子供のおねしょが治らない・・・おねしょの原因は?治し方はあるの??
子供の「おねしょ」は治るの?
「おねしょはいつ治るの?」と不安に思いますよね。“「おねしょ(夜尿症)」はそのうち治る”と言われますが、多くは、第二次性徴期を迎える10~12歳ころにはなくなることがほとんどです。
ただ、まれに成人まで続くことがあります。
おねしょ(夜尿症)が治る時期は、子供の年齢やおねしょの頻度、原因などさまざまなことが影響しますから、大変個人差があります。
子供のおねしょ(夜尿症)の対処法は?
治療の前に、どのようなことに気をつけるか、おねしょ(夜尿症)をした場合の対処法をみてみましょう。
叱らない、怒らない
子供自身も、おねしょをしたくてしているわけではありませんね。
「濡れて気持ち悪いから着替えようね~」など普通に接しましょう。
起こさない
起こすことで睡眠リズムを乱すだけでなく、「抗利尿ホルモン」や「成長ホルモン」の分泌を妨げてしまいます。
また、尿をためる膀胱の働きにも妨げにもなり、おねしょ(夜尿)がひどくなる場合があります。
冬など寒い時期は風邪をひきやすいですから、濡れたパジャマや下着などを速やかに着替え、温かくして寝られるように配慮しましょう。
焦らない
おねしょ(夜尿)の原因はさまざまです。
親の焦る気持ちが子供に伝わり、ますます神経質になってしまい、精神衛生上もよくありませんね。
また、兄弟と比べるのも、子供の心を傷つけることにつながります。
親として何とかしてあげたい気持ちはとてもよく分かりますが、長い目で見て、穏やかに接しましょう。
おねしょを治すためにまずは生活指導から!その生活指導の内容は?
治療をする前に、対処法とあわせて、まずは具体的な生活指導をすることから始めます。
どんな内容か見ていきましょう。
水分摂取の仕方に気をつける
水分の摂り方に注意しましょう。
食事の際、しっかりとよく噛むことで、水やお茶で食べものを流し込まずに食べられるようになります。
また、朝や昼は普通に水分を取り、夕食の際、心もち少なめにしておくのもいいでしょう。
ただし、暑い時期や汗をたくさんかいた時などは、過度な水分の制限はやめましょう。
夜寝る前にトイレに行く習慣をつける
夜寝る前にトイレに行くことで膀胱にたまった尿を出し、排尿の習慣にもなりますね。
自発的にトイレに行かせる
親が無理にトイレに行かせるのではなく、行きたくなったら、自発的に行けるようにしましょう。
冷えないように配慮する
温かい時期は大丈夫だったのに、寒い時期におねしょがぶり返す場合があります。
冷えると、おねしょ(夜尿症)しやすくなるので、お風呂に入って温まったら冷える前に寝るなど、冷えないように気をつけましょう。
おねしょを治療する場合、どんな治療をするの?
医療機関を受診し、治療を開始する場合は、一般的にどんな方法があるのでしょうか。次に挙げてみましたので、みてみましょう。
生活指導
「生活指導の内容は?」でも触れた通り、生活全般で気をつけることや心がけることなどの指導があります。
やはり毎日の生活が基本ですね。
薬による治療
- 抗利尿ホルモン薬(内服薬や点鼻薬など)
→尿を濃縮して、尿の量を減らす働きがあります。 - 抗コリン薬(内服薬)
→膀胱の緊張を取って収縮を抑え、尿をためやすくします。 - 三環系抗うつ薬
→抗利尿ホルモン薬や抗コリン薬の効果が十分でない場合、補助的に使います。 - 漢方薬
→体質や年齢に応じて使われます。1歳以上から使える市販のものなどさまざまな種類があります。服用する場合は、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
行動療法
理学的・心理的に治療していく方法を総称して行動療法といいます。
「夜尿アラーム療法」や「一定時間での覚醒療法」、排尿訓練(排尿抑制や排尿中断)などがあります。
子供のおねしょ、宿泊行事が心配!どうすればいいの?
宿泊行事は、子供にとっても思い出となる大事な行事ですね。
ただ、宿泊となると何かと心配ですよね。どのような対応があるのでしょうか。
次にあげてみましたので、参考にしてくださいね。
- 同行する先生や職員にお願いして、夜中に起こしてもらう、朝早めに起きる
- 水分の摂り方に注意する(夕食時などの水分量を調整する)
- 夜寝る前に必ずトイレに行くようにする
- なるべく長く起きている
- 医療機関(医師)に相談する
- おむつやパッドを持たせる。ただし、友達に見つかると子どもも嫌な思いをするかもしれないので、消灯後におむつを履くなどする
まとめ
いかがでしたか?
“おねしょはいつか治る”―そう言われてもやはり親としては心配ですよね。
これを良い機会と考えて、生活習慣を見直してみるのもいいかもしれません。
長い目で子供の成長を見守りたいですね。でももし、少しでも気になることがあったら、ぜひ医療機関に相談してみましょう。
ママが安心して子育てすることが、子供にとっての「安心」でもあるのです。
ママの「気がかり」が少しでも軽くなることを願っています。