わー。赤ちゃんの頭にシラミが・・・シラミの原因と駆除方法
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シラミとは?
シラミには陰部に感染する「毛ジラミ」や衣類にできる「衣ジラミ」など、いくつかの種類のシラミが存在します。
なかでも赤ちゃんや幼児にできやすいのが「アタマジラミ」です。
アタマジラミは頭髪に感染し、そこに卵を産み付けて繁殖していきます。
卵は耳の上部や後頭部にかけてが産卵しやすい部位で、髪の量が多ければ多いほどシラミは生息しやすいです。
そして髪の毛の間にフケのような白い小さなゴミのようなものが点々と付いている状態になります。
アタマジラミの特徴
アタマジラミは頭皮の血を吸って成長します。
体長は2〜3mmほどの薄茶色の虫で、血を吸うと体色が赤っぽい色になります。
アタマジラミ1匹で1日約8個の卵を産みますが、気温20℃以下の環境では産卵はしません。
高い湿度(90%)や高気温(30℃)の環境を好みます。
卵は髪の毛に強くひっついているため、ヘアブラシでとかしても取れません。
シラミの症状
シラミは1日4〜5回くらい血を吸います。
血を吸う時にシラミの唾液が頭皮に付着することでかゆみを引き起こします。
激しくかゆみが伴うと赤ちゃんや子供は頭をかきむしるようになります。
酷いと頭皮の赤みやブツブツの発疹が出たりします。かきむしると頭皮が荒れてしまうことでフケが発生することも。
しかし、まれにかゆみが弱いこともあり、その場合はかきむしるといった症状が現れないため発見が遅れることもあります。
早めにシラミに気づけるように、子供の頭皮や頭髪の状態を日頃からチェックしてあげるようにしましょう。
シラミの原因
アタマジラミの感染は直接的もしくは間接的な接触によるものが原因です。
例えば保育園や幼稚園でのプール、タオルや枕、帽子などを他の人と共有する。
また赤ちゃんなら寝具や枕カバー、ベビーカーなどからの感染が多いでしょう。
シラミがたった1匹でも感染してしまうと産卵してどんどん繁殖していくのです。
昔は頭にシラミがあるというと「不潔にしているからだ」といった、親の衛生管理ができていないということが問われていました。
でもシラミというのはどんなに清潔な家庭環境を整えていても、家庭の外でのちょっとした接触でいくらでもうつってしまうのです。
だからけして「不潔にしていたから」といった理由ではないので、自分を責めたりしないでくださいね。
シラミの生息場所と生息期間
シラミは卵から幼虫〜成虫は約10日、その後成虫として約30日ほどで、トータルで生息期間は約40日といわれています。
卵を産み付けて成長し増えていくので、卵を頭皮から取り除かなければ解決しません。
シラミの卵は気温29℃以下のじょうたいにおいては孵化できませんし、アタマジラミは頭皮の血を吸わないと生きられません。頭皮から離れてしまうと血が吸えないので2〜3日以内に死滅します。
つまり頭皮や髪の毛から取り除くことがシラミの駆除方法になります。
シラミ駆除方法と感染予防
アタマジラミ改善のポイントは次の3つ。
- シラミを頭皮や髪の毛から取り除く
- 卵を孵化させない
- シラミの感染や繁殖を防ぐ
では具体的にどのような方法があるのか詳しくみていきましょう。
シラミ駆除方法
スミスリン
一般的にシラミ駆除に多く用いられているのはスミスリンという医薬品です。
主にスミスリンシャンプーやスミスリンパウダーなどが販売されています。
使い方は、頭全体に行き渡らせてから10分ほど放置し、その後ぬるま湯で洗い流すことでシラミを頭から取り除きます。
しかし問題は幼虫や成虫のシラミには殺虫効果がありますが、卵にはほとんど効果がないということ。なので卵を駆除するには卵が孵化し、シラミになったところでスミスリンを使わなければいけません。
そのためには卵の孵化のタイミングに合わせるために、スミスリンを2日おきのペースで継続使用する必要があります。
これは、卵はそれぞれ産み付けられた時期や孵化するタイミングも違うので、1、2回の使用で改善するのは難しいからです。
スミスリンは駆除力は最も高いですが、頭皮が敏感で毛量が少ない赤ちゃんには刺激になってしまう心配があります。
もしその点が心配なら、次にご紹介するアロマオイルや専用のくしなどでのケアを試してみてください。
シラミ駆除用アロマオイル
スミスリンは殺虫作用のある成分が配合されているので、赤ちゃんに使うにはちょっと抵抗があるという場合には、ティーツリーなどのアロマオイルを配合したエッシェンシャルオイルがおすすめ。
スミスリンよりは効果が弱くなりますが、シラミの駆除効果が期待できます。
それにシラミの中にはスミスリンに耐性ができてしまっているものもいます。
その場合は逆にアロマオイル、エッシェンシャルオイルの方が効果があるということもあります。
おすすめのシラミ駆除用アロマオイル
シラミ専用のクシ
シラミの卵は髪の毛に強力にひっついています。
なので普通のヘアブラシやクシでとかしても取れません。
でもシラミ専用のクシなら目がとても細かいので髪を普通にとかすだけでクシに成虫がひっかかり、髪の毛から取り除くことができます。
乳児からでも使えますし薬品などを使わなくてもいいので安心です。
クシの先にオイルを少しつけることで絡まらずにとかしやすくなります。オイルはシラミ用のエッシェンシャルオイルなら尚良いでしょう。
おすすめのシラミ専用クシ
シラミの感染予防対策
髪の毛を切る
アタマジラミの生息場所は頭髪です。髪の毛をカットすることで生息場所を減らすことが感染や繁殖の予防につながります。
男の子ならなるべく短く。もし本人もママも良いなら、やはり坊主頭がベストですね。女の子の場合はなるべくショートカットにするといいですね。
ただしこれは、シラミ駆除に対しての絶対的な手段というわけではないので、無理をしてまで切る必要はありません。
しっかりシャンプー&しっかりドライヤーで乾かす
アタマジラミは基本的に熱に弱く、成虫なら40℃、それ以外は60℃で死滅します。
とはいえ、頭に60℃のお湯をかけたら大やけどしてしまいます。
スミスリンシャンプーは2日おきに使うものなので、その日以外は通常のシャンプーを使用することと思います。
少なくとも成虫は40℃で死滅するので、シャンプー時のシャワー温度を40℃にして成虫をしっかり洗い流してしまいましょう。
その後、シラミ専用のクシなどで丁寧にとかしましょう。
濡れ髪のまま自然乾燥してしまうと髪の中の湿気でシラミが繁殖しやすい可能性があるので、ドライヤーでしっかり乾かしましょう。
シラミは高温多湿を好むので、温風でしっかり根元まで乾かした後は全体に冷風をしっかり当てて、頭髪が高温状態にならないようにしましょう。
夏場や髪の量が少ない赤ちゃんなら冷風のみで乾かしてもかまいません。
寝具や衣類などを清潔に
赤ちゃんのアタマジラミの感染原因は主にシーツや布団、枕カバーなどの寝具からが多いです。
これらの寝具類はしっかり洗濯をして、裏側も表側もよく天日干しをするといいでしょう。日光は殺菌消毒効果も期待できます。
仕上げにシラミが表面に残っているかもしれないので掃除機で全体にかけると完璧ですね。
乾かす際、乾燥機でもかまいませんが、その場合は洗濯機の中を洗う洗剤などで機内を清潔にしておきましょう。
また身につけている衣類なども同じように洗濯するか、もしくは生地の素材が耐えられそうなら、沸かした熱湯に10分ほどつけて熱湯消毒してしまうのもいいでしょう。
それが無理なものはアイロンをかけるのも効果的です。
また見落としがちなのがベビーカーやバウンサーなどの頭が当たる部分です。
この部分が外せるようなら外して洗濯や熱湯消毒を。
無理な場合は粘着テープ(「コロコロ」やガムテープ)が便利。
縫い目の溝や隙間などには熱湯で絞ったタオルを当てて、その後細かい部分は綿棒などを使ってしっかり掃除しましょう。
共用使いしない
シラミの感染は接触が原因です。
家族間の感染やお友達からの再感染を防ぐためにもタオルや帽子、衣類や寝具など、頭髪に触れるものを共用することは避けましょう。
またヘアゴムやクシ・ブラシなども共有は避け、使う場合は洗うか熱湯消毒してからにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
もし赤ちゃんの頭にシラミを見つけたとしても慌てなくても大丈夫!
今回ご紹介した対処法を実践すれば家庭でのシラミの改善は充分可能です。
日頃から子供の髪の毛チェックをこまめにして早期発見ができるようにしましょう。
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