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3歳・7歳・10歳が子供の脳の発達において重要!脳の基礎作りのポイント

子育て
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子どもの幸せを願わない親はいません。

生まれたときは、健康第一と思っていても、子どもの成長と共に、しつけや習い事など、自分の育児に迷う場面も増えてきます。

子どもの脳には年齢に応じた成長・発達段階があり、それにあわせた刺激をすることで、子どもの力はぐんと伸びるのです。

子どもの脳の発達と脳を育てるポイントを紹介します。

脳の発達段階を知ろう

身長50センチ、体重3キロで生まれた赤ちゃんは、1年で75センチ、9キロ強、2年で85センチ、12キロにまで成長、身体能力も、誕生直後は目もあまりよく見えなかったのが、1年で歩けるようになり、2歳ではおしゃべりが上手になります。

体の成長と同時に脳も成長しているわけですが、子どもの脳の発達には大きく分けて3つの段階があると言われています。

まず、誕生直後から脳神経細胞の増加が始まり、3歳までどんどん増えていきます。

次に増えた脳神経細胞は少しずつ減少していきます。

不要な細胞、使わない細胞が死んで間引かれ、選別されていくのです。

この選別が行われるのが4-7歳と言われています。

選別が進むと、子どもの脳の中で、情報を伝達するための回路が発達していきます。この回路が発達するのが10歳ごろまでと言われています。

赤ちゃんの脳は光、家族の話しかける声、家の内外の雑音、おっぱいや食べるものの匂い、手に触れるものなど五感からの刺激を受け取る感覚を完成させ、神経細胞を増やしていきます。

家族の笑顔に反応して笑い返し、その笑顔や声に大人が反応を返し、幼児がそれに対してまた反応すると、親子の間に生まれる相互作用によって、脳神経細胞の結合が活性化し、子どもの脳の発達を促すのです。

このように、家族が語りかける音を真似して、まずは喃語を、さらに言葉をしゃべるようになります。

どんな音も吸収するので、この時期に外国語を聞かせると、意味はわからなくても、発音は上手に真似することができます。

その後、必要な情報と不要な情報をより分けるようになり、自分に話しかける声と雑音の聞き分け、よく使う音と使わない音の選別が行われ、親の話す言葉を話すようになります。

例えば、日本人の子どもは日本語にないRやVの音の聞き分けや発音ができなくなります。

これは退化ではなく、必要な情報が選別されるからなのです。この時期に海外で生活した子どもが、短期間に外国語を習得できるのは、外国語の情報が必要な情報と判断され、脳神経細胞が残るからです。

7歳を過ぎると、情報伝達回路が発達し、数字の計算や、文章の読解などができるようになります。

ちょうど小学校入学から小学4年生ぐらいの年齢で、学校の勉強の基礎を身につける時期にあたり、大人の脳に近くなります。

海外帰国子女の外国語は、日本に戻った年齢が10歳以上だと定着する可能性が高いと言われるのも、この伝達回路の発達時期に海外で身につけた外国語の回路が残るからなのです。

脳の成長のための3ステップ

子どもの脳を育てるには、上で述べた3歳まで、7歳まで、10歳までのそれぞれの段階で、子育てを変える必要があります。

神経細胞が増え続ける0-3歳、神経細胞の間引きが行われる4-7歳、情報伝達回路が発達していく8-10歳、それぞれのステップで発達の特徴があり、それに合わせて子育てのアプローチを変えると、脳の発育に効果的なのです。

では、それぞれのステップとアプローチの仕方を具体的にみていきましょう。

ステップ1:0-3歳 五感を刺激して、心や気持ちが伝わる脳を育てる

生まれたばかりの赤ちゃんは、1歳ぐらいまでに五感への刺激を感じる機能を完成させていき、それをベースにして自分の体の動きをコントロールしたり、知能と結びつけたりしていきます。

この時期に大切なのは、なんといっても話しかけとスキンシップ、愛情たっぷりの親子の触れ合いを持つことで、子どもは精神的に安定します。

6ヶ月ごろから、声のトーンや簡単な言葉の理解ができるようになるので、絵本の読み聞かせや歌を歌ってあげることもおすすめです。

たくさん日本語を聞かせることで、日本語の語彙や文法も自然に覚えていきます。

小さな子どもは、話し始める前に周囲の言葉を吸収・蓄積しているので、散歩しながら花や動物について、「きれいなお花だね」「かわいいなワンワンだね」など、どんどん話しかけましょう。

体の動きがコントロールできるようになったら、楽器遊びもおすすめです。

太鼓やおもちゃのピアノは叩くだけでも楽しいですし、小さなペットボトルに豆やお米を入れた手作りのマラカスでリズムをとりながら、いっしょに歌を歌ってみましょう。

ステップ2:3-7歳 運動で脳を育てる

この時期は運動やバランス感覚をつかさどる脳が発達する時期といわれています。

スポーツや楽器をこの時期に始めると、手先の器用さや音感が養われるのでおすすめです。

とはいえ、小学校低学年までの子どもの学習は遊びの延長なので、ボール遊びや鬼ごっこの感覚でスポーツのルールを覚えたり、リズム遊びや音遊びの延長で楽器をしたりと、遊びの中に学びを上手に組み込んで、楽しく練習することが大切です。

また、字が書けるようになる年齢なので、学習の際に正しい姿勢と鉛筆の持ち方にも気をつけてあげましょう。

鉛筆の持ち方が崩れると、自分の手で書いている文字が隠れてしまい、それを覗き込むように姿勢が崩れます。

悪い姿勢で勉強する習慣がつくと、視力の低下や背骨の曲がりにもつながります。

本格的な勉強が始まる前に、正しい習慣を身につけることが大事です。

ステップ3:7-10歳は詰め込みより自由が大事

今の親世代には、自分が子どもの時の詰め込み教育が苦い思い出になっている人も少なくないでしょう。

現在の学校教育は、詰め込んで覚えさせるよりも、自分で考えて参加するアクティブラーニングが効果的だといわれています。

このアクティブラーニングは学校だけでなく、家庭でも有効です。

7歳ごろから、身の回りのことが一人でできるようになり、自尊心が芽生えてきます。

8歳から10歳では、仲間意識が芽生え、家族よりも友達関係を重視するようになります。

学校でもグループ意識が強くなり、グループの中でリーダーと服従者ができ、子どもなりの社会ができてきます。

責任感が強くなり、自分でトラブルを解決できるようになる一方、言い訳や言い逃れも達者になり、口答えも増えてきます。

ときに腹が立つこともあるでしょうが、言い訳や口答えは自発性が発達している証拠でもあるので、力づくで押さえつけるのはよくありません。

また、子どもは決める自由や選ぶ自由を与えられることによって、脳を最大限に活用しながら、知識を深めていくので、この時期の子どもには、自分で決める自由を与えることが大切です。

親子がお互いを尊重する関係を築くために、次のことを意識して、子どもと向かい合いましょう。

  • 子どもの話を、まずは批判せずに聞いてみる
  • やってあげるのではなく、やり方を説明して、自分で取り組むませる
  • すぐに答えを教えるのではなく、まずはヒントや複数の選択肢を与えて、自分で考え、選ばせる
  • 失敗しても責めずに、なぜ失敗したのかを考えさせ、次回への改善点を考える

また、科学読み物に興味を持ち出す年齢でもあるので、夏休みの自由研究を一緒に調べたり、一緒に実験したりするなど、子どもの好奇心を刺激するアクティビティーもおすすめです。

まとめ

いかがでしたか。

子どもの脳の成長段階を知り、それにあった接し方をすることで、子どもの能力を効果的に伸ばすことができます。

でも、その年齢を過ぎてしまったからといって遅すぎることはありません。

脳の仕組みを理解し、その成長を促すために家庭でどのようなことができるかを知り、実践していくことで、いくつになっても脳は鍛えることができます。

子どもの脳の成長段階を意識すると、親子関係も良好になります。

5年生の娘の口答えも、成長の一過程と受け止めることで、我が家の親子げんかが減りました。

いい親子関係と子どもの脳力を育てるために、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。

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