ショック!!産後脇汗による黄ばみ&ワキガ…原因とおすすめの対処法
もしかしてワキガ…?!なぜ産後に脇が臭うの?
産後や妊娠中に脇汗が大量に増えてしまう原因はホルモンバランスの乱れからくるもので、これは「産褥期多汗」という産後によく起こる生理現象の1つです。
実は脇汗が増えてしまうこと自体が臭いの原因ではありません。汗の成分は99%が水分で、汗そのものに臭いはないからです。
ではなぜ脇汗によって臭いが出てしまうのでしょう。それは、大量の汗によって雑菌が繁殖してしまうことで臭いが発生するのです。
では産後の脇の臭いやワキガはなぜ起こるのでしょうか。それは主に次の3つの原因が考えられます。
産後の脇の臭い3つの原因
汗を放置したまま時間が経ったから
大量の脇汗をかいた後、時間が経つと皮膚の汚れ・皮脂と脇汗と混ざり合うことで雑菌が繁殖してしまいます。
特に妊娠中や産後などは、寝不足や日々の疲れなどで体の免疫力も低下しやすいこともあり、より雑菌が繁殖しやすい傾向があります。
脇の臭いの元であるアポクリン腺が発達してしまったため
産後のホルモンバランスの乱れにより交感神経が優位に立つことで体の興奮状態が続き、汗をかきやすくなります。
この時、汗が大量に出るため汗の通り道である汗腺が発達してしまいます。
すると脇の臭いの元であるアポクリン腺という汗腺も働きが活発化し発達してしまうことがあります。
これにより脇の臭いが強くなりワキガに発展してしまうのです。
またアポクリン腺と同様にエクリン腺も発達させてしまうことがあります。
エクリン腺から出る汗は臭いのないサラサラしたものになりますが、この汗も『汗を放置したまま時間が経ったから』のように雑菌が発生することで臭いにつながってしまいます。
実は元々ワキガ体質だったから
汗の臭いの発生源であるアポクリン腺の数は人によって違い、生まれつきその数は決まっています。
ワキガの人というのはこのアポクリン腺の数が多い人に起こる症状です。
つまり「産後に突然ワキガになる」ということは実は考えにくいのです。
産後のホルモンの乱れによりアポクリン腺が刺激を受けることで、産前には弱めだったワキガの症状が産後に強く出るようになってしまったのかもしれません。
産後の脇の臭い!治る人と治らない人がいる?!
産後の脇の臭いは出産による一時的なものなら、いずれ自然と汗の量とともに治っていきます。でもなかには治らない人もいるようです。
例えば…
- 産後のホルモンによる一時的なものだった。
- 産後の免疫力低下によって一時的に雑菌が繁殖しやすくなっていた。(【産後の脇の臭い3つの原因】)
これらの場合は産後の体の回復に合わせて、主に授乳期を境に自然に治っていくでしょう。
しかし…
- 実はもともとワキガだった。(【産後の脇の臭い3つの原因】の③)
- 産後にアポクリン腺が活発化だけでなく発達して大きくなってしまったままになった。
本来、アポクリン腺は思春期の体の成長とともに発達します。
しかし妊娠や出産がきっかけで発達してしまいアポクリン腺が大きくなってしまうこともあります。
妊娠や出産によって食事の好みが大きく変わったり、食事の乱れが起こりやすくなります。
特に肉類、乳製品、脂質、タンパク質などを多量に摂取し過ぎることでアポクリン腺などの汗腺が刺激を受け発達してしまいます。
すると汗っかき体質になってしまうなど、体質が大きく変化してしまい元に戻らなくなることもあります。
これらの場合は体質が変化してしまっているので、授乳期を終えてもそのまま症状が続いてしまうことがあります。
しかしこうしたことはごく稀で、ほとんどの場合が産後の一時的なものです。
「いつ治るのか…」とあまり気にしすぎると、そうした不安やストレスがかえって脇の臭いを強くさせてしまったり、元に戻りにくくなることもあるので、あまり気にしないように過ごすことが大切でしょう。
自分じゃわからないワキガ!判断方法は?!
よく脇の臭いは自分では分かりにくいと言われています。
自分の脇の臭いって強いの?もしかしてワキガ?!と不安に感じているなら、次の3つで判断してみましょう。
ワキガの判断方法
脇の部分の黄ばみ
洋服の脇の部分の汗ジミが黄ばんでいるとワキガの可能性が。
アポクリン腺からの汗は黄色がかっていて、ここに雑菌が混ざることでワキガ臭になります。
耳垢が湿っている
耳の中にもアポクリン腺があります。
そこからの汗が分泌されるため耳の中が湿りやすいのです。
遺伝
ワキガの場合、遺伝も考えられます。
両親や兄弟姉妹など身内にワキガ体質の人がいるようなら自分もそうである可能性も。
産後の脇の臭い!おすすめ対処法!
一時的なものにしろ体質的なものにしろ、脇の臭いの発生原因として共通しているのが「雑菌」です。
つまり脇の臭いの対処法のポイントは「雑菌の繁殖を防ぐこと」。
次に紹介する方法で脇の臭いに対処していきましょう。
(脇汗の対処法に関しては下記記事にも記載しています)
脇の臭い おすすめ対処法
汗をサラサラに
臭う汗というのはベタついています。一方、サラサラの汗というのはエクリン腺から出ていて、ほぼ水分なので臭いもありません。
このサラサラの汗を出すには汗腺の働きを整えて良くしていくことが大切です。
20〜30分ほどの軽い運動や入浴などで血流を良くし代謝を整えることで、サラサラの汗を促すことができます。
ゴシゴシ洗わない
臭いが気になっていると、入浴時についつい脇をゴシゴシと強くこすり洗いしてしまいがちですが、これはNGです。
洗顔と同じで体も過度に洗いすぎることで皮脂を取りすぎてしまいます。すると逆に過剰な皮脂分泌を促してしまい、この皮脂によって臭いが発生してしまいます。
顔も体も優しく洗うようにしましょう。
ワキ脱毛する
ワキ毛があると蒸れやすく臭いの原因になることもあります。ワキ毛は臭いの元である雑菌が繁殖しやすいのです。
妊娠中や産後は脱毛は出来ないサロンやクリニックも多いですが、産後以降も脇の臭いが気になるようなら、ワキ脱毛をしてみると改善する可能性が高いでしょう。
服の臭いチェック
せっかく産後の一時的な脇の臭いや脇汗が回復しているのに、それ以前に着ていた衣類に臭いが染み付いて、そこから臭いが出ているという場合があります。
服の脇の部分の臭いをチェックしてみて、臭いがあるようなら消臭・殺菌効果のある洗剤などでつけ置きしてから洗濯してください。
食事改善
脇の臭いは食べ物と大きく関係しています。
先にもお話ししたように脂質や乳製品の取り過ぎは脇汗や臭いの原因にもなります。
またニンニク、香辛料、キムチ、そしてアルコールなども原因に。これらの食べ物の取りすぎに注意しましょう。
逆にワキガを緩和すると言われている食べ物は主に次の4つ。
- 緑茶…カテキンの殺菌効果が作用。
- 梅干し…アルカリ性が強く油分を中和するため消臭効果がある。
- 大豆製品…イソフラボンは女性ホルモンに似た働きがあるため産後のホルモンの乱れに効果的。抗酸化作用があるので脇の臭いの原因である過酸化脂質を抑える。
さらに汗自体を抑える働きやムダ毛が生えてくるのを抑える働きもあるので脇の臭いに効果的。 - 野菜類…ビタミンA・C・を含む野菜には臭いの原因である活性酸素を体から排出する働きがある。
これらの食べ物を積極的に意識して摂取していきましょう。
便秘・免疫力低下の改善
便秘は体臭や口臭を引き起こす原因になります。
水分や食物繊維をしっかり摂取し、バランスの良い食生活や規則正しい生活を心がけましょう。
またこうした生活は産後の免疫力低下の改善にもつながるので、臭いの原因である雑菌の繁殖を抑えることにもつながります。
まとめ
いかがでしたか?
産後のワキガや脇の黄ばみは一時的な場合がほとんどです。まれに体質の変化などで継続的に症状がでることもありますが、今回ご紹介した対処法でケアすることで改善につながっていくでしょう。
気にしすぎることも逆効果になるので、あまり心配しないように過ごしてくださいね。
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