浅い呼吸を改善して心も身体も若返り!深い呼吸を身につけて心と身体の不調を改善!
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浅い呼吸を改善するために知っておきたい呼吸の仕組み
呼吸は身体のガス交換、つまり「身体の換気」です。実は、「呼吸」は鼻や口からの呼吸だけではありません。
厳密には「内呼吸(ないこきゅう)」と「外呼吸(がいこきゅう)」の2つに分けられます。
「内呼吸」とは、細胞と毛細血管の間で行われるガス交換のこと。
身体の内側で行われる「呼吸」というわけです。
「外呼吸」とは、まさに今回のテーマの「呼吸」のこと。つまり、身体の中と外の「呼吸」のことを言います。
「外呼吸」(以下「呼吸」)に大きく関わっているのが「肺」。
空気を吸うことで酸素が肺に取り込まれ、吐くことで、不要な二酸化炭素を体外に排出します。
取り込まれた酸素は、血液を通して心臓へ運ばれ、この血液がめぐることで全身に酸素が行き渡るわけです。
「肺」は自ら膨らんだり縮んだりすることができません。
「肺」を膨らませたり縮めたりするのは、「横隔膜」や「肋間筋」などの呼吸にかかわる筋肉の役目なのです。
これらの筋肉が伸び縮みすることで「肺」に酸素を取り込む、つまり「呼吸」ができているというわけです。
2種類ある呼吸法
腹式呼吸では「横隔膜」が、胸式呼吸では「肋間筋」が「肺」を動かす役割を担っている筋肉です。
動かす筋肉が違うので、身体への効果も違ってきます。
しかし、この2種類の「呼吸法」は、どちらも心や身体の不調の改善にとても効果があります。
生活の中で使い分けてみるといいですね。それではそれぞれの「呼吸法」についてみていきましょう。
腹式呼吸~横隔膜のストレッチ~
鼻から息を吸っておなかを膨らませるようにする「腹式呼吸」。
ヨガで行う呼吸法で、深いリラックス効果が得られます。
息を吸う時に横隔膜が下がるので、肺が広がりおなかも膨らみます。
息を吐くと横隔膜が収縮するので、おなかもへこみます。
「腹式呼吸」は横隔膜を動かすことでできる「呼吸法」というわけですね。
ちなみに、横隔膜は大腰筋とつながっているので、横隔膜を動かすことは大腰筋を動かすことにもつながります。
大腰筋は、背骨と太ももをつなぐ重要な筋肉で歩行や姿勢に大きく関わりますから、よく動かすことで姿勢が良くなり、くびれを作るなどの効果があります。
胸式呼吸~腹横筋を刺激する~
「胸式呼吸」は、鼻から息を吸い、肋間筋の働きで肋骨を大きく広げて胸をふくらませる呼吸法です。
息はゆっくりと、吸う時の倍くらいの時間をかけて吐きます。
ピラティスでもおなじみの呼吸法ですね。交感神経を刺激して、一日のスタートである朝などにおすすめの呼吸法です。
ちなみに「胸式呼吸」は肋骨を広げるので、肋骨の下にある「腹横筋」を刺激します。
「腹横筋」を刺激すると「脊椎」や「骨盤」を正常な位置へ戻すことができるので、骨格を正しい位置に矯正することができます。