母乳を飲まない赤ちゃんにイライラ!!母乳を飲まない理由とママの心構え!
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赤ちゃんが母乳を飲まない理由
赤ちゃんが母乳を飲まない理由は、大きく三つに分けられます。
- 赤ちゃんの発達段階が理由の場合
- 赤ちゃんの体調に原因がある場合
- 母乳や姿勢に原因がある場合
ではそれぞれどのようなものがあるのでしょうか。
もう少し詳しい説明を見てみましょう。
(1)赤ちゃんの発達段階が理由の場合
おっぱいが赤ちゃんの口の大きさに合わない
赤ちゃんはおなかの中にいるときからすでにおっぱいを吸う練習を行っています。
「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」という原始的な本能の一つのおかげで、生まれてすぐにおっぱいを吸うことができるのです。
しかしそれでも赤ちゃんの小さな口ではうまく乳首を吸えないことがあります。
赤ちゃんの口の大きさに対して乳首が大きかったり小さかったりすると、赤ちゃんが疲れてしまい母乳を飲まないことにつながってしまうのです。
おっぱいを吸う力が弱い
おっぱいを吸うという行動は、赤ちゃんにとっては全身運動です。
特に生まれたばかりの赤ちゃんは体力もなく、もっと母乳を飲みたいと思っていても、途中で疲れてしまい寝てしまったり、機嫌を悪くして飲めなくなってしまうことも。
こんな時は間隔を気にしない「頻回授乳」を行うことで、赤ちゃんのおなかも満たされ、赤ちゃんがおっぱいを吸うことに慣れていくことが出来ます。
乳頭混乱
ミルクと母乳を混合で使用している場合に考えられる理由です。
哺乳瓶のほうが吸う力が弱くてもミルクが飲めるので、おっぱいを嫌がることがあります。
遊び飲み
生後3か月程になると、「おなかがいっぱい」という感覚がわかるようになってきます。
おなかがいっぱいになると、それ以上のまなくなってしまいます。
しかしおっぱいを口に含んでいると安心するため、特に飲むでもなくおっぱいを口に含んだままということがあります。
また、周囲の様子に気がとられて一回飲んでは止め、またすぐに飲みたがるという状態になることがあります。
こういった「遊び飲み」が始まるとまとまって授乳の時間を持てないうえに、ちょっと吸われては止めてを繰り返されるために、おっぱいは張り続けます。
集中しない赤ちゃんにパンパンで痛いおっぱい…。
そんな状況にママはイライラすることが増えてきます。
離乳食で満足している
生後半年程になり離乳食が始まると、しっかり食べることのできる赤ちゃんは母乳の量が減ることがあります。
とはいえ、初めの数か月は離乳食から得る栄養は1割ほどですので、母乳からの栄養が必要不可欠です。
離乳食をいっぱい食べて母乳を飲まないという離乳初期の場合は、離乳食の量や時間を少し調整することも必要でしょう。
しっかり食べることのできる離乳後期に母乳の量が減った場合は、そろそろ卒乳を考え始めてもよいでしょう。
母乳を欲しがる時には与えますが、欲しがらなければ無理に与えなくても良い時期です。
離乳食の量が少ないけど、母乳も欲しがらなくなってきた、という場合はフォローアップミルクなども使用して栄養を補うようにしても良いでしょう。
(2)赤ちゃんの体調に原因がある場合
鼻づまり
風邪などを引き、鼻づまりが酷いと赤ちゃんはおっぱいが吸いにくいため、母乳を嫌がったり、途中で止めてしまうことがあります。
鼻づまりをそのままにしていると、中耳炎などに悪化してしまう可能性もあるため、市販の鼻吸い器を利用したり、耳鼻科で鼻水を吸ってもらうなどして、鼻づまりを解消しましょう。
鼻がすっきりしてから授乳すると、赤ちゃんも落ち着いて母乳を飲むことが出来ます。
喉が痛い
喉に痛みがある場合も母乳を飲みづらくなります。
例えば溶連菌感染症やアデノウイルス感染症になってしまった時などは、喉に痛みが出ることが多いようです。
もし熱があるような場合は脱水症状が心配なので、まずは病院を受診しましょう。
少しでも口に入れられるようなら、小さなコップやスプーンなどで、少しずつ口の中に流し込むことも良い方法です。
歯の生え始め
歯が生え始める時には、その部分がむず痒く、おっぱいを噛んでしまう事もあります。
そうするとママは痛くて授乳タイムが憂鬱になってしまうようです。
そんな時は歯固めなどで遊ぶ機会を作り、ムズムズを解消してあげるのも良いでしょう。
もし噛まれてしまった時は、無理に引っ張らずに、赤ちゃんの口の中に指を入れて外すようにすると、傷が大きくならずに済みます。
(3)母乳や姿勢に原因がある場合
母乳があまり出ていない
ママが疲れていたり、食事が偏っていたり、乳腺炎になりかけていたりすると母乳の量が減ります。
十分な量が出ていないと赤ちゃんは吸い続けるのに疲れてしまい、飲むのをやめてしまうことがあるようです。
そのままにしていると母乳の出口が詰まってしまったり、赤ちゃんの栄養不足にもつながってしまいます。
ママの体調を整えることや、乳頭を柔らかくするマッサージなどをして、母乳のスムーズな分泌を促す必要があります。
姿勢が飲みづらい
赤ちゃんがおっぱいを飲むときに首がそり過ぎてしまったり、逆にうつむきすぎたりすると苦しくなった赤ちゃんは母乳を飲むのをやめてしまいます。
無理な姿勢はママの腕や手首を痛める原因になったり、赤ちゃんの窒息事故につながる事も。
基本は赤ちゃんの首と頭がまっすぐになる状態で飲ませてあげられるように姿勢を整えてあげて下さい。
母乳の味が違う
ママが生理中だったり、排卵日の時はホルモンバランスの関係で母乳の味が変わる事があるようです。
また食事が香辛料をたっぷり使ったものだったり、脂っこかったりすると、赤ちゃんは食事後の母乳の変化に敏感に気づいて、飲まなくなってしまうことが!
赤ちゃんにとっておいしい母乳とは、サラっとした甘みのある味です。
食事は母乳に関係がないという研究もありますが、食事と母乳の味は関係があるという意見も変わらず多いものです。
もし食事が影響していそうな場合は少しだけ意識してみると良さそうです。