小学生の子の盗み癖は親が原因!?盗む時の心理と親ができること
盗み癖のある子どもの心理
では子どもが物を盗む時、どんな心理状態にあるのでしょうか。
その心理状態は大きく次の4つに分けられます。
孤独な気持ちや不満など、ストレスを解消したい
子どもは構ってもらえない寂しさから、親の周りの気を引くためにあえて悪い行動を取ります。
悪い行動は、わがままを言う、赤ちゃん返りをする、兄弟を叩くなど、家庭内で解決できることから、窃盗や家出など反社会的な行動まで様々です。
怒られるような悪いことをして親からの関心を引こうとします。
関心を引こうとする自覚はあったりなかったりですが、もっと自分に注目させるための手段として「盗む」という行為をとっているのです。
単純にスリルを味わいたい
他人の物を盗むという行為は悪いとわかってはいるけれど、ドキドキやハラハラする感じを味わいたいという理由で盗みを行います。
一般的にはそのスリル感は不快なものなので避けようとします。
しかし例えば友人と一緒に企んで盗みがうまくいってしまった時などには、そのスリルは快の感情である達成感とすり替わってしまいます。
そのため、スリルを求めて何度も繰り返すようになるのです。
欲しいという気持ちを我慢できない
目の前のものが欲しい、と思ったら衝動的にとってしまうため、何度も盗みを繰り返し、癖になったように見えます。
この理由で盗みを繰り返す子どもは先天的に発達に課題のある可能性があります。
そうでなくても、「欲しかったのに買ってくれなかったから盗んだ」というように、盗みへの罪悪感をあまり持たない子どももいます。
衝動性を自分でコントロール出来ないため、怒るとすぐに手を出したり、盗み癖の他にも問題を抱えていることが多いものです。
他人の物を盗むことに抵抗がない
他人と自分のものの区別がつくのは2歳前後と言われています。
多くの子どもは、「人の物は盗ってはいけない」ということを生活の中で学習しながら成長していきます。
しかし、中には「物を盗むこと」が悪いと理解することのできない子どもも存在します。
悪いことだと分からないため、幼い頃と同様に「人のものをとる=悪いこと」という認識はなく物を盗ってしまいます。