フォローアップミルクってなに?いつからのませるの?その疑問を徹底解説
見出し
フォローアップミルクとは?
生後9カ月を過ぎると、離乳食を2回食から3回食に移行する時期です。
フォローアップミルクはその時期に、「離乳食では摂りきれない栄養を補うために飲ませるミルク」です。
現在さまざまなメーカーから販売されていて、各メーカーにより配合されている栄養成分も変わってきますが、不足しがちな「鉄分」や「カルシウム」、「ミネラル」が豊富に含まれているものが多いです。
フォローアップミルクは鉄分が不足を補う・・?
不足しがちな栄養の「鉄分」ですが、生後9カ月を過ぎると母乳やミルクだけで補うのが難しくなってきます。
不足すると「鉄欠乏性貧血」になる可能性があります。
赤血球の中にある「ヘモグロビン」は、酸素と結合し、必要な部位まで酸素を運びますが、酸素と結合するためには鉄が必要です。
そのため、鉄分が不足すると貧血になってしまうのです。
鉄欠乏性貧血は大人でもなりますが、赤ちゃんですと成長の発達にも影響が出てきますので、注意しなければいけません。
普通のミルクと違うところは?
普段使用しているミルクは完全栄養食品と呼ばれており、赤ちゃんの成長に必要な成分が含まれています。
母乳に近い成分が配合されており、月齢が低い赤ちゃんに合わせた栄養素が含まれています。
その点フォローアップミルクは、離乳食では摂りきれない栄養を補うための、「離乳期の赤ちゃんに合わせたミルク」として作られています。
生後9カ月を過ぎると、離乳食から半分以上の栄養を摂ることになります。
しかし、離乳食が順調に進んでいなかったり、栄養に偏りがでてしまうとき、母乳の出が悪くなってしまったときなどに、フォローアップミルクでカバーすることができるのです。
フォローアップミルクはどのようにしていつ与えるのがいいの?
普段のミルクは哺乳瓶を使ってあげていたかと思いますが、フォローアップミルクはコップやマグで与えたほうが、練習にもなるのでおすすめです。
各メーカーに記載されている分量を目安に、離乳食を食べ終えたあとや、おやつの時間に与えましょう。
離乳食をしっかり食べたときや、レバーやひじきなどで鉄分をしっかり摂れたときは与えなくても大丈夫です。
その時に応じて与えるようにしましょう。
フォローアップミルクを与える時期は?
生後9カ月以降から3歳ごろまでが目安とされています。
離乳食が3回食になってから与えるようにしましょう。
フォローアップミルクはあくまでも離乳食の補佐なので、離乳が完了してしっかり食事を摂れるようになったときや、牛乳が飲めるようになれば、与える必要はありません。
ちなみに牛乳は1歳以降にアレルギーがなければ飲ませることができます。
フォローアップミルクの注意点
生後9カ月以降は鉄分不足になるといけないからといって、そのころからフォローアップミルクをあげるお母さんもいますが、赤ちゃんに悪影響を与えてしまう可能性もあります。
フォローアップミルクは鉄分を多く含み、ミネラルやたんぱく質も摂れますが、赤ちゃんの未発達な肝臓に負担をかけてしまう恐れがあります。
必要に応じて(離乳食が順調に進まず、鉄の不足のリスクが高い場合など)使用するのであれば、9か月以降とする。授乳・離乳の支援ガイド」離乳編 – 厚生労働省
授乳・離乳の支援ガイドでも記載されている通り、離乳食がうまく進んでいて、栄養もバランスよくとれているようであれば必要ありません。
あくまでも補佐なので、フォローアップミルクでお腹いっぱいにしないようにしましょう。