共働きの妻に「ワンオペ育児」をさせる夫の傾向5
妻に「ワンオペ育児」をさせる夫の傾向5
■ワンオペ育児とは?
先ほども紹介したとおり、ワンオペ育児とは、母親が仕事・家事・育児の全てを一人で行わなければならない状態のことを指します。
元々はコンビニやファーストフード店での一人勤務のことをワンオペレーションと呼んでいて、その過酷な労働環境に見立てて「ワンオペ育児」と呼ばれるようになったそうです。
日本では一億総活躍社会が謳われるようになって、女性の社会進出が進み、夫婦共働きが増えましたが、一方で「育児は産んだ女性がするものだ」という意識が根強く残っています。
またご近所付き合いや親戚付き合いが希薄になったこともあり、社会で協力し合って子育てをする、ということも減ってしまったため、妻一人に色々な負担がかかるという現状になってしまっているのです。
■「妻にワンオペ育児をさせる夫」チェックリスト
そのように妻がいっぱいいっぱいの状態が続けば、夫婦間の仲が悪くなるのは目に見えています。
それでは、どのような男性は女性にワンオペ育児をさせやすい傾向にあるのでしょうか?
自分の夫がワンオペ育児をさせてやすいタイプかどうか知っておくだけでも、事前に傾向と対策が立てられるので、ぜひ参考にしてください。
<妻に「ワンオペ育児」をさせる夫の傾向5>
- 義母から結婚時に「これで息子のお世話から解放されたわ~」と言われたことがある。
- 新婚時、あるいは同棲時代に夫が靴下を脱ぎっぱなしにしていた。
- 新婚時代、家で夫に向かって話をしていたら、妻の話はそっちのけでTVに向かって「
打った! ホームラン!」と叫んだことがある。 - 妻のことを他人も子どももいない場なのに「ママ」と呼ぶ。
- 夫から「いただきます」「ごちそうさま」という言葉をほとんど聞いたことがない。
いかがでしたでしょうか?当てはまっていましたか?現時点で当てはまっていても大丈夫。夫を真の育メンに育てる方法をご紹介します。
■夫を「育児を担う人」にするために
多くの男性は育児は女性がするもので、男性はその手伝いをする、と考えています。育メンと呼ばれる男性でさえ、そう考えている人も多いのが現状で、ちょっとオムツを替えたから、週に2回お風呂に入れたから、自分は育児をしている、と考えいるというのが現状です。
しかしそれではとうてい女性の負担は減りません。夫を「育児を手伝う人」から「育児を担う人」に意識改革をさせましょう。
そのためには問題を明確化して、諦めずに根気よく話し合うことが大切です。
男性は問題があると「解決したい」という欲求を持つ人が多いらしいので、問題点を具体的に伝えることが大切です。
■「承認と共感」を利用しよう
まずは夫を話し合いの席につかせることが大事。「いつも頑張ってくれてありがとう」と声をかけて、テーブルにつかせましょう。
そのうえで、「お互いが帰宅するのが何時、それまでに○○と△△の家事をして、育児関係は××と□□がある。
子供を寝かせるのが9時なので、逆算すると、これだけの仕事をどうしたら良いだろう?」というように相談してみましょう。寝かしつけのために子供をお風呂に入れたあと、パジャマに着替えさせて歯磨きをさせ、絵本を読む、と付帯作業も具体的に挙げることができればなお良いですね。
家事のほうも、30分かけて料理をして、皿洗いに15分、さらにそのあと次の日のゴミだしの準備もしたい、と細かい事まで説明できると良いでしょう。
最初は理想的にはいかないかもしれませんが、妻が限られた時間の中でどれだけの仕事をこなさなければならないのかをまず夫に理解してもらわなければ、分業化への意欲も引き出すことができません。
「お互い大変だけれども、21時以降は夫婦のくつろぎタイムにしたいから、子供をお風呂に入れている間、洗い物をやってくれない?」と具体的に提案してみるのもよいでしょう。
夫の帰りが遅くて家事や育児の協力を仰げなくても、妻がどれだけの仕事を家でこなしているのか知ってもらうことで、「ありがとう」という言葉を得られるかもしれません。
大変な中でもお互いに承認と共感が得られれば、夫婦の仲は壊れないはずです。ワンオペ育児の辛さを軽減するためにも、ぜひ取り入れてみてください。