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どう対処したらいいの!?子供の便秘の特徴とその対処法

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大人だけではなく、実は子供もなりやすい便秘。

小児科では毎日のように便秘で受診される方が訪れるほど、悩んでいる子供が多いです。何日も出ていなかったり、お腹が張って苦しそうにしていたら、お母さんは心配になってしまいますよね。

実は、便秘はそのままにしておくとどんどん進行して慢性化する可能性があり、さまざまな辛い症状に襲われてしまう場合があります。

同じ便秘でも、大人と子供で対処の仕方も変わってきますので、適切に対処できるように、子供が便秘になる原因や特徴から対処方法をまとめましたのでご紹介します。

便秘の症状とは?

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  • 3日に1回以上出ない
  • 便が硬く、出す時に痛がる
  • 出す時に肛門が切れて血が出る
  • 便が硬くてコロコロ状である
  • 柔らかい便が少しずつ頻繁に出ている

便秘とは、長い間便が腸の中に留まっていることや、出にくい場合を言います。

上にあげた症状は便秘になる兆候になりますので注意してください。

もし治療が必要になった場合には「便秘症」といい、さらにその便秘症が1~2カ月経っても治らない場合は「慢性便秘症」と言います。

正常の排便は楽にできて排便後にはすっきりしますが、慢性便秘症になってしまうと、便が硬くて出しづらくなるので肛門が切れたり、腹痛やお腹の膨張感、食欲低下や吐き気などの症状も起こり、日常生活に支障をきたしてしまいます。

慢性化する前に早めの治療をすれば、数日から2カ月ほどで正常に出る状態になりますが、便秘症は再発する可能性も高いので、食生活や生活習慣などの見直し、下剤などもうまく利用していきましょう。

子供が便秘になってしまう原因

便を出す力が弱いことや、我慢をしてしまうことが原因と言われています。

我慢をすることで大腸に残った便が水分を含んで硬くなっていき、出す時に痛みを伴うことから便を出すのが辛くなり、さらに我慢してしまうという悪循環に陥ってしまいます。

また腸自体も便が長い間溜まっていることにより動きが鈍くなり、便意がおこりにくくなってしまいます。

子供が便秘になりやすいと言われている時期

乳児期・母乳からミルクに移行時時期や離乳食を始める時

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幼児期の時は母乳からミルクに移行する時や、今まで母乳・ミルクだけだったのに離乳食を始めることによって、腸内環境ががらりと変わってしまい、悪玉菌が急激に増えることから便秘になりやすいと言われています。

幼児期・トイレのトレーニング時期

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幼児期のトイレトレーニングは特に便秘になりやすいと言われています。

あまり早くトイレトレーニングを始めてしまうと、膀胱や腸がまだ未熟なので、うまくいかない可能性があります(トイレトレーニングを開始する目安は、子供がある程度言葉を話せるようになったり、人のまねや、トイレに興味を持ち始めるなど、規則的な排便習慣がついてからと言われています)。

トイレトレーニングがうまくいかないからとお母さんが叱ってしまうと、子供にストレスがたまり、うまくいかないと叱られる、嫌われてしまうと恐怖心を抱いてしまうことからトイレ嫌いになってしまうケースもあります。

学童期・学校生活の開始時期

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学童期は通学が始まり、学校生活で便を出したい時に我慢してしまったり、学校では恥ずかしくて出しづらい、落ち着いて便が出せないなどという理由から便秘になってしまう場合があります。

子供の便秘を悪化させてしまう原因

育児や生活状態などによるストレス

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大人だけではなく、子供もストレスを受ける要因がたくさんあります。

腸は脳の次に神経伝達物質が多いということから「第二の脳」と言われています。ストレスを受けると人間の体はストレスに負けまいと交感神経が活発に働き始めますが、胃や腸の動きは制御し始めます。逆にリラックスしている時は消化器官は促進されていきます。

つまり、ストレスと便秘は密室に繋がっており、子供においては家庭環境の変化や親の過干渉などのストレスによって、自立神経が崩れてしまうことが要因になっている場合もあります。

ストレスが原因で便秘になっている子供のお腹はパンパンに張っていて、それは腸が痙攣をおこしてお腹にガスがたまりやすくなっているからだと言われています。

栄養不足など偏った食生活

3食きちんと食べない人や、甘いものの食べ過ぎは悪化させる要因になります。

お菓子などはカロリーが高いのに便にならないため、便が腸に長い間居座ってしまいますので悪影響を与えます。また、食物繊維を食べていない人も便秘に繋がってしまいます。

便秘になってしまった場合の対処法

生活習慣を見直して体のリズムを安定させる

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基本的なことですが、規則正しい生活は便秘の改善だけではなく、「健康」というキーワードには欠かせないものです。

早寝早起きをすることや、3食きちんと食べることにより体のリズムが安定し、排便の時間も決まってきますので、まずはそこから実践してみてはいかがでしょうか。

子供のころの生活習慣は基礎となりますので、ちゃんとしたリズムを覚えさせてあげることは今後のことも考えて大切です。

食事内容を見直して腸内環境を整える

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食生活も生活習慣の改善と同様に、便秘解消と健康になるためには気をつけなければいけません。

好きなものばかり食べさせていたり、お菓子や甘いジュースなどを与えすぎていませんか?肉類ばかりの食事も便秘になりやすいと言われています。

栄養バランスよく献立を考えるのはもちろんですが、嫌いなものを無理やり食べさせてストレスになってしまうと逆効果なので、無理なく子供が美味しく食べれるように工夫をしましょう。

水分

まず第一に、水分は大めにとらせるようにしましょう。

子供は大人よりも発汗しやすく、体の多くが水分でできています。食事の際など、しっかり水分をとることで排便を促してくれます。

特に、腸の動きは朝が活発なので、朝起きてコップ1杯の白湯を飲むと、腸の動きがより活動的になり、冷え性の予防にもつながります。温かいお味噌汁や野菜スープなども便秘に効きます。

食物繊維【豆類・ごぼう・海藻・果物・イモ類・キャベツ・大根など】

食事では、食物繊維の多い食べ物を積極的にとるようにしましょう。

食物繊維は腸で吸収されないため、水分の量を含んで便の量を増やし、便が硬くなるのを防ぐ効果もあります。

発酵食品【納豆・漬物・キムチ・ヨーグルトなど】

ヨーグルト、納豆、キムチなどの発酵食品には善玉菌が多く含まれており、腸内環境を整える手助けをしてくれます。

善玉菌は生命力があまり強くないので、毎食発酵食品を1品は取りいれることをお勧めします。ただ子供は悪玉菌よりも善玉菌が多いので、大人ほどには効果はないと言われています。

オリゴ糖【玉ねぎ・ごぼう・味噌・大豆・とうもろこしなど】

オリゴ糖は胃や小腸には吸収・分解されずにそのまま大腸に届く特徴を持っています。

オリゴ糖は、善玉菌であるビフィズス菌などのエサになり、ビフィズス菌は乳酸や酢産を出すため悪玉菌を殺し、腸内環境がいい方向に向かいます。

オリゴ糖は母乳や粉ミルクにも含まれているので赤ちゃんや妊婦にも安心して食べることができて、便秘になりにくい体に変化していきます。

オリーブオイル

ティースプーン1杯のオリーブオイルを毎日とることは健康にいい、といわれているのを聞いたことはないでしょうか。

イタリアの子供たちは便秘予防として毎日とることを推奨されているらしいです。なぜかというと、オリーブオイルは小腸ではあまり吸収されず、小腸に残った食べ物と一緒になって便意を促してくれる潤滑剤となってくれるのです。

日頃から運動するクセをつける

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適度な運動をして体を動かすことで、腸の動きを活発になります。また腹筋をつけることで、便を押し出す力も強くなります。腹筋をつけることはもちろん、前屈をしたり、腰をひねったりと、腸を意識した運動を取り入れるといいです。

ラジオ体操には腸を意識した体操が組み込まれているので、朝にラジオ体操をすることは理にかなっているということですね。休日は子供と公園に出かけるなどして一緒に楽しみながら運動不足を解消しましょう。

トイレに行く習慣をつける

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朝食のあとなど決まった時間にトイレにいかせる習慣をつけることで、出るようになる子もいます。

朝は時間がなくてばたばたしてしまいがちですが、少し早起きさせて排便タイムをもつようにしたいですね。便座に座らせるだけでも効果があるとのことなので、無理をさせない程度に習慣づけていきましょう。

トイレトレーニングの際には便がうまく出せないからと叱らずに、無理じいし過ぎないようにしてあげてください。うまく便が出せるようになったら褒めてあげてください。

下剤を使った便秘解消法

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生活習慣や食生活を見直しても便秘が改善されない場合は、下剤などの薬を使用しましょう。

便秘は治療が不十分だと改善していかないので、きちんと大人が飲ませるようにして、最低でも2週間は毎日使用していきましょう。

大体数カ月~年単位の治療が必要になってきます。ただ、下剤を使えば一時的には改善されますが、便秘になってしまう根本的要因を改善しなければ再度便秘になってしまいます。

できる限り自然に排便できるように促して、なかなか改善されない場合は下剤をうまく活用していきましょう。下剤は大きく分けると浸透圧性下剤と刺激性下剤の2種類に分けられますので、それぞれの特徴をみていきましょう。

浸透圧性下剤

糖類

  • マルトース(マルツエキス)
  • ラクツロース(モ二ラックなど)

塩類

  • 酸化マグネシウム(カマ、カマグ、マグミットなど)
  • 水酸化マグネシウム(ミルマグ)

浸透圧性下剤は便に直接働きかけて柔らかくする作用があり、長期間使用しても依存性がないことから赤ちゃんや妊婦でも使用できます。便が硬くて出ない子供にもおすすめです。


糖類の下剤は腸から吸収されない特殊な糖で作られており、飲みやすいことから赤ちゃんに出されることが多いですが、効力は弱いです。塩類は糖類よりは飲みづらいですが、効力も高く幼児や学童に1番よく処方される薬です。ただし塩分が主成分ですので、腎臓が良くない子供は血液濃度のチェックをするなどして、注意する必要があります。

飲み始める際は下剤の量を調節しながら飲んでください。少ないと効果が発揮されづらく、多すぎると下痢になってしまう可能性がありますので、下剤を飲み始めるのはお休みの日の前日など、主治医とよく相談し、様子を見ながら使用するようにしてください。

刺激性下剤

  • ピコスルファートナトリウム(ラキソベロン)
  • センノシド(プルゼニドなど)
  • 浣腸

浸透圧性下剤で効果を感じられなかった場合に刺激性下剤を処方されることがあります。大腸を刺激して、便を促す作用のある薬です。ラキソベロンは水などで薄めて飲む水薬で、飲む量も調節ができて飲みやすく、安全性も確立されていることから乳幼児や妊婦に使用されることが多いです。

プルゼニドは便秘がかなりひどい人に処方される薬で、確実に効果が得られますが、薬が効きすぎるなどして流産や早産の可能性もあることから妊婦は原則服用は禁止されています。生理中の服用や、痔の人にもお勧めはしていません。こちらも用量を必ず守って服用するようにしてください。

飲み薬に抵抗がある方は、浣腸をしてあげる方法もあります。子供がお尻に入れるのを嫌がったり、出すまでのあいだ腹痛をともないますが、1番即効性があり、頑固な便秘の時にも活躍します。

まとめ

いかがだったでしょうか。子供の便秘解消に必要なのは規則正しい生活や、バランスのいい食事など、生活リズムを整えてあげることが大切だということが分かったと思います。

子供の便秘にはなるべく薬は使わずに、自然に便秘改善をさせたいですよね。まずは毎日の生活習慣や食生活を見直して、お子さんとのスキンシップも兼ねて、足裏のツボを刺激したり、お腹を時計周りにマッサージするなども取り入れてみて、それでも改善されないようなら薬を上手く使っていきましょう。

また、普段から排便をすることは恥ずかしいことではなく、とても大切なことだと教えてあげることも大切ですね。便秘を解消するとともに健康体を目指していきましょう。

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