授乳期間のお酒…アルコール摂取時の赤ちゃんへの影響は?飲んでしまった時の対処法
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授乳期間にお酒を飲んでしまった場合の対処法
授乳中のママはお酒は飲まないという選択が最も望ましいのは明らかです。
しかしどうしても飲む状況になってしまった、もしくはどうしても飲みたくなって飲んでしまったという場合の対処法をこれからお話しします。
飲酒後のアルコール濃度は1時間後にピークになり、そこからさらに30分〜1時間ほどかけて50%ほどに濃度が減っていき徐々に消えていくとされています。
また授乳期間中の飲酒の適正量の目安としては体重50kgの人を基準にすると、ビールなら1日350mlを1缶。ワインならグラスワイン1杯程度とされています。
ですがアルコールを分解する速さやお酒の強さというのは個人差が大きいものなので「◯時間後ならアルコールが全部抜ける」といった、全ての人に当てはまるハッキリしたデータを出すことは不可能です。
ですのでお酒を飲んでしまったら次の授乳はなるべく長く空けるようにしましょう。1〜2日、最低でも丸1日以上は開けるようにしてください。
そして二日酔いなどアルコールによる症状もなくハッキリとアルコールが抜け切ったと確信できるような状態になるまで再開しないようにしてください。
また重要なのは、飲酒後の母乳にはアルコールが含まれているので必ず搾乳して、乳房内にアルコール入りの母乳を残さないようにしましょう。
ここでしっかり搾乳しないと乳腺炎などの症状にもつながるので気をつけましょう。
授乳期間中の飲酒について,お酒を飲んでいい時はあるの?
授乳中にママの飲酒による悪影響は母乳だけではありません。
お酒を飲んで酔っ払ってフラついている状態で赤ちゃんのお世話をすると、例えば赤ちゃんを抱っこしたまま何かにつまずいて赤ちゃんを落としてしまったり、転んで赤ちゃんを下敷きにしてしまったりなど、赤ちゃんに大きな危険が及んでしまいます。
そんなことになったら悔やんでも悔やみきれませんよね。
こうした自体を防止する意味でも厳しい言い方になりますが、授乳期間中はどんなに飲みたくても我慢するのが前提ですし、その我慢も含めて母親としての責任なのではないかと私は思います。
特に3時間おきの授乳リズムが基本の新生児期から低月齢の頃までは、アルコールが抜けるための十分な時間を空けることが不可能なので母乳育児を続けたいのなら禁酒しましょう。
どうしてもお酒を飲みたいのならミルクを足して授乳間隔をあける、もしくは完全ミルク育児に切り替えましょう。
ただしこの時期にミルクを足してしまうと母乳の分泌量が減ってしまい、それまでの母乳育児のリズムが狂ってしまうというリスクも念頭に置いておきましょう。
少し厳しめに禁酒をお勧めしてきましたが、子育て中は何かとストレスが溜まることも多いですよね。
たまには少しくらいお酒を飲みたくなる気持ちもよくわかります。
リラックスすることで気持ちが楽になり、ストレスが和らぐことでまた育児を頑張る気力が湧いてくるのなら飲酒の影響は悪いことばかりではないですよね。
授乳期間中でも飲酒は可能な場合があるのです。
例えば夜中の授乳は必要なくなっている。
離乳食が進んでいてしっかり食べる。
1日の授乳回数自体が減って、1〜2回くらい授乳回を飛ばすことができるペースになっているなど、それなりに授乳間隔があくようになったなら、徐々にお酒を解禁してみてもいいかもしれません。
その際は先述した対処法で対応してくださいね。