赤ちゃんの予防接種、接種前に気を付けることとは？先輩ママの接種スケジュール表公開！

スケジュールを立てる前に知っておきたいこと－基本ルールをおさえましょう－

予防接種によって防ぐことができる病気のことをVDTと言います。

VDTにかかると、重病化して命に関わったり、後に重大な後遺症が残ったりする可能性もあります。

病気にかかりやすい時期に入る前に予防接種を済ませて抗体をつくり、子どもをVDTから守りましょう。

まずは、予防接種を受けるにあたって知っておくべき基本のルールについてご説明します。

ベストのタイミングでの予防接種が大切

ワクチンの種類によって、接種する時期や回数、次の接種までの間隔が異なります。

0歳児は特に接種すべきワクチンの種類や回数が多いので、しっかりスケジュール立てをして、最も良い時期に予防接種を受けられるようにしましょう。

ワクチンは公費で受けられる定期接種と自費負担の任意接種に分けられ、定期接種を受けるには自治体から配布される「予診表(接種券)」が必要です。

定期接種のB型肝炎、ヒブ、小児用肺炎球菌ワクチンは生後2ヶ月目から接種が可能ですが、赤ちゃんが生後2ヶ月を過ぎているのに予診表が手元に無い場合、自治体の予防接種窓口に問い合わせてみてください。

予防接種はかかりつけの小児科で受けましょう

なにかあったときに頼りになるのがかかりつけの病院です。

アレルギーや持病持ちの赤ちゃんはもちろん、健康な子でもワクチンによってアレルギー反応や体調変化が現れる場合がまれにあります。

何かあったときにすぐ対応できるよう、最初の予防接種はかかりつけの小児科で受けるか、かかりつけの小児科があいている日時に受けるようにしましょう。

「任意接種」も受けましょう！

お母さんの中には予診表が送られてくる定期接種のみ受けていれば良いと思っている人もいるようですが、それは大きな間違いです。

任意接種のものであっても重い後遺症が残ったり、死亡してしまったりする恐れがありますので、任意接種のワクチンも必ず受けるようにしてください。

ロタウイルス、おたふくかぜ、インフルエンザ、A型肝炎のワクチンは日本では任意接種ですが、米国では定期接種に指定されていますし、日本でもこれまで任意接種だったワクチンが徐々に定期化されてきています。

これらのことからも、任意接種が省略してはいけない大切なものだということがわかります。

定期接種は自治体によって受ける日程が決められている場合があります。

任意接種のタイミングは、定期接種の日程を確認したうえでかかりつけ医に相談して決めるようにしましょう。

ワクチンの種類によって、次の予防接種との間隔が違います

ワクチンには「不活化ワクチン」と「生ワクチン」の2種類があり、次に別のワクチンを接種できるようになるまでの期間が異なります。

不活化ワクチンは接種した1週間後の同じ曜日から別のワクチンを受けることができますが、BCGやロタウイルスなどの生ワクチンは4週間後の同じ曜日まで待たなければなりません。

不活化ワクチンの後は長い期間をあけなければいけなくなるので、生ワクチンと不活化ワクチンを受ける順番に気をつけましょう。

子どもを確実に守るためには同時接種が推奨されています。

特に生後6ヶ月までの間は、多くの種類・回数のワクチンを接種しなければなりません。

毎回１種類のワクチン接種だと、少しでも体調不良などで予定が遅れれば、最適な時期にワクチンが受けられなくなる恐れがあります。

そこで多くの人が実施している方法が、1度に複数のワクチンを接種する同時接種で、これによりワクチンの接種遅れや接種忘れを防ぐことができ、また早めに免疫をつけることもできます。

受け方には、集団接種と個別接種があります

予防接種の受け方には、保護者が決めた病院で都合の良い日に予約を取って受ける「個別接種」と、自治体が定めた日程・場所に集まって受ける「集団接種」とがあります。

基本は個別接種ですが、定期接種のワクチンに関しては、自治体によって集団接種の日程や場所が定められていたりする場合もありますので、事前に確認しましょう。学生などで病院に行く時間を確保するのが難しい場合は、学校での集団接種のほうが便利なこともあります。