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3歳までではない幼児の育脳!本能や心を鍛える方法ややめたい習慣

子育て
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わが子の持っている才能を引き出してあげたい。

将来、社会で活躍できる人になってほしい…。

お子さんをお持ちのお父さん・お母さんなら、一度はそんな思いを抱くことがあるのではないでしょうか。

よく3歳までの幼児教育が大事、と言われますがそんなことありません!

育脳のためには子どもの発達段階に合わせて関わることが大切です。そのことで勉強だけではなく、将来的に豊かな人間関係を作ることや、社会で活躍できるための人間性を育てることが出来ます。

今回は年齢ごとのかかわり方のポイントと、幼児期に絶対にやめたい10の習慣についてお伝えします!

育脳(幼児教育)の時期|0歳から10歳過ぎまでが重要!

脳が働くには五感が大切

「頭のいい子」とはどのようなイメージを持っていますか。

勉強だけが出来る子のことでしょうか。本当に「頭のいい子」になるためには、覚えた知識を使うために、脳の機能をしっかりと働かせる必要があります。

そのためには感覚、つまりいわゆる五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)や、物事をイメージする力を十分に育てる必要があります。

育脳によってその脳の機能が育ち、思考力や記憶力、判断力に影響していくことで、脳の力を十分に発揮出来るようになるのです。

脳が力を発揮するには「本能」と「心」がポイント

「頭のいい人」と言われる人は総じて好奇心旺盛です。

好奇心とはつまり「「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」気持ちのことであり、これが脳の機能にとっての“本能”です。

そしてその本能を「楽しい」「もっとやりたい」と強化する働きが“心”と言えます。

この「脳の機能」、「本能」、そして「心」を上手に働かせることで、どんどん脳は力を発揮できるようになるのです。

子どもの育脳にはぴったりの時期がある!

「脳の機能」、「本能」、そして「心」はそれぞれグンと伸びる時期が違います。

それは年齢別に3つの時期に分けられます。

  • 0歳から3歳:本能を磨く時期
  • 3歳から7歳:三位一体へのステップ
  • 7歳から10歳:自主性・自発性を育てる

勉強してどんどん知識をつけていけるのは、この時期を過ぎる10歳以降になります。

それではこの3つの時期に効果的な関わり方についてお教えします。

0歳から3歳は本能を育てる!すぐに取り組める10のポイント

本能は0歳から3歳の間に養育者からたくさんの愛情を受けることで育ちます。そして本能を磨くことで心も育っていくそうです。

その本能を育てるためには特別な教育を受ける必要はありません。

今すぐ取り組める大切な10項目を紹介します。

暗い表情は控え、笑顔で愛情をもって接する。

赤ちゃんがこの時期に愛され、安心できる場所で過ごすことで、物事に積極的に取り組む力が育っていきます。

明るい表情で「あなたのことが大好き」という愛情が伝わるように、たくさんスキンシップをとってあげましょう。

失敗しても認め、ほめてあげる

子どもは大人の真似が大好き!

でもうまくいかないことがほとんどです。例えばコップに水を注ごうとしてこぼしてしまったら、叱ったりせず「お手伝いしようとしてくれたんだね、ありがとう!」とその行為を認めてあげましょう。

そしてできるようになったら、思い切りほめることが「またやってみよう」の気持ちを育て、学習好きの子どもに育てるコツです。

競争させる

子どもは一等賞が大好き。遊びの中で全力を尽くすことは、育脳にとってとても良いことです。

大人はあからさまに手加減をするのではなく、勝つか負けるかギリギリの勝負が出来ると良いですね。

自分の足で歩く経験を積む

子どもは寄り道ばかりで、なかなか目的地にたどり着けない!

という悩みを抱えているお母さん方も多いのではないでしょうか。

そのためベビーカーに乗せたり、つい抱っこしてしまうこともあるでしょう。

しかしその寄り道は「知りたい」という本能が育っている証拠です。

歩くことは筋力の成長にもなるので、ぜひ一緒に歩く日を作ってみてください。

挑戦することを見守る

危なっかしい手つきでお茶碗を運んだり、コップに牛乳を注ごうとしたり…。

一見無謀に思える挑戦も本能の育ちから生まれるものです。

すぐに止めたりせず、どのように試行錯誤しているのか見守ることが大切です。

もちろん危険なことはすぐに止めなければなりません。

手を貸す前に一呼吸置く

大人は失敗することを心配して、先回りして手や口を出してしまいがちです。

いろいろ挑戦したいのに、先回りして「こうしなさい!」と言われると子どもはやる気をなくしてしまいます。

一言いいたかったり、手伝いたくなってもまずは一呼吸おいてみましょう。

好きなもの、興味を持ったものを応援する

いつも同じおもちゃで遊んだり、同じキャラクターの服ばかり着たり…。

大人には困ったこだわりも、子どもの脳にとっては心地よい「好き」の刺激です。

子どもが納得し、満足できるまで好きなことをさせることが大切です。嫌いなものを無理やりさせることはやめましょう。

子どもが楽しんでいることに共感し、一緒に遊ぶ

大人にとって子どもの遊びはちょっと面倒だったりしますよね。

でも子どもが「今何を楽しんでいるのか」にちょっと目を向けてみましょう。

「〇〇が楽しいんだね」と声をかけるだけでも、子どもはわかってもらったととても喜びます。

そして「これはどうするの?」など子どもに教えてもらってみてください。

子どもは得意になって一生懸命教えてくれるはずです。

子どもの話を否定せず、最後まで聞く

子どもは忙しい時に限って、何度も同じ質問をして来たり…つい空返事をしたり、「あとでね!」と流してしまうこともありますよね。

そうすると子どもはがっかり。中途半端にして止めてしまいます。

そうならないように、一度手を止めて顔を見て返事をしてあげましょう。

しっかり聞いているという態度を伝えることが大切です。

言葉がまだわからなくても笑顔でコミュニケーションをとる

まだ話の内容がわかっていないからと、子どもの前で夫婦喧嘩をすることは絶対にやめましょう。

子どもはとても敏感に気持ちの変化を感じ取り、何をするにも不安がるようになってしまいます。

それでもイライラしてしまったときは、深呼吸。

子どもをぎゅっと抱きしめ、愛情を伝えていきましょう。

3歳から7歳は三位一体への土壌づくり。育脳に悪い10の習慣は絶対やめる!

この時期は脳の機能、本能、そして心を三位一体で働かせるために大切な基礎固めの時期です。

つまり次のステップへの土壌つくりの時期とも言えます。

この段階では知識や技術を身につけるよりも、もっと大事なことがあります。

それは脳の機能や本能、そして心が影響しあって働く「三位一体」の状態になるのを妨げる悪い習慣を徹底的にやめることです。

ここで幼児の育脳に悪い、絶対にやめたい10の習慣をチェックしましょう

悪い習慣①無感動、興味を持たない

いくら役に立つものでも、面白くないことを続けるのは大人でも難しいものです。

好きになれるような環境を身近に用意し、親自身がそれを楽しんで見せることが大切です。

一緒に楽しむことで子どものやる気が育っていきます。

悪い習慣②「無理だ」「できない」など否定ばかりする

ネガティブな感情は育脳の天敵です。

「出来っこない」「絶対無理」など、否定的な言葉を使っていると、脳も「出来ない」と勘違いしてしまい、本来の力が発揮出来なくなってしまいます。

その時は「大丈夫、あなたは出来るよ」と明るく励まし、少しの手伝いをしてあげましょう。

そして達成できたときには少し大げさくらいに褒めてあげることが大切です。

悪い習慣③後回しにする

育脳のためには自ら進んで行うことが重要です。

「後でやろうかな」と後回しにすることは、本能の成長の妨げになってしまいます。

そこで例えば「片付けとお着替えならどちらを先にする?」と自分で選択するようにしてみましょう。

そうすることで「自分で選ぶ」という責任感をともなった前向きな行動になっていきます。

悪い習慣④いろいろ手をつけ、じっくり考えられない

経験や情報をたくさん与えるばかりでは育脳にとって効果がありません。

新しい経験を数多くさせるばかりではなく、まずは「すごいね」「すてきだね」とみんなで感動を共有する癖をつけましょう。

子どもはますます興味を持ち、「もっと知りたい」と本能を働かせていくことになります。

テレビやゲームなど魅力的なものからいったん離れ、じっくりと一つのことに集中出来る環境を整えてあげることも大切です。

悪い習慣⑤中途半端に終わらせる

途中で物事を投げ出すのは、脳にとって大変悪い習慣です。

自分でやりたいと言ったのに、「やっているうちに嫌になった」などの理由で簡単にやめてしまうのは良くありません。

例えばピアノの練習であれば、練習している曲をCDで聴く、コンサートに行ってみるなどの方法でも脳は育っていきます。

悪い習慣⑥話をよく聞かない

テレビを見ながら話を聞いていたり、適当に「うんうん」と相槌を打っていたりする子どもは、成長しても人の話をしっかり聞くことが出来ません。

本の読み聞かせは聞く力を育てるのにピッタリです。また本を「好きになる」ということは本能の成長にも効果的です。

途中で「あなたならどうする?」など質問をすると、子どもはより一生懸命話を聞くようになります。

悪い習慣⑦人を見下し、バカにする

人を尊敬する心は育脳にとって大切です。

他人を見下しバカにしてばかりの態度は、自分の成長にも目を向けないことであり、育脳を妨げます。

例えば子どもの目の前でお母さんがお父さんの悪口を言うのも、悪い見本になってしまいます。そこでお母さんが些細なことでも「ありがとう」と伝える姿を見せることで、子どもにも人を尊敬する姿勢が身についていきます。

つまり人との関わりが好きになり、多くを学んでいける力に繋がります。

悪い習慣⑧やりっぱなしにして振り返らない

脳は五感や感情と一緒に見聞きしたことは良く覚えることが出来ます。

子どもが面白いと思ったものを、親子で感想を言い合いながら見聞きすることが重要です。

例えば親子で動物園に行った時には、家に帰ってから「ゾウはとても大きいね!びっくりしたね!」と感想を言い合いながら、何を食べているのかなどを調べられると良いですね。

悪い習慣⑨失敗を認めない

挑戦に失敗はつきものです。

しかしそこで失敗を責め、叱るようなことは絶対にしてはいけません。

どこで失敗してしまったのかを考えることで、次にどこに気をつければよいのか、ステップアップのチャンスになります。

失敗が怖くて不安になってしまう子どもには、具体的にどんなサポートをしてあげられるのか伝えるのも効果があります。

悪い習慣⑩損得を優先する

大人はこれまでの人生経験の中で「これは役に立つ」「あれは役に立たない」と物事の損得を知っています。

しかし、子どもが興味を持つものに、大人が「くだらない」「やっても意味がない」と決めつけてはいけません。

子どもが何かに興味を持ったら、大人はその興味が満足するように応援しましょう。

7歳から10歳は「自分でやる」気持ちをサポート

自主性・主体性を尊重する声がけ

この時期に大切なのは「自分で決めたこと」を「自分で達成する」ことです。

この時期の子どもは自分からやることが楽しくて仕方がありません。

しかしそこで大人から「ああしなさい」「こうしなさい」と言われると、どんどんやる気がなくなっていきます。

この時期に効果的なのは「お母さんは〇〇と思うけど、あなたはどう思う?」と自分で考え、答えを選ばせる質問です。

自分で選び、実行することで子どもはうれしさを感じ、育脳に良い影響があります。

10歳以降はどんどん知識を身につけられる

この時期には子どもの脳はほぼ大人と同じように知識を身につけることができます。

これまでの育脳によって脳を十分に働かせる準備が出来ており、本格的に勉強しても良いタイミングです。

しかし「勉強しなさい!」は禁句です。

やらされるのではなく、自分で興味を持ち、すすんで取り組む姿勢が大切です。

育脳は「充実した幸せな人生」を送れる子どもの脳の育て方!

これまで子どもの発達段階によって、脳へのアプローチを変えることが育脳にとって効果的であるとお伝えしてきました。

育脳は子どもを優秀な人間に育てるだけの方法ではありません。

脳の機能の発達、本能を磨き、そして心を育てることを考えた取り組みです。

つまり育脳は、子どもが将来的に自分の才能を存分に発揮し、豊かな人間関係を作り、充実した幸せな人生を送れる人間性を育てるための方法ともいえるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

子どもの年代によって効果的な関わり方がそれぞれあり、育脳のためにはやめたい習慣が挙げられていました。

筆者にも4歳の子どもがいますが、このやめたい習慣を意識して関わるようになってから、苦手だったお片付けも最後まで取り組めるようになってきました。

ほんの少しの心がけだけですぐにでも取り組めるので、ぜひ今回の記事を参考にお子さんの育脳にチャレンジしてみてくださいね。

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ライター紹介 ライター一覧

ヨウカ

ヨウカ

臨床心理学を専門に仕事をしてきました。
今は二人の子どもの子育て中です。自分が子育てをする中で気づいたことや、心配に思ったことをそれまでの経験と照らし合わせながら、日々勉強させてもらっています。
皆さんにもわかりやすくその気づきをお伝えできれば良いなと思ってます。
どうぞよろしくお願いします。