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離乳食にたんぱく質を取り入れるのは、10倍粥、野菜に慣れた2週間後あたりからと言われていますよね。
離乳食をスタートさせた始めの1、2カ月は、取り入れられるたんぱく質の食材が限られており、調理が簡単で魚の生臭さもしないしらすは出番の多い食材でした。
魚介類というと調理が難しそうな気がしますが、手軽に取り入れられて栄養面でも頼りになるしらすは、離乳食に積極的に取り入れてほしい食材です!
そんなしらすの調理の仕方や保存方法、おすすめレシピなどをまとめましたのでご紹介します!
離乳食にしらすはいつから?
しらすは塩水でゆでた、いわしの稚魚を軽く乾燥させたもので、たんぱく質とカルシウムを豊富に含んでいます。
離乳食を開始した1カ月後あたりから食べさせることができます。
塩水で茹でているため、調理の前にきちんと塩抜きをしてから食べさせます。
離乳食にたんぱく質は14日後くらいからと言われていますが、たんぱく質の最初の食材におすすめなのは、クセがなく、のどごしもいい豆腐。
その次にしらすがオススメです。
しらすの栄養素は?
しらすは骨や内臓も気にすることなくそのまま食べられるので、魚の栄養をまるごととることができます。
良質なたんぱく質やミネラル類、ビタミンDなどを豊富に含んでおり、なかでもカルシウムは牛乳の約2倍と言われています。
カルシウムはご存知の通り、骨や歯のもととなり赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素です。
その他にも脳や神経の発達に必要なDHAなども含んでおり、赤ちゃんだけではなく、成長期のお子さんにも積極的に食べさせたい食材です。
しらすの選び方と保存方法
しらすと間違えやすいのがちりめんじゃこ。
どちらもいわしの稚魚ですが、ちりめんじゃこはいわしに比べて水分量が少なく乾燥していて固いので、離乳食には不向きと言われています。
釜揚げしらすか、しらす干しを使うことをおすすめします。
新鮮なしらすは大きさや形がそろっていて、表面に光沢があります。
しらすの色が黄色っぽく変色していたり、身の反ったものはやめましょう。
しらすは生に近いため、日もちがしません。
塩抜きをして水けをよくきれば冷凍保存が可能なので、できるだけ買ってきたその日のうちに調理をしましょう。
しらすの調理方法
しらすはそのままですと塩分が強すぎるので、必ず湯通しして塩抜きをしましょう。
湯でゆがく方法の他に、茶こしや電子レンジをつかって手軽に塩抜きすることができます。塩けがちゃんとぬけているか、必ず味見をするようにしてくださいね。
電子レンジで
- 耐熱容器にしらす大さじ1、水大さじ2を入れてラップをかけて30秒加熱。水けを切る。
- すりつぶすか、こまかく刻む。
茶こしで
- 茶こしにしらすを入れて、熱湯を回しかける。
- すりつぶすか、こまかく刻む。
しらすの冷凍保存方法は?
水けをよくきれば冷凍保存もできます。しらす干しは日もちしないので、早めに調理をして冷凍保存しておくのをおすすめします。
調理したしらすを製氷皿に入れて、冷凍庫へ。固まったら保存袋に入れかえて保存しましょう。
解凍する時は凍ったしらすに水少々かけて、電子レンジで加熱するのがおすすめです。
保存して1週間前に使い切りましょう。
アレルギーの心配は?
魚アレルギーや、卵アレルギーの赤ちゃんも、しらすで反応がでたという報告がされています。
ですので、その場合は時期を遅らせたり、かかりつけの医師に相談をしてみましょう。
また、たんぱく質は大量にあげすぎてしまったり、早い時期から与えてしまうと消化器官に負担がかかってしまいます。
離乳食初期のころは与えすぎには注意をしましょう。
どのような食材でもいえることですが、始めての食材は小さじ1杯ずつ様子をみながら進めていきましょう。
しらすを使った離乳食 簡単レシピ
離乳食初期から完了期までの、しらすを使ったおすすめレシピをご紹介します。参考になりますように!
しらす離乳食 初期(生後5カ月~6カ月ごろ)
しらす粥
まずはお粥から。相性抜群のコンビです。いつものお粥のアレンジに!
材料
- しらす干し・・5g
- 10倍粥・・大さじ2
- 水・・小さじ2
作り方
- しらす干しは茶こしに入れて熱湯をまわしかけて塩抜きをする。水けを切ってからみじんぎりにする。
- 耐熱容器に1.と、10倍粥、水を入れて電子レンジで加熱する。
しらす大根
煮た大根おろしがしらす干しのモソモソ感をカバーしてくれます。
材料
- しらす干し・・5g
- 大根・・1cm厚さの輪切り1個
- だし汁・・大さじ2
- 水溶き片栗粉・・適量
作り方
- しらす干しは茶こしに入れて熱湯をまわしかけて塩抜きをする。水けを切ってからみじんぎりにする。大根はすりおろしておく。
- 小鍋に1.とだし汁を入れてひと煮立ちして、水溶き片栗粉をでとろみをつける。
しらす離乳食 中期(生後7カ月~8カ月ごろ)
しらすにんじん粥
筆者の子供は大好きな組み合わせ。大人が味見しても美味しかったです!
材料
- しらす干し・・5g
- にんじん・・2cm厚さの輪切り1個n
- 7倍粥・・大さじ2
作り方
- しらす干しは茶こしに入れて熱湯をまわしかけて塩抜きをする。水けを切ってからみじんぎりにする。
- にんじんはやわらかく茹でてみじんぎりにする。
- 7倍粥に1.と2.をいれて混ぜ合わせる。
しらすとかぶのおろしあえ
かぶの葉にはビタミンCやカロテン、カルシウムが豊富です。かぶと合わせて使っていきましょう!
材料
- しらす干し・・5g
- かぶ・・1/2個
- かぶの葉・・5g
作り方
- しらす干しは茶こしに入れて熱湯をまわしかけて塩抜きをする。水けを切ってからみじんぎりにする。
- かぶの皮は厚めに剥いてすりおろし、耐熱容器に水少々入れて電子レンジで1分加熱する。
- かぶの葉はみじんぎりにして水少々入れて30秒加熱する。
- 1.,2.,3.すべて混ぜ合わせる。
しらすとかぼちゃのお粥
しらすの風味がかぼちゃの甘みでまろやかになります。
材料
- しらす干し・・5g
- かぼちゃ・・15g
- 7倍粥・・20g
- だし汁・・大さじ1
作り方
- しらす干しは茶こしに入れて熱湯をまわしかけて塩抜きをする。水けを切ってからみじんぎりにする。
- かぼちゃは皮をむいて種とワタを取り除き、やわらかくゆでてつぶす。
- 小鍋にだし汁、7倍粥、1.と2.をいれてひと煮たちさせる。
しらす離乳食 後期(生後9カ月~11カ月ごろ)<\h3>
ジャガイモとしらすのお焼き
手掴み食べの練習にも!おかずの他に、おやつにも最適です。
材料
- ジャガイモ・・1個
- しらす・・10g
- 片栗粉・・ 適量
- 水・・適量
作り方
- ジャガイモを洗い皮を剥いて、4頭分くらいに切る(早く火が通るように)
- 切ったジャガイモをラップで包み、レンジで2分
- 湯どうししたしらすとジャガイモをすり鉢で潰す。
- 潰し混ぜたジャガイモとしらすに片栗粉と水を入れ捏ねる。
ポロポロとまとまりにくい時は水を足し、片栗粉は加減を見て足す。 - 形を成形。赤ちゃんの食べやすい、楕円形でもスティックでも(^^)
- フライパンにクッキングシートを引き、両面軽く焼き目が付くまで焼く。焼きすぎると固くなるので、蓋をして蒸すと良い。
- 冷まして出来上がり!
(参考:クックパッドhttps://cookpad.com/recipe/4120589)
しらすと野菜ひじきのうどん
栄養満点で積極的に食べさせてあげたい組み合わせ。
材料
- しらす・・10g
- 人参・大根・・20g
- ひじき・・1g
- うどん・・40g
- かつお昆布だし・・1カップ
作り方
- しらすを5分熱湯につけて塩抜きをする。
- かつお昆布だしにみじんぎりにした人参・大根・水で戻してみじんぎりをしたひじきを入れ火が通るまで煮る。
- 細かく刻んだうどんと1.を入れて煮立ったら。2分ほど仕上げ煮。
- 必要分であれば片栗粉でとろみづけ。
(参考:クックパッド:https://cookpad.com/recipe/4292117)
しらす離乳食 完了期(1歳~1歳6カ月ごろ)
しらすと野菜の炊き込みご飯
大人が食べても美味しいそう!栄養バランスも抜群な組み合わせです。
材料
- 玉ねぎ・・1/2個
- にんじん・・1/3〜1/2本
- しらす・・30g
- 米・・1合(150g)
- 水・・月齢に応じて
- 醤油・・小さじ1
- みりん・・小さじ1
作り方
- 米またはご飯はあらかじめ水に浸けておく(30分程度)※野菜の煮汁も使うのでいつもより気持ち少なめに!
- 鍋に水を200cc程度入れ、みじん切りにした玉ねぎを茹でる
- にんじんをみじん切りにし、玉ねぎと一緒に茹でる
- 塩抜きしたしらすを入れさらに茹でる
- 20〜30分煮込んで野菜が柔らかくなったら、米の鍋に煮汁もごと入れ醤油、みりんを加えたら強火にかける
ボコボコと泡が出てきたら弱火にし、蓋をする
※蓋は吹きこぼれ防止のため少しずらしておく - 20〜30分して水分が飛びねっとりしたら火を止めて蓋を完全にとじ5分程度蒸らす
(参考:クックパッドhttps://cookpad.com/recipe/4135119)
まとめ
しらすは湯で塩抜きをすれば、やわらかいので裏ごしするのも簡単です。
しらすを少しのせるだけでも手軽にカリシウム補給ができるので、冷凍して常にストックしておきたい食材ですね。
お粥にのせるとうまみも栄養価も増します。
そのほかにも、おかゆやうどん、その他野菜、豆腐などとも相性がいいので、ちょこんとのせて、手軽にカルシウム補給をしていきましょう!
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