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小さなことで無性にイライラしてしまったり、感情的になって子供を怒鳴りつけてしまったり。
ダメだとはわかっているのに、どうしてもイライラを抑えきれない…それ、育児疲れが限界に近づいているかもしれません。
感情が自分でコントロールできなくなっているときは、心が疲れ切っているサイン。
心が壊れてしまう前に、そのイライラ・モヤモヤを解消してください!
気持ちの問題だけじゃなかった!育児のイライラの原因
マタニティーブルー
産後うつやマタニティーブルーという言葉は、子育て世代なら誰もが一度は耳にしたことがあるはず。
産後のホルモンバランスの変化で、情緒不安定になりやすいという事は知られています。
この不安定な期間は通常産後2週間ほどで治まると言われていますが、産後1ヶ月以上経っても激しく気分が落ち込むときには、産後うつが疑われます。
つらいときは無理せず、お医者さんを頼りましょう。
PMS(月経前症候群)
気分の落ち込みは産後のホルモンバランスだけが原因ではありません。
産後1年くらいが経ち、身体も大体元通りになって生理も戻ったけれど、まだ何となく気持ちが不安定な気がする…という方もいます。
それ、実はPMS(月経前症候群)かも。
出産を機に生理痛やPMSがなくなった!
という話はよく聞きますが、実はその逆で出産を機に生理痛やPMSになったという方もいるのです。
情緒不安定になる時期が生理前の2週間くらいの間に起きていませんか?
PMSは漢方やピルの服用で症状を和らげることもできます。
気になる場合には婦人科を受診してみましょう。
体力や筋力の低下
出産には、富士山を一気に登頂するのと同じくらいの体力を使うと言われています。
産後に無理をしてはいけないと言われるのは、出産のときに受けた身体のダメージを回復させるためです。
しかし、体力の低下の原因は出産だけではありません。
妊娠中のつわりや安静指示などでほとんど家から出れない期間があった方は、思った以上に筋力が低下します。
健康な人でも、1週間安静にした場合には、筋力は20%低下し、それが1ヶ月続けば、筋力はなんと88%も低下するのです!
この筋力を元に戻すためには、通常でも半年はかかると言われています。
妊娠中は筋肉を緩める「リラキシン」というホルモンが出て、さらに筋力が低下しやすい状態なので、元通りになるにはさらに時間を要するでしょう。
筋力が落ちると少ない筋肉で身体を動かさないといけなくなるので、疲れが出やすくなります。
赤ちゃんが身体の外に出て、見た目はいつも通りに戻っても、筋力が落ちてしまっているので妊娠前のように動きまわれなくなるのは当たり前。
筋力がもとに戻るまでは無理に予定を詰め込まず、自分が思っている中の6割くらいをこなせれば上出来と受け止めましょう。
睡眠不足
赤ちゃんが生まれてからというもの、そのお世話で満足に眠れない方も多いはず。
睡眠不足は思考能力の低下や自律神経の乱れを引き起こし、思う通りに身体が動かなくなります。
たまには誰かに子供を預けてゆっくり休めればいいのですが、様々な理由でそれができないママもたくさん。
そんなときは、無理に動こうとせず、「疲れているから仕方ない」と割り切って、できるだけ身体を休める時間を確保してください。
授乳中の5分だけでも、目を閉じて深呼吸するだけで、頭がすっきりすることもありますよ。
環境の変化
出産前とは生活リズムも物事の優先順位も、自分をとりまく人間関係までもが大きく変化しているはず。
環境の変化は人間にとって最も大きなストレスになると言われています。
今までの人生の中で、学校に入学したり、会社に就職したり、引っ越ししたり…生活環境の変化でワクワクする反面、不安もいっぱいだった経験がありますよね?出産・育児も同じ。
日常の延長上に感じますが、生活環境は大きく変化しています。
お子さんが小学校に入るころまでは、めまぐるしく生活が変化するので、最初はうまくこなせなくても大丈夫。
落ち着いたころに、ゆっくり自分のペースを取り戻していきましょう。
プレッシャー
子育てはミスが許されないうえに、20年越しの大きなプロジェクト。
パパやママが抱えるプレッシャーは想像を超える大きさです。
頑張らなくちゃと思えば思うほど、うまくいかないことばかりが目について、ついつい落ち込みがち。
真面目に育児に取り組むほど、そのプレッシャーは大きくなっていきます。
完璧を求めなくても大丈夫。
そのときうまくいかなかったことも、20年もある長い期間の中で、取り戻していけばいいのです。
今すぐ実践!イライラ・モヤモヤ解消法!
育児のイライラは誰もが1度は感じる、防ぎようがないもの。
イライラしてしまうのは身体の問題や環境の問題がほとんどなので、仕方のないことです。
イライラがたまってしまう前に、解消してしまいましょう!
おしゃべりで気分転換
子供を連れて外出するのはなかなか気力も体力も使うもの。
気軽にできるのは電話やメールなどで友人と話すことです。
ほんの10分でもいいので、スキマ時間にママ友と愚痴を言い合って共感したり、独身の友達と話して「親」としての自分を忘れる時間を作ると、とってもいい気分転換になりますよ。
自分だけのスペシャルタイムを作る
子供がお昼寝しているときなどは、ママが唯一1人になれる時間ですよね。
その間にやってしまいたい用事は山ほどありますが、たまにはその用事をサボって、自分だけの時間を持つことも大切です。
大好きなスイーツを一人でゆっくり堪能したり、気になっていたDVDを観たり、アロマオイルでマッサージしたり…独身時代を思い出して「女子」な時間を作ると、グッと気分が上がります。
ストレスを笑いに変える
イライラする出来事も、ちょっと見かたを変えるととっておきの笑い話になったりするもの。
疲れたときや困ったとき、ものすごく腹が立ったときも、それを笑い飛ばせるようになればもう無敵です。
はじめは難しいかもしれませんが、そんなときは育児マンガやエッセイを参考にしてみてください。
誰もが経験するようなイライラや失敗が面白おかしく描かれていて、日常のささいなイライラでさえ、愛おしく感じてしまいます。
そんな笑い話をママ友やパートナーと共有できれば、毎日が笑顔で溢れますよ。
身近な人に自分の生活を話すのが億劫なときは、自分ということがわからないようにSNSのアカウントを作って、そこに投稿してみるのもアリ。
共感できてちょっと笑えるネタで、みんなの人気者にもなれるかも♪
湧き上がるイライラは溜めずにこまめに解消が一番!
育児書や雑誌などを見ると、「子供を預けて夫婦でデート」や「パートナーに協力してもらって自分の時間を作る」など、少しハードルの高いストレス解消法を紹介されがち。
もちろん、それができる環境であれば、周囲を頼ることも大切なのですが、様々な理由から、しょっちゅう周囲の協力を仰ぐことが難しい方がほとんどです。
また、子育て中のイライラやモヤモヤは、日常の中で頻繁に湧き上がってくるので、そんな大きな機会を待っていては解消が追いつきません。
日常のイライラは日常で解消することが一番。
イライラしてしまうのは仕方がないと割り切って、日常生活のわずかな時間でも解消できるよう、自分のお気に入りタイムを見つけましょう。
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