アロマは乳児(赤ちゃん)にはよくない影響があるという話を聞いたことはありませんか?
実は乳児(赤ちゃん)がいる家庭ではアロマは避けた方が良いのです。
この記事では、何故アロマが赤ちゃんに良くない影響があるのか。
アロマが赤ちゃんに与える影響にはどんなものがあるのかを紹介しています。
ぜひ参考にしていただければと思います。
そもそもアロマテラピーとは
アロマテラピーとは芳香療法とも呼ばれ、植物から抽出された芳香物質である”精油”を使って香りの拡散や吸入などの方法で心身のバランスを整えることができます。
しかし、効果効能や使用方法の知識を正しく身に着けないとアレルギーや副作用のような症状が出ることもあるため注意が必要です。
アロマテラピーには、心、体、皮膚への働きが期待できます。
- 心には、嗅覚から脳に働きかけ、ホルモンの分泌を促す効果が期待できます。
- 体には、精油成分が免疫系に働きかけることによって体の各器官を刺激して働きを向上させます。
- 精油成分には殺菌洗浄効果のある成分が含まれているものもあり、肌の調子を整える手助けになります。
以上3つの効果を利用して自分自身が持ち合わせている力を引き出してくれるのがアロマテラピーです。
アロマで使う精油とは
精油とは、植物から抽出された芳香物質で、植物の部位によって抽出方法は異なります。
同じ量の精油を抽出するにしても原料の量は異なり、同じ原料であっても抽出方法によって芳香成分の種類や割合が変わり、香りも異なります。
また、専門店以外で販売されている物の場合は、それが精油でない場合もあります。
精油は植物100%で、容器に学名や産地が書いていないものは精油以外にも何かが混ぜてあったり、香りの成分そのものが植物性ではなく科学的に合成されたものである場合もありますので、購入する際には注意が必要です。
精油と同じ香りを科学的に作ることは可能ですが、精油と同じ効果が得られるわけではありませんので、香りを楽しむだけの場合は問題ありませんが、効果効能は期待できません。
植物から抽出したものだからといって100%安全というわけでもなく、植物のままの状態よりも70~100倍ほど濃縮されているので体調や体質、使い方によっては刺激を感じることもりますのでご注意ください。
基本的には原液では使用せず、希釈して使用したほうが良いです。
精油の種類と赤ちゃんへの影響
精油は現在250~300種類ほどあると言われており、効果効能は様々です。
しかし、1歳未満のお子さんへの精油の使用は原則禁止とされています。
精油は前述したとおり濃度が高く刺激が強いものです。
様々な器官が未発達な1歳未満のお子さんには刺激が強すぎる精油もあります。
また、赤ちゃんは匂いでお母さんを嗅ぎ分けると言われていますのでその妨げにもなってしまいます。
原液のままの使用はもちろんだめですが、薄めたものであっても皮膚に直接つけると刺激が過ぎることもありますし、赤ちゃんが舐めて口に入ってしまう事を考えて直接塗布は避けたほうが良いでしょう。
赤ちゃんの皮膚は柔らかく刺激に弱いため、高濃度な精油が直接皮膚についてしまうとかぶれてしまったり、ピリピリとした痛みを感じてしまう恐れがあります。
しかしまだ言葉の話せないような小さなお子さんであればその事にも気づきにくく、トラブルになりかねません。
どうしてもアロマが使いたい、ということであれば通常よりもかなり薄めた上で芳香浴での使用をおすすめします。
芳香浴とは、空気中に精油の成分を拡散させて香りを楽しむことができる方法です。
アロマディフューザーや加湿器に精油を入れることによって手軽にアロマを楽しむことができます。
また、機械がない場合でもマグカップなど耐熱の容器にお湯を張ってそこに精油を垂らしても楽しむことができます。
ただ、どんな方法であっても赤ちゃんのすぐ近くにはそれらを置かないこと、赤ちゃんが触らない、近づかない場所に設置する必要があります。
機械を赤ちゃんが触ってしまうと何があるかわかりません。
芳香浴というのは、鼻から吸収した香り成分が様々な器官を経て脳へ伝わり、ホルモンの分泌を促すことによって気分や体調に影響を及ぼすものです。
ただいい匂いだから気分が良くなるだけではなく、香りの成分には様々な効果効能が期待できますので、それらを理解したうえで使用しなければなりません。
血圧の降下上昇、子宮の収縮、抗炎症、抗ウイルス、昆虫忌避、抗鬱、血流促進など…作用は様々ですが、小さなお子さんに精油を使用する際には特に、効果効能、禁忌事項などをきちんと把握して頂きたいです。
また、アレルギー物質が含まれていることもあるので、注意してください。
これらを踏まえた上で精油をするのであればまずは「カモミールジャーマン」と「ラベンダー」から始めてみると良いと思います。
この2種類の精油には心を落ち着かせる効果があります。
血圧を下げる効果があり、精神の興奮を沈めてくれるのです。
日々のイライラを和らげてくれたり、寝付きやすくしてくれます。
元々血圧の低い方は注意しながら使用してください。
この2種類は赤ちゃんへの使用を促している機関もあり、赤ちゃんの夜泣きや寝つきに効くとされているのでご自身の判断で使用するのも良いかと思います。
香りが独特なのでアロマ初心者の方には臭く感じることがあるかもしれませんがかなり薄めて使用し続けることによって香りに慣れてくると感じ方が変わるかもしれません。
「いい匂い」だと感じる精油はそのとき必要な香りだとも言われています。
「嫌な匂い」だと感じる場合はそのとき自身にとって不必要な成分が含まれており、体が拒否をしている、という説もあります。
ある日はとてもいい香りに感じて購入してもある日は不快に感じるということもありますし、購入するときは臭く感じたのに今日はなんだかいい香り…なんてこともあります。
好き嫌い関係なく精油を何種類か集めて、今日の体調や気分を探るのも育児に追われるママさんのリフレッシュの機会になるのではないでしょうか。
赤ちゃんに影響が少なく、赤ちゃん向けのアロマクラフト
先述したとおり直接塗布や高濃度での使用は小さなお子さんには避けなければなりませんが、直接塗布しなくても効果を発揮してくれるものがあります。
それは、「虫除け」です。
「レモングラス」「ユーカリ」「シトロネラ」この3種類には昆虫忌避効果があり、虫除けとして使うことができます。
虫除けであれば皮膚に吸収させる必要もないので赤ちゃんの帽子や上着、靴下などに軽く吹きかけて使用することができます。
また、網戸やカーテンにつけることによって薬剤を使うことなくお家の中でも虫除けとして使うことができます。スプレー容器に「無水エタノール」と「精製水」と「精油」を混ぜて家庭で簡単に作ることができます。
「無水エタノール」と「精製水」は薬局で購入できますのでお買い物のついでにぜひ。
作成方法や濃度などは使用したいシーンやお子さんの月齢、肌の状態によって異なりますので、こちらでの紹介は控えたいと思います。
こういった使用方法もあるよ、程度に認識して頂ければ嬉しいです。
まとめ
精油は薬品ではないので、「絶対」効果があるかはわかりません。種類も豊富なので個人に合うものが見つからないかもしれません。
また、法律で赤ちゃんへの使用が制限されているわけでもないので、使用するか否か、ママの判断に委ねられます。
それでも、薬に頼らず自然に近いもので生活する、というスタイルもありだと思います。
私自身、体質であまり薬品が飲めず随分アロマに助けられました。
気分が乗らないとき、眠れないとき、陣痛が来なくて焦ったとき、こどもの虫除けスプレーも勿論使いました。
ただこれら全てを肯定するのではなく、こういう生活の仕方もある、ということを知って頂ければいいかな、と思います。
大人でも香りが苦手な人もいます。赤ちゃんにアロマを使うなんて…という考えの方も勿論います。
自然だから良い、だけではなく自然だからこそ強すぎることもある、手元で調整の必要なものである、と私は思います。
正しく使わなければ、赤ちゃんに悪影響を及ぼすこともあります。そのことを念頭に置いたうえで楽しくアロマライフを過ごして頂ければ幸いです。
<参考記事>
子育て中のママに人気の記事がコチラです。【保存版】母乳に良い食事・食べ物・良くない食べ物とは!?ぜひ読んでみてください。
URL => https://be-a-mother.info/have-a-baby/breastfeeding