離乳食で遊ぶ、、手づかみ食べはどこまで許していいの?
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手づかみ食べはいつから
手づかみ食べとは、赤ちゃんが離乳食を自分の手で掴み、自ら口に運んで食べることを言います。
赤ちゃんがお皿に手を出したり、食べものをつかんだりするのは食べ物に興味を持ち始めた証拠です。
食べる意欲を育てるために、生後9カ月~11カ月ごろからは、手で持って食べやすいものを1品用意してあげることが大切です。
最初のうちはうまく口に運ぶことができませんが、食べものを握りつぶし、手で感触を確かめたりして、食べこぼしたり、口に詰め込み過ぎたりを経験しながら一口の量を覚えていきます。
18カ月~2歳にかけて、こぼさず食べられるようになってきますが、2歳ごろになるとスプーンなどを持ちながらも手づかみ食べをする子も多く、3歳くらいになれば減ってくると言われています。
手づかみ食べの重要性
手づかみ食べは汚れるし、お行儀が悪いからイヤだと思っているお母さんも多いのではないでしょうか。
しかし、手づかみ食べによって赤ちゃんの食べる意欲を引き出すだけではなく、食べものを目で確かめ、手を使って口に運ぶ一連の流れは、脳の発達段階においてとても重要なことです。
最初は手を全部使って、ギュッと握ります。
いろいろな食材を手づかみさせることによって指先を使うようになり、少しずつ器用になっていきます。
口に運ぶ量も調節して学ぶことで、感覚器官が発達し、知恵がつきます。
また、スプーンや食器などにも関心を持ち始め、箸などの移行もスムーズにいきます。
手づかみ食べを繰り返すことによって、赤ちゃんの脳が鍛えられて、自ら積極的に取り組む力が育っていきます。
手づかみ食べはどこまで許していいの?
手づかみ食べが始めるのは成長している証ですが、それと同時にお母さんが困ってしまう遊び食べも始まります。
食べ物を口に運ばずに手で感触を楽しんでいたり、食べ物を手で投げて汚したり。
食事中なのに椅子から降りて、歩きながら食べるなどさまざまです。
赤ちゃんの手や洋服も汚れ、テーブル周りも盛大に汚すのでお母さんからしてみたらストレスがたまるかもしれませんが、それも一時的なものです。遊び食べのピークは1歳~1歳半ごろと言われています。
お母さんは、汚してしまって当たり前という気持ちで割りきって、優しく見守ってあげましょう。
テーブル周りの床に新聞紙を置いたり、赤ちゃんには汚れてもいいように丸洗いできるエプロンを。
お母さんも汚れてもいい服装でいるといいかもしれないですね。
よくない遊び食べは?
赤ちゃんが食べ物を手で掴んでぐちゃぐちゃにしてしまっても、口に運び食べる意欲があるようであれば止めないで大丈夫です。
逆に食べる素振りがなく、ただ単に食べ物をおもちゃとして遊んでいる場合は止めるようにしましょう。遊び食べを始めてしまった際、どのようにすればいいのでしょうか。
遊び食べの対処法は?
食事の時間にけじめをつける
赤ちゃんが食事に集中できるのは15分が限度です。
それを過ぎると他のことに興味が移ってしまい、遊び食べの原因にもなってしまいます。
「もう食べないの?」「お腹いっぱい?」と声をかけて、「ごちそうさま」で片づけてしまいましょう。
食事の時間にめりはりをつけることが大切です。
お腹をすかせておく
お腹が空いていればすぐに口に運ぶものの、お腹がすいていないと少し食べて満腹になってしまうため、遊び食べをしてしまうケースも多いです。
だからといっておやつに頼ってしまうと次の食事の時間にまたお腹がすいていない悪循環に陥ってしまいます。
おやつの量は調節して、できるだけ次の食事まで我慢させましょう。
赤ちゃんもお腹が空いていれば口に運んでくれる場合が多いです。
お母さんは大らかな気もちで
遊び食べを始めて、お母さんが怒ってしまったり、イライラしていることが伝わってしまい、もっと遊んでしまったり、逆に手づかみ食べをやめてしまう子もいます。
なにより、せっかくの楽しい食事の時間を嫌な時間にしたくないですよね。
「ダメ!!」とすぐ叱るのではなく、「これは食べ物だから遊んではいけないよ」と伝えることも大切です。繰り返し伝えることで赤ちゃんも分かっていきます。
お母さんは大らかに見守ることで、赤ちゃんの食べる意欲も積極的になっていきます。