日焼け止めと化粧下地どっちが先?夏の正しいメイクの順番
日焼け止めと化粧下地どっちが先なの?
どちらが先か迷っているお客様の理由として「日焼け止めを後につけた方が、より外側から肌をガードしてるわけだから紫外線からしっかり守れそう」といったものが多くありました。
なるほど。
確かに言われてみればそんな気もしますが…でも答えをズバリ言ってしまうと「日焼け止めが先」が正解です。
当時も使用順序を説明する際は「日焼け止め→化粧下地→ファンデーション」の順でつけることを必ずお客様にお伝えしていました。
この順序にはきちんとした理由があります。
日焼け止めを先につける理由
日焼け止めの効果をしっかり引き出すため
日焼け止めの効果をしっかり引き出すためには、顔全体にムラがないようにつける必要があります。
しかし仮に化粧下地の後に日焼け止めをつけてしまうと、先につけた下地が邪魔をして日焼け止めの伸びやツキが悪くなってしまいます。
必ずスキンケア整えた後の肌に日焼け止めをムラなくつけるようにしましょう。
化粧下地の目的
化粧下地の目的はファンデーションのノリと持ちをよくするためです。
ならばファンデーションの直前には日焼け止めではなく化粧下地が鉄則ということ!
誤って、化粧下地→日焼け止め→ファンデーションの順につけてしまうとファンデーションがヨレたりうまく肌にのらないこともあります。
まして化粧下地→ファンデーション→日焼け止めの順につけてしまうとファンデーションが崩れてしまったり、ひどいヨレ方をしてしまうのでやめてくださいね。
持続性の相乗効果を得るため
ファンデーションの持続性を高めるのも化粧下地の役割。
ファンデーションの持続性が高まればファンデーションにも入っている日焼け止め効果にも持続性がでます。
そしてファンデーション自体にも化粧下地やその下につけている日焼け止めの持続性を高める効果もあるのです。
つまり正しい順序でつけることで、それぞれの持続性を高め合うという相乗効果につながります。
そしてこれが強固な紫外線防止効果になるのです。
「日焼け止めが先」にはデメリットがある?
「日焼け止めが先」が正解とお話ししてきましたが、実は日焼け止めを先につけることにも多少のデメリットが考えられます。
例えば「顔が白浮きしやすい」「肌や毛穴への負担」といったことです。
特にSPFやPAの数値が高めのものでリゾート向けのウォータープルーフタイプのものなどは紫外線防止力が高い分、白浮きや毛穴詰まり、乾燥などのリスクも高まってしまいます。
特にこうした強力な日焼け止めには紫外線吸収剤が入っていることも多く、白浮きの原因はこれが大きな理由でもあります。
また強力日焼け止めをつけると肌がカサつくといったケースが多いのも紫外線吸収剤が関係しています。
理由は紫外線を吸収する膜を肌に張ることで紫外線の熱がそこに篭ってしまい、肌に熱を与え続けてしまうことで水分蒸発を起こして乾燥を招いてしまうからなのです。
でも安心してください。
これらの問題点にはそれぞれ改善策があります。
白浮き改善策
使用するファンデーションをワントーン暗めにする
ファンデーションの色味で調節して白浮きを防ぎましょう。
紫外線吸収剤フリーの日焼け止めを使う
白浮きの原因でもある紫外線吸収剤がフリーのものなら、白浮きしにくいし乾燥もしにくいでしょう。
肌への負担改善策
日焼け止め効果のあるBBクリームを使う
日焼け止め+化粧下地+ファンデーションといったように、ベースメイクを何重にも重ねることによって、どうしても厚塗りになってしまい毛穴詰まりなど肌荒れの原因になりやすいので、日焼け止め入りのBBクリームを使うようにすれば、これ1つだけでベースメイクが完成するので重ね塗りの負担が少ないでしょう。
また保湿成分が含まれているBBなら乾燥対策にもなります。
そもそも両方つける必要あるの?
今までさんざん日焼け止めと化粧下地の順序について説明してきましたが、海や山などのレジャー時ならともかく、日常生活での使用ならば必ず両方必要なわけではありません。
①日焼け止め効果のある化粧下地。
もしくは
②化粧下地効果もある日焼け止め。
この2つのどちらかでかまわないでしょう。
後に使用するファンデーションと相性のいい方を選んでください。