妊娠初期にあごに吹き出物が出やすいのはなぜ!?その理由とケア方法を紹介!
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「吹き出物」と「ニキビ」の違い
一般的に、10代などの思春期にできるものを「ニキビ」といい、大人になってからできるニキビを「吹き出物」といったように言い分けることが多いと思われます。
しかし基本的には2つは同じものであり明確に分けられていません。
また炎症の有無などの症状によって呼び方が違うということでもありません。
医学的にもどちらも「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という同一の皮膚疾患として扱われています。
妊娠初期にあごに吹き出物が出やすい理由
プロゲステロンによる過剰な皮脂分泌
妊娠初期にあごに吹き出物が出やすいのはなぜでしょうか?
ズバリこれは妊娠によるホルモンバランスの影響が主な原因になります。
妊娠初期は2大女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が急激に分泌されるようになります。
このうちのプロゲステロンの方は男性ホルモンに似た作用を持っています。男性ホルモンは水分量を低下させ皮脂分泌を促す働きがあるため、過剰な皮脂が毛穴を詰まらせたりターンオーバーが乱れて角質肥厚しやすくなることであごに吹き出物ができやすくなります。
あごやフェイスラインにできる吹き出物は別名「ヒゲニキビ」といわれることからも、男性ホルモンに似た働きであるプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響が強く出てしまった状態と言えます。
つわりによる食生活の乱れ
妊娠初期はつわりが起こる時期です。つわりによって食生活のバランスや食事量が乱れることで肌は栄養不足に陥ります。
すると肌再生力が低下し肌の新陳代謝(ターンオーバー)も乱れてしまいます。すると角質が肌表面に肥厚してしまい毛穴を詰まらせることで吹き出物ができやすくなります。
妊娠初期の睡眠不足
一般的には妊娠すると1日中眠気を感じやすくなるものなので、妊婦さんに睡眠不足なんて縁がないように思いますよね?
たしかに妊娠初期は眠気が出やすいのですが「いくら寝てもだるくてスッキリしない」「寝ても途中で目が覚めてしまい眠りが浅い」といった症状も現れやすい時期なのです。
こうした妊娠初期の睡眠不足の原因には主に次の4つがあげられます。
妊娠初期の睡眠不足の原因
つわり
眠たいのにつわりの気持ち悪さからなかなか寝付けずに睡眠不足に。
私も妊娠初期はこうした状態に悩まされ、毎日夜寝るときは眠気が吐き気に勝つまでは眠れないといった状態でした。
トイレが近くなる
せっかく寝ても尿意で起きてしまい寝不足に。
妊娠初期は子宮が大きくなっていく時期なので、膀胱が圧迫されて尿意を引き起こしやすくなります。
黄体ホルモンで精神的に不安定に
妊娠初期に急激に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)は赤ちゃんのいる子宮内環境を良くするために大切なホルモンです。
しかしこの黄体ホルモンは生理前にも多く分泌され、PMS(月経前症候群)を引き起こす原因でもあります。PMSは様々な身体の不調だけでなく、イライラや不安感などの精神的な不調も引き起こす症状で、原因は黄体ホルモンの影響と言われています。
妊娠初期もまさにこの黄体ホルモンの影響でPMS症状のように精神的に不安定になり寝つきにくくなり、睡眠不足を引き起こす原因ともいわれています。
特に初産婦の場合は初めての妊娠に不安や戸惑いを感じることも多いことから精神的に不安定になりやすいため睡眠不足につながることもあります。
吹き出物のストレス
妊娠するとそれまでと肌質がガラリと変わることも多く、肌荒れ1つしたことがない人が吹き出物だらけになるといったことも少なくありません。
今までと違う肌質に戸惑い、ストレスを感じることでホルモンバランスがさらに乱れてしまい吹き出物が悪化することもあります。