実はみんな悩んでいた!授乳中の乳首を吸われる嫌な感覚…先輩ママの経験談まとめ
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なぜ授乳時に不快感が?
ではなぜ授乳時に不快感が走るのでしょうか?
それには授乳中の射入反射が関係しています。
射入反射(オキシトシン反射)とは授乳時に赤ちゃんに乳首を吸われることの刺激が脳に伝わりオキシトシンという母乳を出すためのホルモンが分泌されることで、授乳前や授乳時に乳房がツーンとする感覚が走ることをいいます。
しかしこの時、母乳を出すためのホルモンはオキシトシンだけではなくプロラクチンも同時に分泌されます。
実はこのプロラクチンが上昇することにより脳内のドーパミンの値が下がってしまうという働きがあるのです。
ドーパミンは心地よさや快楽の感情を司る神経伝達物質なので、これが急激に低下することにより、逆に不快感情が湧き出てしまうというのが授乳時の不快感の原因ではないかと言われています。
そしてこの状態をDMER(不快性射入反射)といいます。
そもそも射入反射(オキシトシン反射)自体は人によってはっきりと感じる人と全く気づかない人がいるのですが、何も感じなかったとしても射入反射は授乳中に何度も起こっている状態です。
同じ悩みの先輩ママさん達の中には「授乳間隔が十分に開いていればツーンとした射入反射を感じ、そのツーンとした感覚のおかげで気が紛れて不快感が気にならなくなった」といった経験談がみられます。
このことから、もしかすると射入反射を感じない人もしくは感じない時にドーパミン低下の影響を強く受けてしまいDMERが起こってしまうのかもしれません。
また授乳中に性的興奮が生じてしまい不快感を感じるという場合があります。
乳頭はもともと感覚神経が密集していて過敏な部分であり、乳頭から受ける刺激により性的興奮状態になると乳腺に血液が送られるという仕組みが女性にはもともと備わっています。
血液は母乳の原料であることからも、この仕組みは赤ちゃんが吸う刺激により母乳が出る仕組みとよく似た働きでもあります。
そのためこの状態は特別おかしなことではなく、十分に起こりやすい副次的作用ともいえるでしょう。
しかしママさん達の体験談の中には、自分で自分のことが気持ち悪く感じてしまいトイレで嗚咽してしまったり授乳の度に泣いていたという声もあります。
授乳時に一時的に性的感覚に襲われることで自分は母親なのに汚らわしいと思ってしまい、落ち込んだり不快感を感じてしまうのでしょう。