赤ちゃんが息苦しそう・・鼻吸い器使った方がいいのかな?使い方とおすすめ商品10選
赤ちゃんは大人と比べて鼻の構造が未発達で、鼻水が出やすかったり、鼻が詰まりやすくなっています。
赤ちゃんが鼻水や鼻詰まりで苦しそうにしている場合はどうしてあげれば良いのでしょうか?
市販の鼻吸い器を使用した方が良いのでしょうか?
今回は鼻吸い器の選び方や使用上の注意、おすすめ商品などについてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
鼻吸い器は新生児に必要? 選び方と使うときのコツは?
赤ちゃんに鼻吸い器は必要?
赤ちゃんは鼻の穴が小さく、鼻の中の粘膜もまだ発達途中のため、鼻づまりを起こしやすく、風邪を引いていなくても鼻水が出てくることがよくあります。
生後3ヶ月ぐらいまでの赤ちゃんは鼻呼吸ができないので、窒息死や病気を避けるためにも鼻づまりは死活問題。
自分で鼻をかむこともできないので、親がケアをしてあげましょう。
赤ちゃんの鼻水をママが吸うのはNG
一昔前までは親が赤ちゃんの鼻水を吸ってあげるのがあたり前とされていましたが、今は医学的観点から見て、その方法はNGです。
赤ちゃんから風邪をもらってしまう可能性があるほか、強く吸いすぎて赤ちゃんの鼻に負担をかけてしまう恐れもあります。
小児科に行って吸引機を貸してもらうのは時間とコストがかかる
小児科に行くと電動の吸引機で鼻水を吸ってもらえますが、赤ちゃんは鼻粘膜からの分泌が多いので、ちょっとした花粉やハウスダストの刺激ですぐに粘膜部分が炎症を起こし、鼻水が出てしまいます。
毎回毎回小児科に行っていると時間もコストもかかってしまいますが、鼻吸い器があると初期費用以外はほとんどかかりませんし、家で素早く簡単に処置してあげられます。
ティッシュでは不十分
風邪ではないときに出るサラサラの鼻水は、ティッシュで拭いてもどんどん流れてきて、毎回拭いているとティッシュを大量に消費しますし、いくらしっとりしたティッシュを使ってもデリケートな赤ちゃんの肌が摩擦でカサカサになってしまいます。
風邪が悪化した場合は鼻水がねばねばになり、それはそれでティッシュでは取りにくくなってしまいます。
赤ちゃんの鼻が詰まったままでいると、窒息のリスクがあるほか、呼吸がうまくできない状態が続いて脳に送られる酸素の量が足りなくなり、知能の発達が妨げられる可能性もあります。
自宅に鼻吸い器があれば、いつでもすぐに鼻づまりを解消できるので安心です。
鼻吸い器について
鼻吸い器の役割
感染予防
先ほども説明しましたが、赤ちゃんの鼻水を親が直接口で吸い上げてしまうと、鼻水の菌やウイルスに直接触れてしまうので、感染の恐れがあります。
鼻吸い器を使うことで、感染のリスクを減らすことができます。
ケガの予防
鼻水を取り除くには、ベビーオイルなどで湿らせた綿棒で鼻の中を掃除するという方法もありますが、赤ちゃんが不意に動いて、綿棒で鼻の粘膜を傷つけてしまう可能性があります。
鼻吸い器は鼻の粘膜を傷つけないよう設計されているので、赤ちゃんが少々動いても安心して使うことができます。
病気の早期回復
風邪などの場合、鼻吸い器でこまめに鼻水をとってあげることで、症状の悪化を防いだり回復を早めたりする可能性があります。
中耳炎予防
赤ちゃんや子どもは耳と鼻をつなぐ耳菅と呼ばれる管が短く、鼻から耳に菌が入り、中耳炎などの病気にかかってしまうことがあります。
鼻がつまっていると菌の繁殖が起こりやすく、よりかかりやすくなるそう。
中耳炎は一度かかると治りにくく、耳垂れや痛みの症状もあるので、病院通いが必須となります。
副鼻腔炎予防
副鼻腔炎は、鼻水が長引くなどして、鼻の中の副鼻腔という部分が炎症を起こすことで発症する病気です。
中耳炎と同様に一度かかると治りづらく、頭痛なども伴います。鼻吸い器でこまめに鼻水を取り除くことで予防できます。
鼻吸い器のいろいろな呼び方
鼻吸い器のほかに、鼻水吸引器や、鼻水取り器と呼ばれることもあります。
お店やインターネットで探す際、「鼻吸い器」で通じなくても、いろいろな呼び方で試してみてください。
鼻吸い器には手動と電動のタイプがある!
後に詳しく説明しますが、鼻吸い器には手動タイプと電動タイプがあります。
また手動タイプの中でも、ストローのようなもので赤ちゃんの鼻水を吸い上げるものや、スポイト式、ポンプ式などに分かれます、電動タイプも、電池を入れて使用するものやコンセントにつないで使用するものなどがあり、予算や使う場所、頻度などにあわせて選んでください。
いつから鼻吸い器を使える?注意点は?
鼻吸い器は新生児から使えますが、心配なときは一度小児科に相談してみましょう。
出産直後から鼻水がグズグズしている場合は、産婦人科のお医者さんに相談するのも良いでしょう。
鼻吸い器を使うときの注意点
低圧でやさしく吸う
一気に吸い込もうと強く吸引すると、赤ちゃんの耳に負担がかかってしまうことがあります。
赤ちゃんが痛がったり、下手をすると鼓膜が破れてしまう可能性も。鼻の奥で鼻水が固まってしまっているようなら、お風呂に入ったあとのふやけた状態や入浴中を狙ってください。
赤ちゃんが鼻吸い器を嫌がっているときは、強引に吸い取ろうとせず、いったん時間を置いて試してみましょう。
チューブと鼻の穴の間に少し隙間をあけ、赤ちゃんの様子を確認しながらやさしく少しずつ吸引するようにしてください。
短時間で終わらせる
長時間鼻水の吸引をしていると、赤ちゃんの耳に負担がかかったり、鼻の粘膜を傷つけてしまったりすることがあります。
吸引はできるだけ短時間で終わらせるようにしましょう
鼻水を吸ってあげる頻度はどれぐらい?
鼻吸い器を使う頻度は、1日に2回程度にとどめておきましょう。
鼻水が硬くなってから吸うと赤ちゃんの耳に圧がかかってしまい、泣いてしまう可能性が高くなるので、詰まってから一度で取り切ろうとせず、何回かに分けてこまめに吸い取るようにします。
まだ鼻水がサラサラしている状態でケアしてあげると、痛みもないので赤ちゃんも楽です。
朝晩のタイミングで鼻吸い器を使うのが理想的ですが、夜はお風呂の最中か入浴後が狙い目です。
鼻吸い器選びのポイント
鼻吸い器には電動と手動、その中でもいろいろな種類があり、値段もさまざまです。
購入の際は、口コミの評価やお医者さんの意見を参考にすると良いでしょう。選ぶ際に見るべき主なポイントは以下の通りです。
- 値段
- 持ち運び可能か
- 吸引力の強さ
- 洗浄の簡単さ
それぞれのご家庭ごとに、予算や使う頻度、保障の有無、自宅以外で使う可能性があるかといったことを検討し、商品を選ぶようにしてください。
赤ちゃん鼻吸い器おすすめはコレ!それぞれの長所と短所は?
次に鼻吸い器のタイプ別メリット・デメリットとおすすめ商品をご紹介していきます。
口で吸い上げるタイプのメリット・デメリット
メリット
口で吸い上げるタイプの商品のメリットは、見慣れない器具や機械を使うよりも赤ちゃんにとって安心感があるということ。
また、親の吸いこみ加減で、赤ちゃんの耳にかかる圧力をコントロールできるのも安心です。
値段もほとんどの商品が1,000円前後と手ごろで、コンセントを繋げる必要もありませんし、すぐに使えるのでとても手軽です。
デメリット
親への感染がないと言い切れないのがデメリットです。
逆流を防ぐ構造にはなっているのですが、ウイルスや細菌混じりの空気をダイレクトに吸い込むので、抵抗力が弱っている時は感染してしまう可能性があります。
おすすめ商品
ママ鼻水トッテ(価格:666円~)
ストローのようにママが吸うだけで鼻水を取れます。
吸った鼻水がボトルにたまるしくみになっているので、ママの口に入ることがなく安心。赤ちゃんを寝かせた状態や、抱っこした状態でも使用できるのが便利です。
スポイト式・ポンプ式タイプのメリット・デメリット
メリット
スポイトやポンプを手で加減しながら鼻水を吸引していくタイプで、口で直接吸い上げないので、感染の心配がない点がメリットだといえます。
手でポンプを握るだけなので、吸い上げる必要がなく疲れません。
また電源不要のため、災害時などにも使えます。小型で持ち運びに便利ですし、値段も手ごろですので、家用と外出用など複数個用意しておくこともできます。
デメリット
口で吸うタイプと比べて吸引力が弱く、また強弱の調整ができません。
固まってねばねばした鼻水は吸い取りづらく、またサラサラした鼻水も、奥の方まで完全に処理することはできません。
基本的には入口付近の鼻水のみの処理となってしまうのがデメリットです。
おすすめ商品
ピジョン ドクター鼻吸い器(価格:497円~)
スポイト式の鼻吸い器で、菌がママの口に入ってしまうことによる感染の心配がありません。
赤ちゃんの鼻を傷つけないよう、ノズル部分にはシリコンゴムを使っています。
コンパクトサイズで女性の手におさまり扱いやすいのもポイントです。
チュチュベビー 鼻水キュートル NEW(価格:880円~)
ポンプの部分を手で押して吸引するポンプ式タイプです。
コンパクトサイズで持ち運びしやすく、外出先などでも気になったときにすぐに使えて便利。
逆流防止機能がついています。使い終わったら簡単に洗浄できます。
電動小型タイプのメリット・デメリット
メリット
電動式は吸引力が高いのが特徴です。ハンディタイプや小型タイプでも、ねばねばタイプの鼻水をすっきり吸引することができます。
感染の心配もなく、小型の場合はコンパクトで軽く、外出や外泊のときに持ち運べるという点もメリットです。
デメリット
デメリットとしては、口で吸うタイプや手動ポンプのタイプに比べるとやや値段が高く、洗浄が面倒なタイプがあるという点があげられます。
パーツは全部丸洗いできるものを選ぶと、長期間衛生的に使い続けられます。
おすすめ商品
電動鼻水吸引器ベビースマイルS-302(価格:3,980円~)
電池式による電動タイプの鼻吸い器です。電動タイプですが170gと軽量コンパクトサイズで、場所を選ばず使用できます。
コンビ 電動鼻吸い器(価格:5,400円~)
静音設計なので、夜間にも吸引できるという点が高評価。
2種類の先端ノズルがついていて、成長にあわせて使い分けられます。
サラサラとした鼻水から、ドロドロの鼻水まで幅広く吸引することができます。
電動据え置きタイプのメリット・デメリット
メリット
耳鼻科のものと大差がないくらい吸引力があり、吸引の圧力の調整もできる商品が多いです。
保証期間が1年間ついているものが多いので、安心して使うことができます。
デメリット
価格が高額ですが、それなりに効果があるので、子どもが多い家庭や、子どもがよく鼻水を出しているという家庭には特におすすめです。
大きいので持ち運びができないこと、部品の洗浄が少し面倒というのをデメリットにあげている声もあります。
振動と音が大きい商品が多く、赤ちゃんが怖がって使えなかったという場合もありますので、最初はレンタルで試しても良いかもしれません。
集合住宅だと夜間には使いにくいというデメリットもあります。
おすすめ商品
電動鼻水吸引器メルシーポットS-502(価格:14,400円~)
小児科や耳鼻科などで使用しているものに近い形で、しっかりと鼻水を吸引できます。
パーツは多いですが、取り外しや分解が簡単にでき、洗って清潔に保てます。1年間の保障期間つき。
スマイルキュートKS-500 ロングノズル付鼻水吸引キットセット(価格:15,800円~)
吸引した鼻水が鼻水吸引キットにたまるしくみで、ホースなどが汚れにくく、お手入れが簡単です。
3種類のシリコンゴム製オリーブ管がついていて、子どもだけでなく大人も使用可能です。
親が鼻炎や花粉症の場合は助かりますね。
パワースマイル KS-700(価格:25,272円~)
安心の日本製。片手がふさがっていても使用中なので、まだ赤ちゃんを抱っこしていなければならない場合など、とても助かります。
吸引力が強く、鼻水をしっかり取ってくれます。
鼻水で医療機関を受診するときの判断基準
鼻吸い器を利用しても、赤ちゃんの体調が悪化したり、鼻づまりが解消されなかったりする場合は、医療機関を受診しましょう。
以下のような症状が見られるときは早めにお医者さんに連れて行ってください。
- 呼吸が苦しそうなとき
- 鼻水が黄色くドロドロしている
- 鼻水が数日止まらない
- 食欲が落ちている
- 咳や熱も伴っている
他にも、目やにが出ている、目の周りが赤い、眠れないなどの様子が見られたときは耳鼻科や小児科を受診しましょう。
まとめ
いかがでしたか?鼻吸い器があると、簡単に赤ちゃんの鼻詰まりを解消してあげることができ、病気の予防などにもなります。
赤ちゃんの鼻詰まりは放っておくと窒息したり病気になってしまうので、早めに解消してあげましょうね。
鼻吸い器を購入するときは子どもの人数や使う時間、場所に合わせて選ぶと良いでしょう。今回の記事が参考になれば幸いです。