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赤ちゃんがいる家庭でのアロマの使い方!子供に使える精油はあるの?

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まずは赤ちゃん・子供にアロマを使う上での注意点!

どんなに安全な精油を用いても、アロマセラピーは心身に影響を与える行為であることには変わりありません。

アロマを使用する際には、お子様の心身の状態を注意深く観察し、異変があればすぐに使用を中止して、医師の診察を受けてください。

また、刺激や作用が強すぎて、お子様には使用できない精油もあります。

以下の精油は使用しないようにしてください。

  • クローブ
  • シナモン
  • ジンジャー
  • タイム
  • フェンネル
  • ペパーミント
  • レモングラス
  • ローズマリー
  • クラリーセージ
  • バジル
  • メリッサ(レモンバーム)
  • サイプレス
  • シダ―ウッド
  • ジュニパー
  • ヒソップ
  • ミルラ
  • ユーカリプタス

~1歳未満

1歳未満の赤ちゃんには、精油の使用はおすすめできません。理由は、赤ちゃんはまだまだ視覚が未発達で、嗅覚からいろんな情報を得ており、精油の香りがその妨げになる可能性が考えられるからです。

どうしてもアロマを使用したい場合には、直接赤ちゃんに使うことはせず、間接的に使用するようにします。

例えば、赤ちゃんは使用しない部屋でアロマを焚き、ママに付いた香りを嗅がせる程度にとどめたり、赤ちゃんの肌には直接触れることのないものを洗濯する際に、アロマオイルを数滴垂らすなどといった方法です。

あくまで、「アロマの香り」ではなく、「ママや家族やお家の香り」と赤ちゃんが認識する程度での使用をおすすめします。

1~3歳未満

3歳未満の乳幼児は芳香浴だけなら行うことができます。

芳香浴とは、アロマディフューザーやアロマポットを使って、香りの成分を空間に拡散させる方法です。

専用の器具を持っていない場合には、ハンカチやティッシュなどに精油を染み込ませ、部屋に置いておく方法もあります。

ただし、芳香浴の実施には細心の注意を払い、お子様のすぐ近くで精油を焚くことは控えましょう。

また、お子様が誤って精油を口にしたり、ディフューザーなどの蒸気を直接吸い込まないように注意してください。

この時期におすすめのアロマ精油

ラベンダー

作用が穏やかなため安全で使いやすく用途も広いので、1本持っているととても便利です。

香り成分の75%が鎮静に役立つ成分で構成されており、血圧や心拍数を下げ、神経のバランスを調整する働きがあると言われています。

安眠効果やリラックス効果が高いことで有名で、親子のリラックスタイムにぴったりな精油です。

カモミール

カモミールにはローマンとジャーマンがありますが、ローマンは心に、ジャーマンは身体に対する作用が強いとされています。

ヨーロッパでは古くから民間治療薬に用いられた植物で、「女性と子供の精油」と呼ばれるほど広く安心して使える精油です。

安眠を誘う精油として有名で、高ぶっている神経や動揺を鎮めると言われており、子供の癇癪(かんしゃく)にも有効です。

フルーティな甘い香りは子供でも受け入れやすく、アロマに慣れていない赤ちゃんにもとても使いやすい精油です。

3~6歳未満

芳香浴の他に、沐浴が行えるようになります。沐浴とは、湯船などにお湯をはり、そこにアロマオイルを垂らして身体を浸ける方法です。

沐浴と同様に、洗面器にお湯をはって、手や足を浸ける、手浴や足浴も可能です。

さらに、お湯に精油をたらしたものに浸し、それに浸けたタオルを軽く絞って身体に当てる、湿布法なども行えるようになります。

精油の使用量はお子様の体重を考慮し、大人の体重50kgに対しての比率で計算するようにしましょう。

兄弟や姉妹で同じものを使用する場合には、必ず一番小さいお子様に合わせた使用量を設定してください。

また、精油の中には肌を刺激しやすいものもあるので、使用後はできるだけ、精油が接した部分を洗い流すようにしましょう。

この時期におすすめのアロマ精油

オレンジ

おなじみのオレンジの果実の皮からとれる、フルーティで親しみのある香りの精油です。

アロマに慣れていないお子様でも受け入れやすく、値段も安価なため、初めての精油としてよく選ばれます。

特に、孤独感を抱えた心を安心させ、明るい気持ちに導いてくれると言われており、お家を離れて保育園や幼稚園に通う不安や、初めてのお外での体験が多く、何かと緊張しやすいこの時期にぴったりの精油です。

とくに規制がなければ、ハンカチやお洋服に精油を染み込ませ、不安なときにはいつでも香りを嗅げるようにしてあげると効果的です。

肌を刺激しやすいので、肌には触れないようにするか、触れてもかなり低濃度になるように調整してください。

ティートリー

すっきりとした葉っぱの香りで、気分をリフレッシュしてくれます。抗菌作用や抗ウイルス作用が非常に高く、まだまだ免疫が未熟なこの時期に大活躍する精油です。

あせもやアトピーなどの肌トラブルからも守ってくれる作用があると言われているため、お風呂のお湯に入れて使うのがおすすめ。

敏感肌の方は、刺激を感じることがあるので、使用する濃度は低めにしてください。

6歳以上

上記に加えて、アロマトリートメントが実施できるようになります。

アロマトリートメントは、ホホバオイルなどの天然の植物油にアロマオイルを数滴混ぜ、それを身体に塗り込みながらマッサージする方法です。

精油の成分が直接肌に吸収されるので、精油の作用が強く出やすいため、実施には注意が必要です。

使用する精油の量は、大人の半量を超えないようにします。

また、柑橘系の精油は紫外線に当たると肌を害する成分に変化するため、アロマトリートメントで柑橘系の精油を使用したあとは、12時間以上、日光に当たらないよう注意します。

この時期におすすめのアロマ精油

ゼラニウム

「バランスの精油」と言われる、ローズに似た香りの精油。リラックスと高揚の、どちらか足りないほうを補う働きをし、心と身体、両方のバランスを整える作用があると言われています。

心身共にまだまだ著しく成長する時期ですが、感情や体調を自分の力だけではコントロールしにくく、フラストレーションがたまりやすいこの時期にぴったりの精油です。

ベンゾイン

バニラのような甘い香りがとても親しみやすく、高いリラックス効果を発揮する精油です。

別名は安息香と呼ばれ、その名の通り、呼吸を穏やかにしてくれるという特徴を持っています。粘膜を保護して潤わせる働きもあると言われており、呼吸器系のトラブルが出るときにもおすすめです。

ただし、原料となる樹脂はかなり粘度が高いため、一般的に販売されているベンゾインの精油はアルコールで希釈されていることが多いです。

希釈に使われているアルコールも、植物性のものを選ぶようにしてください。

ママの楽しみが家族の楽しみ

お子様が小さい頃はまだまだ手がかかり、ママも思うように動きづらい時期。ときにはイライラしてしまうこともあるでしょう。

お子様にアロマを使うことも心身の健康を保つために有効なことですが、まずはママが楽しむことがいちばん。

ママがアロマを楽しんで、リラックスしていると、お子様も楽しんで香りに親しむことができます。

お子様とのアロマライフはいろいろと制約があり、少し難しいですが、楽しみながら取り入れていきましょう。


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ライター紹介 ライター一覧

星山春菜

星山春菜

メディカルアロマセラピスト&心理カウンセラーとして、婦人科や精神神経科の病に悩む患者様と、そのご家族に寄り添ってきました。

現在は初めての妊婦ライフ真っただ中!つわりやむくみなどに悩みつつ、アロマをフル活用して乗り切っています。皆様のお役に立てる記事を書けるようがんばります!