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離乳食を始める前に、不安になることの1つが食物アレルギーではないでしょうか。
近年アレルギーである可能性がある子どもが増えてきていると言われています。
お母さんやお父さんがアレルギーだった場合も、子どもに遺伝していないか気になってしまいますよね。
そんなアレルギーについて、アレルギー検査はいつごろからできるの?未然に防ぐ方法は?そんな疑問についてまとめましたのでご紹介します。
赤ちゃんに心配なアレルギーとは?
国民の3人に1人がなんらかのアレルギーを持っていると言われており、先進国の間で非常に大きな問題となっています。
アレルギーは年齢によって現れる症状が異なっており、1歳未満の乳児には、「食物アレルギー」が発症する可能性が高いと言われています。
食物だと卵や牛乳、大豆などからアレルギー反応がでやすいと言われてきましたが、野菜や果実、芋類などさまざまな食品からも食物アレルギーが発症したという報告があがっているそうです。
食物アレルギーになりやすい食材は?
以下の5品目とした。
①卵、②乳又は乳製品、③小麦 :食物アレルギーの症例数が多いことから
④そば、⑤ピーナッツ:食物アレルギーの症状が重篤なため
これらの食品に関しては微量混入・添加物のレベルでも表示義務あり。
表示を奨励する特定原材料:
以下の19品目とした。
あわび、イカ、いくら、エビ、オレンジ、カニ、キウイフルーツ、牛肉、クルミ、さけ、さば、大豆、鶏肉、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、リンゴ、ゼラチン
(出典:厚生労働省、食物アレルギーとは
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pdf)
厚生労働省は平成13年4月1日より、アレルギー物質を含む食品表示を上記のように義務化しています。
上記の食材を与えてはいけないということではなくて、初めて与える時は、様子をみたほうがいい食材です。
アレルギーではないですが、1歳まで与えてはいけない食材として、はちみつ、刺身、生たまごがあがっています。
食物アレルギーの症状は?
- 皮膚症状:掻痒感、じんましん、血管運動性浮腫、発赤疹、湿疹
- 結膜症状:眼結膜充血、掻痒感、流涙、眼瞼浮腫
② 消化器症状
- 悪心・疝痛発作・嘔吐・下痢
- 慢性の下痢による蛋白漏出・体重増加不良
③ 上気道症状
- 口腔粘膜や咽頭の掻痒感・違和感・腫張
- 咽頭喉頭浮腫
- くしゃみ・鼻水・鼻閉
④ 下気道症状
- 咳嗽・喘鳴・呼吸困難
⑤ 全身性反応
- ショック症状(頻脈・血圧低下・活動性低下・意識障害など)
(出典:厚生労働省、食物アレルギーとは
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pdf)
食物アレルギーにより、上記のようなさまざまな症状が発症する場合があります。
授乳期の場合、食べて10~15分くらいで発赤疹や湿疹ができやすく、それから幼児期にかけて、じんましんや湿疹、眼粘膜症状・鼻症状・消化器症状・下気道症状が発症する場合があると言われています。
食べてから半日~1日か2日に現れる遅延型のものもあり、時間が経ってしまうとアレルゲンを特定するのが難しくなってしまいます。
食後にいつもとは違うなんらかの症状が見られたとしても、必ずアレルギーというわけではありません。食べ物によっては口元辺りが赤くなることがありますが、清潔にすれば治まる場合もあります。
食べ終わったあとに機嫌が悪くなったり、発疹やおう吐などが見られたら受診を。
その際に始めて与えた食材も医師に伝えましょう。
アレルギー検査はいつごろするのがいい?
離乳食を始める前にアレルギー検査をしたいと思われる方も多いと思いますが、実際のところ食物を食べてみないと、アレルギーであるかどうかは分からないのです。
少しの量を食べただけでアレルギーが発症してしまう場合もあれば、今まで普通に食べられていたものから突然起こる場合もあります。
ですので、事前にアレルギー検査をしても、今後アレルギーを防げるとは限りません。
アレルギー検査は低月齢でも受けることができますが、検査によっては赤ちゃんの負担になってしまうかもしれません。
例えばパパやママが食物アレルギーだったなど、気になることがある場合、生後6カ月前後に血液検査をすれば、離乳食の進め方の目安になると言われています。
まずは、かかりつけの医師や、地域の保健センターで相談してから検査をしてみてはいかがでしょうか。
アレルギーの症状と、未然に防ぐ方法は?
月齢にあった食材を選ぶ
あかちゃんの月齢によって、食べさせていいもの、ダメなものがあります。
与えるときの下ごしらえの方法や、保存方法などに注意をして、なるべく新鮮な食材を選びましょう。
初めて食べるものは1食1種類にする
万が一アレルギーが出てしまった際に、特定しやすくするために1食1種類にして、小さじ1ずつ進めていきましょう。
1歳を過ぎても1食1種類、少量から。また、なるべく午前中にあげるようにしましょう。
十分に加熱をして消化のいいものを
肉や魚などの脂肪が多いものは消化があまりよくないので、少量ずつ様子をみながらあげましょう。お刺身などの生ものは、3歳以降にあげるのが安心です。
離乳食を食べて気になる症状が出たときは、なにを食べて、どのような症状が出たのかをメモをして、医師に伝えるようにしましょう。アレルギーで出てしまっても、成長するにつれて消化機能も整い、大丈夫になってくる場合も多いそうです。
まとめ
食物を食べてみないとアレルギーかどうかは分からないところ、そして今まで食べていたものから突然アレルギー反応が出てしまうと聞くと少し怖いですが、3歳までには約70%がアレルギーが出ていた食べ物を食べられるようになるそうです。
そこまで神経質になりすぎると栄養が偏ってしまう場合もありますので、ゆっくりと少量ずつ、様子を見ながらあげていきましょう。
不安に思うことがあれば、頼れる方に相談していきましょう。
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