のほうよりもやりづらさを感じやすくなるのです。
なんで?どうして?
「イヤ!」に加えてよく出てくるようになるのが、「なんで?」「どうして?」と言った、理由や解説を求める言葉。
自我に加えて好奇心も出てくるので、親が主張することに対して、たびたび理由や説明を欲しがるようになります。
説明して納得してくれればまだやりやすいのですが、説明が気に食わなかったときには状況はさらに悪化…
「イヤ!」な気持ちを理解してもれえなかった不愉快さと「なんで?」「どうして?」の好奇心が満たされなかった不満から、手に負えないくらいにグズることもしばしば…。
2歳のほうが単純でやりやすかったな、と、魔の2歳が可愛かったように思えてしまいます。
「見て!」「こっちきて!」
好奇心と共に芽生えてくるのが、「自分を認めて欲しい!」という承認欲求。
これも2歳のときにはあまり表出できなかった感情のひとつです。
3歳になると話せる言葉もグッと増え、子供自身も人とのコミュニケーションが楽しくなってきます。
すると、「もっと話したい」感情や「自分の話したことが伝わって嬉しい」という経験が積み重なってきますので、その喜びをさらに欲して「見て!」「こっちきて!」など、「親に自分を分かって欲しい」気持ちを表す言葉が出てくるようになるのです。
子供の成長としてはとても喜ばしいことなのですが、子供はまだその欲求が満たされなかったときの心の整理の仕方がわからないので、親が手が離せないときなどにかまってあげられないと、大泣きしたり怒ったりして本当に大変です。
体力がついてくる
イヤイヤ期の初めの頃は、「イヤ!」とごねても、すぐに泣き疲れて寝てしまうような可愛さがあったのに…3歳児となると、そうもいきません。
かなり体力がついてきましたので、ごねるときも力いっぱい親をひっぱりまわしたり、力加減なしに親を叩いたり物を投げつけたりする子もいます。
子供とはいえこれが結構いたいしつらい。。。しかも、子供自身の体力がついたぶん、ごねる時間も長くなります。
ひとたび機嫌を損ねてしまうと、かなりの長時間戦になってしまうので、事態を治めるのがかなり大変です。
親が適当に対応するとバレる
2歳の「イヤ!」には、適当な理由で言いくるめたり、「あ!あれ見て!」などと他に注意を向ければなんとか乗り切れることもたくさんありました。
しかし、3歳になると、子供にも順を追って考える力がついてきますので、このごまかしが効かなくなります。
それどころか、適当にごまかそうとする親のその態度に怒るようにもなるのです。
簡単に言いくるめられなくなったぶん、親も真っ当な意見や説明が必要になったので、それを子供が理解できるように説明するだけでも大変な作業です。
親の言うことも聞かないといけないとわかってしまうことへの葛藤
3歳になると、「親を困らせてはいけない」「いい子だと思われたい」という感情も持つようになってきます。
なので、子供の中では一生懸命親の言う事を理解しようとするのですが、同時に親のいう事を聞けば自分の想いは通らなくなるということもわかり始めてしまい、そこに葛藤が生まれます。
しかし、自分の中でどう折り合いをつけていいのかはまだわからないので、その葛藤をどう処理していいのかわからずにパニックになり、それがグズリや怒りとして出てきてしまうのです。
これも、他人の気持ちを考えられるようになった成長の証なのですが、その葛藤を受け止めるには、親も少々体力が必要になってきて、やりづらいと感じることが増えます。
3歳児の子供への対応方法
まずは何より気持ちに寄り添ってあげる
成長に伴って、子供には様々な思考や感情が芽生えます。
また、語彙力の発達に伴って、気持ちや考えを少しずつ言葉にできるようになってくるのですが、子供が自分で適切な表現をできるのは、感じたり考えたりしていることのまだほんの一部でしかありません。
大人でも自分の気持ちや考えをうまく他人に伝えることはとても難しいのですから、子供がうまくできないのは当然のことです。
それをしっかり理解し、「イヤだったね。」「寂しかったね。」など、親が「あなたの気持ちをちゃんとわかっていますよ。」という姿勢を見せることで、子供は安心して落ち着くことができます。
気持ちを代弁してあげる
前述したように、子供の気持ちに寄り添ったあと、ぜひやってもらいたいことがあります。
それは、「こんなことが辛かったんだね。」「こうなったのが悲しかったんだね。」「寂しいから来て欲しかったんだよね。」など、子供の気持ちを整理してあげる言葉がけ。
親が子供の気持ちを整理して代弁してあげることで、子供も自分の気持ちの整理のしかたや、折り合いの付け方を学ぶことができるのです。
少し手はかかりますが、こまめにこの作業をしてあげることで、子供も感情整理が上手になり、早くイヤイヤ期から卒業することができます。
どうしても欲求を叶えてあげられないときは代替案をだす
子供の「こうしたい!」に寄り添えることができればそれが一番なのですが、そうもいかない場合もあります。
そのときには、「それはできないけれど、こっちとこっちならどっちがいいかな?」など、代わりの案を出して選ばせてみましょう。
自分で選べることで、子供も満足することが多いです。
3歳児の子供を持つ親自身も心のケアを!
気軽に連絡できる友人などを持つ
上手にお話しできるようになったとはいえ、子供の話す言葉はまだまだ宇宙語に近いです。
たまには友人や親など、気軽に連絡できる人と話すなどして、自分自身の承認欲求も満たしてあげましょう。
育児以外の世界を持つ
毎日子供と真剣に向き合っていると、息が詰まってしまうこともあります。
子供のお昼寝タイムなど、ちょっとした時間に楽しめる、育児以外の時間を持って気分転換をしましょう。
共感できるモデルを見つける
芸能人や漫画の主人公など、自分と似た境遇の憧れの人を見つけることをおすすめします。
目標となる明確なビジョンがあれば、余計な悩みが増えなくて済みます。
「辛さ」を「笑い」に変える
「3歳児のここがしんどい!」「今日は子供からこんな仕打ちを受けた!」など、子育ての悩みや苦労をおもしろおかしく描いたブログや漫画を書いているママさんもいます。
自分も同じように、今日のつらかったことなどをいっそネタにしてしまって、パートナーと一緒に笑い飛ばしたり、SNSなどに面白おかしくづづったりすると、悩みなんてなんでもなかったことに思えるかもしれません。
まとめ
子供が成長すれば、問題もより複雑化していきます。
今は苦しいかもしれませんが、これを乗り越えれば理解力やコミュニケーション能力もグンとアップし、子育ても少しずつ楽になります。
これも今だけしか見れない姿と前向きに受け止めて、この時期を少しでも楽しめるといいですね。
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