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赤ちゃんが生後5、6カ月になると、お母さんは離乳食の準備を始めますよね。
どのように調理して、なにからあげたらいいの?あげる時間帯は?・・初めて挑戦するお母さんは不安だらけだと思います。
そこで、これから離乳食をスタートさせる方に、離乳食について知っておきたいあれこれや、1カ月の献立、役に立つ情報についてまとめました。
筆者も現在もうすぐ生後7カ月になる息子を育てており、試行錯誤の毎日です。体験談とともにご紹介させていただきます。
離乳食はどうして必要?
日々めまぐるしく成長している赤ちゃん。
生後5、6カ月になると、母乳やミルクだけでは成長に必要な栄養素が足りず、離乳食が不可欠になってきます。
しかし、今まで飲むことが中心だった赤ちゃんが、大人と同じような固形物を食べることはできないため、離乳食で噛むことや、飲み込む練習をする必要があります。
1番最初はなめらか状のものをゴックンすることから始まり、じょじょにべたべた状、つぶつぶ状、ころころ状へと移ります。
噛む力は1歳6カ月までに練習をしておかないと身に付かないと言われていますので、順を追ってしっかり練習する必要があります。
離乳食の進め方の目安
食べ方の目安 | 離乳食の固さ | 栄養バランスの目安 | |
5~6カ月ごろ
ゴックン期 |
・母乳やミルク以外の味に慣れさせるのが目的。
・赤ちゃんの様子を見ながら、新しい食材は小さじ1から進める。 |
なめらかなポタージュ状、プレーンヨーグルトくらいが理想。
少しずつ慣れてきたら水分を減らしてベタベタ状にする |
母乳・ミルク
80~90% 離乳食 10~20% |
7~8カ月ごろ
モグモグ期 |
・かたまりは舌で上あごに押しつけながらモグモグする。
・1日2回食になるため、生活リズムを整えていく。
|
親指と人さし指でつまむと、力を入れなくてもつぶれるようなふわふわ状に。前半は絹ごし豆腐、後半は木綿豆腐が目安です。 | 母乳・ミルク
60~70% 離乳食 30~40% |
9~11カ月ごろ
カミカミ期 |
・舌でつぶせないものは歯ぐきを使ってカミカミする。
・1日3回食になり、大人と一緒に食べれるように。 |
つまんでみて、軽く力を入れるとつぶれるバナナくらいの固さ。
歯ぐきでつぶせるくらい。 |
母乳・ミルク
30~40% 離乳食 60~70% |
1歳~1歳6カ月ごろ
パクパク期 |
・前歯で噛み、歯ぐきで噛んでパクパク食べる。
・食事の楽しさを教えてあげながら手づかみ食べから始める。 |
指やフォークで軽くつぶすことができる。やわらかめの肉だんごくらいが固さの目安。 | 母乳・ミルク
25% 離乳食 75% |
離乳食は4つの時期に分けて進めていきます。
離乳食を早くに始めすぎてしまうと、赤ちゃんの内臓がまだ未発達のため、体に負担をかけてしまいます。
だからといって遅すぎても栄養不足が心配になりますよね。
赤ちゃんによって個人差はありますが、離乳食を始める目安になる月齢は生後5、6カ月だと言われています。
- 液体に近いポタージュ状や、離乳食になれる練習をする 「ゴックン期」(5~6カ月ごろ)、
- 舌を使って押しつぶして食べる 「モグモグ期」(7~8カ月ごろ)、
- 歯ぐきを使って噛む練習をする「カミカミ期」(9~11カ月ごろ)、
- 歯ぐきや前歯を使って食べる「パクパク期」(1歳~1歳6カ月ごろ)
の4つの時期に分けて離乳食を進めていきます。
いつ食べさせるのがいいの?
始めの1カ月
(5.6カ月ごろ) |
始めて1カ月後 | |
AM6:00 | 授乳① | 授乳① |
AM10:00 | 離乳食①+授乳② | 離乳食①+授乳② |
PM2:00 | 授乳③ | 授乳③ |
PM6:00 | 授乳④ | 離乳食②+授乳④ |
PM10:00 | 授乳⑤ | 授乳⑤ |
タイムスケジュールの一例です。
始めの1カ月は授乳タイムのうちの1回を離乳食に当てます。
赤ちゃんの機嫌や体調のいいときを見計らい、なるべく午前中にあげるようにしましょう。
始めて食べる食材によっては稀に口の周りが赤くなってしまったり、痒くなるなど、アレルギー反応が出る恐れがあるためです。
そうなった場合にも早い時間帯であれば、小児科に駆け込めるので安心です。
始めて1カ月が経ち、順調であれば2回食に移ります。
1回目は午前中に、2回目は夕方にあげるようにしましょう。
間隔は3~4時間以上あけるのがベスト。
時間帯はなるべく同じ時刻にあげることで、夜更かしや夜泣き防止になり、生活リズムも整います。
1番最初の食べ物は?
お粥 | 野菜・果実 | 魚・豆腐 | |
1~2日目 | 小さじ1 | – | – |
3~4日目 | 小さじ2 | – | – |
5~6日目 | 小さじ3 | – | – |
7日~10日目 | 小さじ4 | 小さじ1 | – |
11~15日目 | 小さじ5 | 小さじ2 | 小さじ1 |
16~25日目 | 小さじ6 | 小さじ3 | 小さじ2 |
26~30日目 | 30g | 15g | 5g |
10倍粥をポタージュ状にすりつぶしたものを、小さじ1からあたえます。
離乳食初期のころは食べ物に慣れることが大切ですので、もし赤ちゃんが嫌がって食べない場合は無理してあげようとせず、2、3日置いてまたあげてみましょう。
お粥をあげてみて順調であれば、1週間後から野菜をプラスしてみましょう。
じょじょに慣れてきて、2週間後あたりから豆腐、白身魚などのたんぱく質を加えます。初めてあげる食材は1日1種類、小さじ1から。
他の食材に混ぜないで単品であげましょう。
1カ月の献立スケジュール
1日目 | 10倍粥(小さじ1) |
2日目 | 10倍粥(小さじ1) |
3日目 | 10倍粥(小さじ2) |
4日目 | 10倍粥(小さじ2) |
5日目 | 10倍粥(小さじ3) |
6日目 | 10倍粥(小さじ3) |
7日目 | 10倍粥(小さじ3) |
8日目 | 10倍粥(小さじ4)
にんじんのすりつぶし(小さじ1) |
9日目 | 10倍粥(小さじ4)
にんじんのすりつぶし(小さじ2) |
10日目 | 10倍粥(小さじ4)
かぼちゃのすりつぶし(小さじ1) |
11日目 | 10倍粥(小さじ4)
かぼちゃのすりつぶし(小さじ2) |
12日目 | 10倍粥(小さじ5)
じゃがいもペースト(小さじ1) |
13日目 | 10倍粥(小さじ5)
じゃがいもペースト(小さじ2) |
14日目 | 10倍粥(小さじ5)
じゃがいもペースト(小さじ2) |
15日目 | かぼちゃ倍粥(小さじ6)
ほうれん草のすりつぶし(小さじ1) |
16日目 | かぼちゃ倍粥(小さじ6)
ほうれん草のすりつぶし(小さじ2) |
17日目 | にんじん粥(小さじ6)
キャベツスープ(小さじ1) |
18日目 | にんじん粥(小さじ6)
キャベツスープ(小さじ1)(小さじ2) |
19日目 | キャベツ粥(小さじ6)
にんじんのすりつぶし(小さじ1) りんご(小さじ1) |
20日目 | キャベツ粥(小さじ6)
にんじんのすりつぶし(小さじ2) りんご(小さじ2) |
21日目 | ほうれん草粥(小さじ6)
さつまいもペースト(小さじ1) りんご(小さじ2) |
22日目 | かぼちゃ倍粥(小さじ7)
さつまいもペースト(小さじ2) 豆腐(小さじ1) |
23日目 | かぼちゃ倍粥(小さじ7)
野菜スープ(小さじ1) 豆腐(小さじ2) |
24日目 | 10倍粥(小さじ8)
野菜スープ(小さじ2) いちご(小さじ1) |
25日目 | 10倍粥(小さじ7)
野菜スープ(小さじ2) いちご(小さじ2) |
26日目 | にんじん倍粥(小さじ8)
白身魚とたまねぎ(小さじ1) |
27日目 | にんじん倍粥(小さじ8)
白身魚とたまねぎ(小さじ2) |
28日目 | パン粥(小さじ6)
しらす干し(小さじ1) いちご(小さじ2) |
上記の献立スケジュールはサンプルです。
量の増やし方なども目安になりますので参考にしてください。
食べ物のアレルギーがある赤ちゃんなどは医師と相談しながら進めていってください。
始めのころの調理ポイント
赤ちゃんは内臓の働きが未発達ですので、塩分や脂肪分、糖分を与えると内臓に負担をかけてしまいます。
ですので離乳食初期のころは。素材の味をいかしたものを味わわせてあげることが大切です。
味つけをするのは生後7カ月を過ぎたころくらいです。
離乳食作りにあると便利な道具
小さめのすり鉢
離乳食初期のころはすりつぶした食材をあげることになるので必需品です。
おろし器
さまざまな素材のものがあり、おろし器の目によって、すりおろしのきめこまかさが変わってきます。
軽量カップ、スプーン
お湯の量をはかったり、1食分の分量をはかるための必需品です。軽量カップが耐熱性であれば、そのまま電子レンジで使えるので便利です。
茶こし
野菜スープやしぼった果汁などにあると便利です。
ミニ泡立て器
混ぜたりとろみをつけたりとなにかと出番があります。水溶きかたくり粉でとろみをつける時などに便利。
食べやすい離乳食を作る際に、なめらかに裏ごしする、細かくすりつぶす、すりおろす、混ぜるなどは欠かせないことです。
また、軽量カップできちんとはかることも大切です。
赤ちゃん用の離乳食セットを購入しなくても、普段使用している上記のものがあれば調理ができます。
しかし、赤ちゃん用の離乳食セットを購入ですと、サイズも小さくて使いやすくて便利です。
筆者は離乳食調理セットを購入しましたが、電子レンジ使用オッケーで使いやすくて便利ですよ。
重ねて収納することもできるし一式揃っているので衛生面でも子供に使用するものだから特に気をつけることができます。
少なくとも1年、毎日使用するものなので便利で使いやすいものをおすすめします。
離乳食の食べさせ方は?
スプーンを赤ちゃんの下唇につける
スプーンの先端に食べ物をつくい、赤ちゃんの下唇につけて、上唇で取り込むのを待ちます。口を閉じない場合は、優しく下あごをとじるようにします。
スプーンを水平にひく
赤ちゃんが上唇で取り込んだら、スプーンを優しく水平に引きます。食べ物を口から出すことがありますが、スプーンですくい、また食べさせるように戻します。
姿勢を少し後ろに傾かせる
赤ちゃんの姿勢を少し後ろに傾けながら与えるとあげやすいです。最初のうちはお母さんのひざの上で食べさせるとやりやすいですよ。
私の子供の場合
私の息子は離乳食を始めて1カ月が経ち、2回食にうつったところです。
離乳食を残してしまったり、母乳やミルクの方がいい!と駄々をこねたり。
食べ物の好き嫌いも出てきて、トマトやいちごなどの酸味が強いものは苦い顔をして食べてくれないので、好きな食材のにんじんや、りんごと混ぜると食べてくれます。
好きな味の時はニコっと笑ってくれるので、毎回どの組み合わせが好きなのか顔色を見るのが楽しみになりつつあります。
私はは時間があるときに、1週間分の食材を作って製氷皿を使って冷凍しています。
食べる前に食材を組み合わせて電子レンジでチンすればいいので、フリージング、楽でいいですよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。始めの1カ月は赤ちゃんが食べ物に慣れることが大切です。
基本となる離乳食のあれこれについてご紹介しましたが、セオリー通りに完璧に進めなくても大丈夫。
赤ちゃんに食事をすることは楽しいということを教えてあげて、喜んで食べてもらえるようになればお母さんも嬉しいですよね。
赤ちゃんのお世話と試行錯誤の離乳食作りに毎日大忙しだと思いますが、お母さんも赤ちゃんものんびりマイペースに進んでいきましょう。
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