母乳が詰まる…つまりの原因とその解消法とは?
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母乳の詰まりとはどんな症状? 乳腺炎の前段階「うつ乳」について
母乳の詰まりとは母乳の通り道で乳腺組織の1つである「乳管」がさまざまな原因によって詰まってしまい、母乳が乳管の中に蓄積されていき詰まってしまった状態のことをいいます。
これを放置しておくと、しこりができ乳腺組織を圧迫してしまうのですが、この状態を「うつ乳」といいます。そしてこれを放っておくと悪化して乳腺炎になることがあります。
うつ乳には次の症状が現れます。
- おっぱいを押さえると痛む。
- おっぱいの一部に小さいシコリができる
- 授乳時に乳頭がチクチク痛む
- 授乳時以外にもおっぱいがチクチク痛む
- 赤ちゃんに吸ってもらっても、おっぱいにまだ張りが残る
これらの症状がうつ乳の症状であり、乳腺炎の初期症状ともいえます。
乳腺炎とは?症状と原因
乳腺炎とは、うつ乳で出来たしこりが悪化することで炎症を起こし痛みが酷くなったり、発熱などの症状が出たり、さらには授乳や搾乳が困難になるほどおっぱいが石のようにカチカチに硬くなったりします。
この乳腺炎には次の2種類があります。
急性うっ滞乳腺炎
症状
- おっぱい全体が赤くなる
- しこりができて触ると痛い
- 乳頭に詰まってしまった白い母乳が点々と見える
- 微熱が出る。悪化すると高熱に。
かかりやすいタイプ
- 乳管がもともと狭い初産婦
- 母乳の分泌が多い人
- 断乳や卒乳などで母乳が急に供給過多の状態になってしまう人
化膿性乳腺炎
症状
- 激しい痛みと腫れ
- 全身の震えや悪寒
- 高熱
- しこり
- 乳頭から血の混ざった母乳やうみやが出る
原因
- 赤ちゃんの口の中の細菌が乳頭に出来た傷から感染する (乳頭が切れやすい陥没乳頭や小さい乳頭の人が起こりやすい)
- 急性うっ滞性乳腺炎が悪化、進行して起こる (急性うっ滞性乳腺炎になりやすい人がかかりやすい)
また、こうした体質や状況などの原因以外にもママのストレスや疲労、睡眠不足、食事なども原因とされています。
母乳分泌が多い人の場合は特に赤ちゃんが新生児の頃になりやすく、これは新生児がまだおっぱいを吸う力も弱く、飲む量も少ないため母乳の分泌量が必要量を上回ってしまいます。そして赤ちゃんが飲み切れなかった母乳が乳房内に残り、詰まりを起こしてしまうのです。
母乳の詰まり予防法
母乳の原料は血液です。このため血行不良が母乳の詰まりの原因でもあります。
この点に着目して母乳の詰まり予防法をご紹介をします。
食事の見直し
高脂肪・高カロリーのもの、塩分の高いもの、揚げ物、甘いものは母乳の粘性が強くなり乳腺が詰まりやすくなる食べ物なのでなるべく取りすぎないように注意しましょう。
理想は野菜中心・和食中心のメニューです。
冷えによる血行不良を改善するためにも野菜は温野菜などにして身体を冷やさないようにしたり、生姜などの食材で身体を温め血行促進するようにしましょう。
疲労・睡眠不足 ・ストレス
これらはすべて血行不良の元でもあります。
解消するにはしっかりと休養をとることが1番ですが、赤ちゃんを育児中のママさんにとってはそう簡単にはいきませんよね。
それでもなるべく赤ちゃんと一緒にお昼寝をしたりして睡眠を充分にとるようにしましょう。体力が回復するのに睡眠は最も重要です。
旦那様や周りの人に協力してもらったりして充分休養をとったり、ストレス解消として1日20分〜30分でもいいのでなるべく自分の時間を作ったりするようにしましょう。