美肌ママがしているケミカルピーリングってなに?効果やメリットデメリットをご紹介!
ケミカルピーリングって?
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ケミカルピーリングとは、グリコール酸やサリチル酸、乳酸やフルーツ酸などの薬剤を肌に塗り、古い角質や角栓や老廃物などを溶かして剥がし落とすというものです。
「薬剤で溶かして剥がす」…なんて聞くとちょっと怖い感じがしますが、ケミカルピーリングは基本的に美容皮膚科やクリニックで医師の診断の元に行われる安全な美容施術です。
このケミカルピーリングによって加齢で必ず乱れてしまうとされる肌のターンオーバーを整えることができ、新しい皮膚の再生を促すため滑らかで透明感のある肌が手に入れられるのです。
日常の洗顔やクレンジングで落とすことが難しくなっている古い角質や角栓などでも、ケミカルピーリングなら簡単に剥がし落とすことができますし、ニキビ跡やシミ・くすみなどの色素沈着など幅広い肌トラブルに効果の高い美容法として人気のある美容治療です。
ケミカルピーリングの効果
ケミカルピーリングによる効果は主に
- ニキビやニキビ跡の改善
- シミを薄くする
- 毛穴の角栓や黒ずみを除去
- くすみを取り肌を明るく透明感を出す
などがあります。
こうしたあらゆる肌トラブルに効果的なのはなぜかというと、肌トラブルの原因のほとんどは古い角質が肌表面に溜まっているから。
古い角質は若い頃や正常な肌ならば、ターンオーバーによって28日周期のリズムで常に新しい皮膚に生まれ変わります。
でも加齢やストレス、紫外線などさまざまな肌ストレスによって正常なターンオーバーは簡単に乱れてしまいます。
すると通常は28日周期のものがどんどん長くかかるようになり、最終的には40日以上もかかるようになってしまいます。
特に年齢を重ねるごとにターンオーバー周期は長くなりやすいため、シワやたるみなどの肌老化も引き起こしていくのです。
そこでケミカルピーリングによってターンオーバーを正常化することで、表皮の下の真皮のコラーゲンやエラスチンの生成を促進していくのです。
そのため深いシワには正直言って難しいですが、小ジワに対しては効果的に働きかけてくれます。
つまり、ケミカルピーリングの効果は肌の生まれ変わりサイクルを正常に整えることで、肌トラブル改善だけでなく肌老化も防止することができる万能な美容施術なのです。
ケミカルピーリングはどこでできるの?
ケミカルピーリングは主に
- 美容皮膚科(または皮膚科)
- 美容外科クリニック
- エステサロン
の3カ所で施術を受けることができます。
ではそれぞれの違いや特徴について説明していきましょう。
美容皮膚科(皮膚科)
美容皮膚科(皮膚科)は医療機関のため、専門医の診断の元で治療をしてもらえるので安心・安全に施術を受けられるというのが特徴です。
一般的には美容目的の治療の場合は保険適用外になりますが、皮膚科の場合、ケミカルピーリングが保険適用内の治療として扱っていることもあります。治療の前にどちらになるのかを事前に確認するようにしましょう。
美容外科クリニック
これももちろん医療機関になりますが、主には美容目的の治療をするための医療機関なので、ケミカルピーリングも保険適用外になることがほとんどです。ですがまれに保険適用内として治療を行うこともあります。
エステサロン
エステサロンは医療機関ではありません。
そのためケミカルピーリングもニキビなどの皮膚疾患の治療の一環ということではなく、肌の調子を整えて滑らかで透明感のある美肌を目指すといった、あくまで美容目的としての施術を行います。
また医療機関ではなく医師もいないため、安全性を守るために強い薬剤や強い数値のものは使用できません。
例えばピーリングに一般的に使用されるグリコール酸の場合、pH3.0以下で濃度10%以下のものならばサロンでも使用して構わないという基準があるようですし、作用が強いとされているトリクトロール酢酸はサロンでの使用を禁止されています。
こうした弱い薬剤や数値のものを使用しているので、美容皮膚科や美容外科クリニックのケミカルピーリングに比べると効果が弱いといえるかもしれません。
ケミカルピーリングの費用や回数、施術方法は?
費用は?
美容皮膚科・皮膚科の場合
皮膚科の場合はほとんどの治療が保険適応内で受けられる診療が多いでしょう。
しかしケミカルピーリングの場合はそもそも保険適用外の治療として扱っている病院が多いので、事前に確認が必要です。
例えばニキビではなくニキビ跡の治療になると皮膚疾患ではないので保険適用外の治療になりますし、シミ治療もそれにあたります。
そのため病院によって料金設定には多少ばらつきがありますが、一般的には一回平均5千円〜1万円くらいが相場のようです。
美容外科クリニックやエステサロンに比べると施術料金は安くすみますが、肌の状態によって治療を受ける回数も違うので、トータルでかかる金額のことも念頭においておきましょう。
美容外科クリニック
美容外科クリニックの場合、皮膚科と同様、医療機関ではありますが扱っている治療は保険適用外のものがほとんどです。
そのためケミカルピーリングももちろん保険適用外の治療として行われているため、クリニックによっても料金設定はまちまちですが、大体はピーリングとセットでイオン導入を組み込むことが多いです。
そのためケミカルピーリングのみの料金は皮膚科と同じ5千円ほどですが、ケミカルピーリング+イオン導入だと約1万円ほどになったりします。
また「シルクピール」や「ミルクピール」といった、通常の皮膚科よりも豊富な種類のピーリング法や薬剤も取り扱っているため、より個人の肌状態に合わせた施術が受けられるのが利点でしょう。
エステサロン
エステサロンは当然、医療機関ではないので保険は適用されません。
各サロンによっても料金設定に違いはありますが、ケミカルピーリング以外にイオン導入はもちろん、他の美肌施術をプラスしたコースでお得なセット料金を設定していることが多いです。
そのため価格帯は幅広くはなりますが、一般的には1回の施術料金が約8000円〜15000円ほどが目安でしょう。
またエステサロンの場合よくあるのが、初回の料金が格安だったり無料だったりということもよくありますし、何回分かの回数券を先に購入することでトータルの金額が割引になるといったように料金サービスが充実していることが多いので、気になるサロンにどのようなプランがあるのか事前にチェックしてみましょう。
回数は?
ケミカルピーリングは平均的には約10回ほどというのが一般的ですが、肌の状態や皮膚科や美容外科クリニック、エステサロンのどこに通うかによっても回数が変わってくるでしょう。
でもはっきりいえるのは、ケミカルピーリングは一回の施術で満足のできる結果が出る治療ではないということです。
また毎日できるわけではなく、ある程度の期間をあけながら定期的におこなっていく治療なので、完治までの期間や費用もかかってくることを理解しておきましょう。
開ける期間は約2週間〜1ヶ月ごとが目安です。
なぜケミカルピーリングがこのように期間や回数がかかるのかというと、ケミカルピーリングに使用される薬剤はかなり刺激が強いものなので、肌に負担をかけないよう配慮しつつ効果を出していくには、1回の治療で使用する薬剤の強さを調整しつつ何回かに分けて治療を続けていかなければいけないからです。
そのため先ほど、施術回数は平均約10回と言いましたが、期間をあけつつなのでトータルでは約1年がかりの治療となることがあります。
くすみや肌のざらつきなどの改善でしたら5回程度で済んでしまうこともありますが、ニキビやニキビ跡、シミの改善には1年以上や数年かかることも想定しておきましょう。
ケミカルピーリング施術方法
実際にケミカルピーリングはどのような流れで施術が行われるのかみていきましょう。
①顔全体にピーリング剤を塗る
洗顔後、皮脂や汚れを取り除いた肌にピーリング剤をつけていきます。おでこ→鼻→頬→アゴの順にハケなどで塗っていきます。
皮膚科や美容クリニックでは初回は濃度が弱めの20〜30%くらいから使用して様子を見ることが多く、エステサロンでは10%以下が使用されることが多いでしょう。
②そのまま時間を置く
肌の様子を見ながら2〜3分ほど放置
③アルカリで肌の薬剤を拭き取る
肌に塗った薬剤は「酸」なので、肌にピリピリとした刺激を感じたり赤みが出てきタイミングで、酸を中和するアルカリ性の中和剤で拭き取っていきます。
そしてその後は仕上げにスポンジなどで丁寧に拭き取ります。
④クールダウン
軽い炎症状態なので、ローションパックなどで肌の炎症をクールダウン&保湿します。
薬剤で皮膚を薄く剥がした状態なので保湿もとても重要です。赤みが出て強めに炎症を起こしている場合は冷たい氷嚢などで冷やしたりします。
ここまでのケミカルピーリングのトータル施術時間は約30分です。