子供が爪を噛む原因は?爪噛みを治すためにママが出来ること
子供が爪を噛む原因~その心理状態は?
子供が爪を噛むのは、一般的には欲求不満や不安を和らげるため、自分に構ってほしいという気持ちのあらわれだと考えられています。
中には単純に癖になってしまっているという爪噛みもあります。
心理的な原因で爪噛みが見られる場合、きっかけとして次のようなことが挙げられます。
- 入園や入学、転校など、環境の変化
- きょうだいの誕生など家族状況の変化
- 友人関係のトラブル
- 暴力的な場面を目撃した
- 退屈な場面が多く手持無沙汰になることが多い
- 親の多忙からあまりかまってもらえない
- 発表会などによる過度の緊張
などなど…
様々なきっかけで爪噛みが見られますが、その根底にあるのは
- 緊張や不安
- 欲求不満
- さみしさ
など様々なストレスだと言えます。
子供の爪噛みのリスク
子供が爪噛みを続けることによって考えられるリスクには、以下のようなことが挙げられます。
爪の形が悪くなる
爪を噛んでいると、爪切りなど刃物で切ったものとは異なり、でこぼこした状態になります。
そうすると少し爪が当たっただけでひっかき傷になってしまうことがあります。
また噛む方向も偏っているので、いびつな形になったり、極端に短い状態だったりします。
大人になってから社会に出て手を見られる機会が増えた時に、目に入るいびつな爪先がストレスになっているという人もいます。
感染症にかかるリスクが高まる
爪の間はなかなかきれいに洗えない場所です。
そのため汚れがたまりやすく、細菌やウイルスがついたまま爪噛みをすることで、感染源を体に取り込んでしまうきっかけになってしまいます。
指先の炎症を起こしやすい
爪噛みをすることによって、指先は唾液で柔らかくふやけます。
ふやけるとちょっとしたことで傷がついてしまったり、爪を噛みすぎて深爪になってしまうこともあります。
そのためその部分に菌が侵入し、炎症を起こしやすい状態になってしまいます。
自傷行為に発展する可能性もある
心理的な要因で起こる爪噛みを放置していると、将来的に爪噛みで満足できなくなった時に自傷行為に移行する可能性が高くなります。
自傷行為とは、例えば髪の毛や眉毛を無意識に抜いてしまう「抜毛」や、爪の甘皮や唇の薄皮をむいてしまうことなどです。
そのため爪噛みを一種の自傷行為ととらえる人もいます。