我慢できる子は将来有望?子供に我慢を教える時期とポイントとは
見出し
「我慢」と「やりたい」はセットで育てたい!
「したい、見たい、欲しい、食べたい、行きたい」などなど、子どもの様々な「やりたい」気持ちはママたちを困らせる原因です。
でもそれは子どもが健康に育っている証拠でもあります。
「こうしたい」という自分の考えを持ち、それを表現できているということは、しっかりと周囲との信頼関係が育ち、主体性が育っているから出来ることなのです。
子どもにとってこの「やりたい」気持ちが成長には不可欠なものです。
しかし「やりたい」という気持ちだけでは、周囲に迷惑をかけることが多かったり、無茶な挑戦ばかりして自分の身を危険にさらす可能性が高まります。
そこに「我慢」する力、つまり自分の気持ちをコントロールする力が同時に育っていくことで、社会と自分のバランスを取りながら、自分の能力を発揮できる人間に育っていくのです。
まずは子どもの気持ちを理解しよう!~どうしてそうしたいのかを聞いてみる
我慢できない子どもに「我慢しなさい!」と言っても、大抵の場合は上手くいきません。
なぜなら子どもの中には、そうしたい理由があるからです。
子どもが我慢できない時は、まず「○○ちゃんは~~したいんだね」と、やりたい気持ちを認めてあげましょう。
そして、どうしてそうしたいのか、子どもにその理由を聞くことが大切です。
しかし毎日の家事や育児、仕事に追われるパパやママにそんなのんびり話を聞いているような余裕はないのが正直なところです。
つい「だめ!我慢しなさい!」と言って、大泣きする我が子を引きずりながら帰る、なんてこともあるはずです。
そんな時は食後のテレビの時間や、お風呂の時間、布団に入ってからなど、ゆっくり出来る時間に「そういえばあの時どうしてそうしたかったの?」と話を聞いてあげるのも良いでしょう。
焦らずに丁寧に聞いていけば、子どもでも自分の気持ちを伝えられるはずです。
そしてどうしてダメなのかを分かりやすい言葉で、シンプルに伝えましょう。
子どもは自分の気持ちを分かってもらったという安心感・満足感があるので素直に聞けるようになるはずです。
「我慢」と「諦め」は全然違うもの!
何かを我慢する時に、「仕方がない」と諦めて我慢することと、「なるほどそうか」と納得して我慢するのとでは全く意味が違ってきます。
子どもに我慢をしてもらう時、ママに気持ちを聞いてもらい、きちんと我慢しなければいけない理由を教えてもらった子どもは、はじめは「仕方ない」と諦めて我慢していても、そのうち納得して我慢できるようになります。
しかし「だめ!」と言って、親が強制的に我慢させていては、大人の前では我慢は出来るけれど、例えば子どもたちだけの場面では我慢できない子どもになっていき、トラブルメーカーになってしまう可能性もあります。
「仕方ない」という諦めと、「なるほど」という納得を繰り返しながら、子どもは我慢することを学んでいくのです。