冬のカサカサ肌・・・すべすべ肌になるためのお手入れ方法
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カサカサ肌と弱酸性の関係
健康で正常な肌のphは4.5〜5.5です。
7が中性なのでこれを基準として、7以上だとアルカリ性。
7以下だと酸性です。
つまり健康な肌は弱酸性ということになります。
逆に言えば肌を弱酸性に保てば健康で正常な肌になるということです。
ですが肌表面のphは安定しにくく、特に冬は汗をかかなくなるので弱酸性を保ちにくくなります。
なぜ汗が弱酸性をキープすることに関係しているのかというと、先ほど触れた3つの汗の成分のうちの乳酸が肌を弱酸性に保つ働きがあるからです。
肌表面が弱酸性であることで古い角質を剥がし落とすことができます。
しかし弱酸性以外に傾いてしまうとターンオーバー時に古い角質が剥がれず残ってしまいます。
すると角質が肥厚・角化してしまいターンオーバーが遅くなることで肌の水分保持力が低下。
結果、うるおいのないカサカサの乾燥肌になったり、くすみやすくなったりします。
また原因は冬の乾燥以外にも加齢によっても肌は弱酸性から中性に傾いていきやすく、これが肌の老化を招く要因でもあるようです。
これらのことからも乾燥肌の改善には肌表面を弱酸性に保つことが重要なキーポイントとなるでしょう。
弱酸性洗顔料の落とし穴
よく「肌が弱酸性だから同じ弱酸性の洗顔料が良い」というのを耳にしたことはありませんか?
先ほどお話ししたように、確かに弱酸性をキープすることは乾燥肌にはとても重要です。
しかしこれはあくまで健康な肌のことであって、カサカサ肌の状態はもうすでに弱酸性ではないので成立しない話でもあります。
健康な肌なら例えば弱アルカリ性の洗顔料を使っても、洗顔後1〜2分くらいでもとの弱酸性に戻ることができます。
これはもともと肌には弱アルカリ性を感知すると皮脂を分泌して肌表面を弱酸性に戻していく機能があるからです。
さらに健康な肌には皮脂と汗で天然の保湿クリームである皮脂膜を作る力もあります。
しかし弱酸性の洗顔料を乾燥肌の人が使うと「弱酸性だから皮脂を出さなくても良いんだ」と肌が勘違いしてしまうのです。
すると洗顔後も肌が弱酸性戻りにくくなり、皮脂膜もできにくくなり乾燥が悪化してしまうというわけです。
これが1度や2度ならともかく毎日洗顔のたびに積み重なっていくことで、とうとう皮脂や汗が必要ないとみなされてしまいほとんど分泌しなくなってしまうこともあるのです。
このことからも、あまり肌を甘やかさずにあえて肌を弱アルカリ性に傾かせることで正常な肌の機能を取り戻すという方法も乾燥肌改善方法の1つかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
まだまだ4月は湿度が低く乾燥しがちです。
カサカサ肌を放っておかずにしっかりお手入れをして、春以降からは潤いのあるすべすべ肌で過ごしましょう!