夏はシミのレーザー治療NGなの?シミの治療をするおすすめの時期とは?
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夏のシミ取りレーザー治療はNGなの?
クリニックのシミ取り治療の中でも最も効果を実感できる人気施術といえば「レーザー治療」。化粧品などで地道にケアするよりも早く効果が得られるのが魅力の1つですね。
1日も早くシミを取りたい!という気持ちはわかりますが、はたして夏にシミのレーザー治療って始めてもいいものなのでしょうか?
その答えはズバリ「ダメではないけれど、オススメしない。」です。
ではその理由を次に詳しくお話ししていきましょう。
シミ取り治療はアフターケアの方が重要!
シミ取りレーザーの施術後の肌はとても過敏な状態です。通常ならば肌にそんなに影響のない程度の紫外線であっても、レーザー後の肌にとっては大きな刺激や負担となります。
その刺激がメラニンを製造する「メラノサイト」を刺激してしまいます。するとシミが増えたり濃くなったりなど、逆効果になってしまう恐れがあるのです。
つまりレーザー治療そのものよりも、その後のアフターケアに注意することが重要ということ。施術後の紫外線対策をどれだけ徹底できるかによってシミ取り治療の成果に大きく左右します。
施術後のアフターケアを甘く見ているとシミに逆効果になるだけでなく、レーザーの刺激によって色素沈着まで起こしてしまう可能性があるので注意しましょう。
シミのレーザー治療におすすめの時期は?
こうしたアフターケアーの観点から考えると、シミのレーザー治療は夏が最適とはいえないでしょう。夏は紫外線も一年の中で最強の時期ですし、暑さで汗もかきやすいことから日焼け止めも落ちやすい季節です。
先ほどお話しした通り、シミ取り治療の成果は徹底した紫外線対策ができるかどうかにかかっています。夏にレーザー治療をするということは、最強の紫外線の中で取れやすい日焼け止めをこまめに塗り直さなくてはいけないということ。わざわざそんな面倒で労力のかかる時期に治療するのは効率が悪いことかもしれませんね。
ではシミのレーザー治療の最適の時期はいつなのかというと「秋口から春先までの間」になります。つまり夏が終わってから、次にまた紫外線が強くなり始める初夏になる前までに治療しておくことで、次の夏本番を迎える前に治療を完了しやすいというわけです。
この期間は日々の紫外線対策も負担なく行えて治療効果も得られやすい、まさにシミ取りレーザー治療に最適の時期だといえるでしょう。
季節だけじゃない!夏のレーザー治療は人によっても向き不向きがある?!
レーザー治療は施術後、いかに徹底した紫外線対策ができるかが重要ポイントです。
つまり徹底した紫外線対策には「日焼け止めをしっかりつける」「日焼け止めが取れたらこまめに付け直す」「なるべく紫外線を浴びないようにする」「スキンケアなどで美白ケアを心がける」といったような徹底した意識と行動が必要になってきます。
でも例えば面倒くさがりの人や自分に構う余裕がほとんどないほど忙しい人など、その人の性格や状況、生活スタイルによってもこれらが困難な人もいます。
また、元々の肌質が敏感肌の人の場合、普通肌の人が平気な刺激でも大きな負担になってしまう恐れがあります。
レーザー自体の刺激も心配ですし、施術後さらに敏感肌になってしまうため、徹底したアフターケアをしても肌の回復が追いつかなくなりダウンタイムが長引く可能性もあります。
また、施術中の痛みは普通肌の人に比べて痛みを感じやすい傾向もあります。
ですがレーザーにはさまざまな種類がありますし、敏感肌向けのレーザーを使ったり、肌に合わせて出力を弱めにすることもできます。
不安点があってもクリニックの治療ならば、専門医にカウンセリングでしっかり相談することもできます。医師の診断の元に施術と正しいアフターケアを行えばそこまでの心配はないでしょう。
シミ取りレーザー治療は気長にやっていくのがおすすめ
例えば「月に1回のペースで全6回(半年)」と「月に1回のペースで全12回(1年)」という治療目標のプランだと、前者の方は早く成果を出すために1回あたりのレーザーの出力が強くなってしまいます。つまり1回にかかる肌への刺激や施術後の肌への負担が大きくなるということ。
先にもお話しした通り、これでは刺激や負担は逆にシミを増やしたり濃くしたりするリスクも高まってしまいますよね。
実際、クリニックによっては「シミ取りの短期集中治療は成功しにくい」と断言している専門医もいるほどなんです。
なぜならシミ取り治療の仕組みというのは、レーザーであろうがなかろうが結局は「自らシミを肌から排出する力を高める」こと。けしてシミそのものを直接取り除くのではありません。
よく「施術後にシミのところに絆創膏を貼ったりして保護するから、日焼け止めや紫外線対策は必要ないんじゃないの?」と思ってしまう人も多いようですが、シミ取り治療のこうした仕組みがわかっていれば、それは間違いということもわかりますよね。シミの部分だけを紫外線から守ればいいわけではないのです。
シミ取り治療の成功のコツは気長に、長いスパンで取り組むことが最適でしょう。
目安は最低でも1年はみておくのがおすすめ。その方がシミのぶり返しや様々なリスクを防ぎながら、肌自身がシミを排出・予防する力を促すこともできます。
その結果、シミのない肌だけでなくシミができにくい肌も作り出すことができるでしょう。
夏は「守り」を徹底してレーザー治療に向けて準備しよう
レーザー治療に最適なのは夏が終わってから次の夏が来る前まで(秋口から初夏まで)の期間ということをお話ししました。
では夏は何をすればいいのかというと、日々の美白ケアを重点的に行い紫外線対策を徹底する「守りのケア」をしましょう。つまりレーザー治療を始める前に肌の準備をしておくのです。
クリニックによってはすぐにレーザー治療に取り掛からずに、治療前の3ヶ月ほどは美白ケアのみを徹底することで治療の準備をするという治療法をとっているところもあります。
この準備期間を作ることで、その後のシミ取りレーザー治療の効果が格段に違ってくるそう。
また「ここ1〜2ヶ月のうちにかなり日焼けをした」「施術後1〜2ヶ月後にアウトドアや旅行などで日焼けをする人」「すでに日焼けをしている人」など、これらに該当する場合はクリニックによってはシミ取りレーザー治療を控えるように勧められることもあります。
これは日焼けをした、もしくはする予定の肌は過敏な状態のため、刺激のリスクの方が高くレーザー治療の正しい効果が得られないことからです。
クリニックで行う美白ケアは主に内服薬と外用薬で肌の外側と内側からWでケアしていきます。
内服薬でよく使用されているのはビタミンCやトラネキサム酸、ビタミンEなどで、外用薬としてはハイドロキノンやトレチノイン、また高濃度のビタミンC美容液といった美白成分配合の美容液などもよく使われています。
またクリニックではシミ取りの効果を増すため、シミ取りレーザーと合わせてイオン導入も治療に組み込むことが多いです。
夏場の守りのケアの時期はこのイオン導入のみを定期的に受けにいくというのもおすすめのケアですね。
またセルフケアとしては美白のスキンケアなどはもちろん、サプリメントや飲む日焼け止めなども併用するなどして徹底した紫外線・美白対策をしていきましょう。
(飲む日焼け止めについて詳しくは別記事「飲む日焼け止め!?飲む日焼け止めが人気な理由とお勧め商品5選」に記載しています。)
まとめ
いかがでしたか?
せっかくのレーザー治療ですから効果を最大限に得られるようにしたいですよね。
そのためにも治療に最適な時期をきちんと選んで、夏は焦らず「守りのケア」で肌の準備をしておきましょう!