子供にお片付けの習慣を身に着けさせる!おどろきのママの心理テクニック
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「片付いている家=安心できる家」という印象を植え付ける
新生児、乳幼児のときからお部屋を片付ける
「友人の家に遊びに行ったらきれいに片付きすぎていて、なんだか落ち着かなかった」「彼氏の部屋に行ったら散らかりすぎていて、気が付けば片付けをしてしまっていた」なんて経験ありませんか?
そう、実は片付いているかいないかは本人の感覚であり、人それぞれ。
育った環境によって、その感覚が決まるのです。
ですので、子供が小さいうちから常にお家を片付けておけば、少しでも物が散らばっていると居心地が悪くなって、自然と片付けるようになります。
遊ぶ時間を決める
子供は遊びも生活の一部ですので、「おもちゃを使っていないときは片づける」という感覚がありません。
「遊び終わったら片付けなさい」と教えても、「遊びが終わる」という感覚がわからずにほったらかしにしてしまいます。
そこで、遊びが終わるという感覚を身につけてもらうために、「ご飯までに片付けようね」「○時になったらしまおうね」などと、遊びを区切るタイミングを教えてあげるのです。
散らかっていると危険があると教える
子供は「危険」という感覚に敏感です。
例えばママがおもちゃを踏んでしまったときに大袈裟に痛がってみたり、子供がおもちゃにつまずいて転んだりしたときに大袈裟に驚いたりしたあとに、「おもちゃを出しっぱなしにしていると危ないね。
だからちゃんと片付けようね。」と危険と関連付けて教えると、進んで片付けをしてくれるようになります。
遊びの延長として片付けを取り入れる
おもちゃや子供用品を入れる場所は、わかりやすく!
小さな子供は「片づける」という感覚がまだありません。
おもちゃ箱を用意しても、それは子供にとってのただの「箱」なのです。
そこで、「片づける場所」と認識してもらうために、「このおもちゃのお家はここだよ」や「おもちゃはここでねんねするんだよ」などと、分かりやすい言葉をかけながら、おもちゃを入れる様子をみせてあげてください。
「おもちゃ箱はおもちゃを入れる箱なんだ」と認識してくれると、自ら片付けやすくなります。
子供目線で片づけやすい環境に
子供にとってふたが開けにくい箱をおもちゃ箱にしたり、おもちゃ箱が遊び場から目に付かないところに置かれたりしていませんか?
子供は一つのことに夢中になると、他のことに気を配ることができなくなります。
せっかく片付けをしようとしても、開けにくい箱を開けることに集中しているうちにお片付けのことをすっかり忘れてしまったり、おもちゃ箱を探しているうちにお片付けのことをすっかり忘れてしまうこともあります。
遊んだらすぐにしまえる環境にしておくことで、お片付けを忘れてしまうのを防ぐことができます。
また、「ご飯だから早く片付けなさい」や「お出かけするから片付けなさい」など、「片づけ」以外のことに子供の興味が向く言い方もよくありません。
「いっぱい遊んだからお片付けもがんばろうね。」など、遊びから片付けまでがセットになるような言葉を選び、「おもちゃをおもちゃ箱に入れる」行動に集中できるような声かけも必要です。
親の価値観だけでなく、子供の価値観も大切に
親が「おもちゃはここに片づけて欲しい」と思うように、子供にも「ここに片づけたい」という思いがあります。
よくあるのは布団の上や食卓の上など、子供が自分の行動範囲の中でもよく目につく場所です。
本人は自分の大切なおもちゃを休ませてあげたり、自分の見えるところに飾っているつもりなのですが、親からみると本来片付けて欲しい場所ではないので、つい叱ってしまいがちです。
それがよほど不衛生な場所や危険な場所でない限りは、子供のやりたいようにさせてあげることも必要。
自分の思う場所に置いているうちに、「ここは邪魔だな」とか「こっちに入れたほうがきれいだな」といったことを学んで、きちんとした場所に片づけてくれるようになりますよ。
楽しみながら片づける
片づけをする時間は、楽しかった時間が終わってしまう、子供にとっては悲しい時間です。
しかし、楽しいお片付けなら、子供も率先して参加してくれます。
「お片付けの歌」を作って、歌いながらおもちゃを片付けたり、パズルのように、それぞれのおもちゃの写真などが貼られたおもちゃ箱に正しいおもちゃを入れるようにすると、「片付け=楽しい時間」になり、進んでお片付けしてくれるようになりますよ。
片付けを「子供の仕事」に
できたら褒める、できなくても叱らない
大人でも、褒められると自分を認めてもらったと感じて嬉しくなるし、叱られると落ち込みますよね?子供だって同じこと。
特に、就学前の子供にとっては家族こそが自分の世界の全てなので、ママやパパに褒めてもらえると特別嬉しいですし、叱られると自分の存在の全てを否定されたように感じるのです。
子供はまだまだ理性が未熟なので、感情や感覚で行動します。
例えば、ママに「片づけなさい」と言われたとき、うまく片付けられなくて叱られたとします。
すると、子供の感覚や感情の中では「片づけ=嫌なこと」と印象づいてしまい、片付けが苦手になってしまいます。うまくできなくても「片づけに取り掛かった行動」だけでも褒めてもらえると、「片付けすると喜んでもらえるんだ」と学びます。
すると、子供は「片づけて喜んでもらうんだ!」という使命感が生まれ、一生懸命片付けをしてくれるようになります。
感謝の気持ちを明確に伝える
「子供は親の言う事を聞いて当たり前」という感覚を無意識に持ってしまっていないでしょうか?
しかしこれは間違い。
親子であっても全く別の人格ですので、親の気持ちを当たり前のように子供に押し付けてはいけません。
「片づけて欲しい」のは親であって、子供の意思ではありません。
親が「片づけなさい」と声をかけて、子供が片付けをしてくれるということは、子供が「まだ遊びたい」という気持ちを抑えて親の気持ちを優先してくれたということなのです。
たとえ子供であっても、自分の希望を叶えてくれたことに感謝し、「ちゃんと片付けてくれたんだね。ありがとう。」などと感謝の気持ちを伝えることで、子供は「片づけてよかったな」と満足感を感じることができるのです。
「お片付け係さん」などの役職名をつける
これは4~5歳から使える手なのですが、子供に「お片付け係さん」や「お片付け隊長」などといった肩書をつけ、お片付けのときには「お片付け係さん、お願いします」などと声をかけてミッションを与えるのです。
すると子供にもお片付けに対する責任感が芽生え、家庭の中で「役に立っている感」を味わうことで、進んでお片付けができるようになります。
責任感が強い子では、おもちゃだけでなく、お掃除や洗濯物たたみなどの家事まで手伝ってくれることもありますよ。
まとめ
「片づけ」という行動は「食事・睡眠」のように、本能に組み込まれているものではありません。
人間が生活していくうえで獲得する知恵ですので、「片づけ」という行動を身につけるためにじっくりと教えたり、見守ることが必要です。
子供にとって片付けが「面倒なこと」ではなく「気持ちいいこと」になるように、小さいうちからしっかりと関わっていきましょう。