ヨガで子供の猫背解消!姿勢を楽しく矯正できるおすすめヨガポーズとは?
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そもそも良い姿勢ってどんな姿勢のこと?
「良い姿勢」とはどんな状態のことか、みなさんご存知ですか?
背筋をピンと伸ばす姿勢を思い浮かべるかもしれませんね。
実は、背骨(脊椎、脊柱ともいいます)は、重い頭部を支えるために、S字型にカーブ(湾曲)している状態が正しい姿勢で、これを「生理的湾曲」といいます。
また、二足歩行である人間にとって、歩く、走るなどの動作により、地面からかかる衝撃を吸収し和らげる役目をしているのもこのカーブなのです。
何らかの原因で、このカーブがより強くなる、またはカーブが無くなり、ストレートになるのは正常な状態とは言えないのです。
解剖学的な指標から説明すると、人間がまっすぐ立った姿を横から見たとき、①耳の穴、②肩の中心、③大転子(股関節の横にある、出っ張っている骨)、④膝の少し前、⑤くるぶしの少し前、という5カ所が垂直にまっすぐな線で結ばれるのが、良い姿勢とされているのです。
ちなみに、反り腰の場合、一見するととてもよい姿勢に見えますが、背中や腰、太ももの前面の筋肉が緊張し、負担がかかるので、慢性的な腰痛やギックリ腰になりやすく、良い姿勢とは言えません。
子供が猫背になる原因とは?
スマートフォンやゲームなど、今、人々の生活の中には、これら “手元を見続ける”動作が大変多くなりました。
これは、子供たちも例外ではありません。
成長過程である子供たちの身体は不自然な姿勢を続けると、生活のあらゆる場面でその影響を受けてしまいます。
背中が丸まった猫背の姿勢で、食事や勉強をする恐れも出てきますね。そして、外遊びが少なくなったことで運動不足となり、筋肉の発達が乏しくなることも理由の一つと考えられます。
6歳から10歳までの子供の猫背の原因は、筋力不足が6割、骨格のゆがみが4割を占められており、筋力不足と骨格矯正の両面をケアしていくのが最も近道といえるのではないでしょうか。
子供が猫背だとどんな影響がでるの?
成長期の子供たちだからこそ、気をつけたい「猫背」。見た目が悪いだけでなく、身体や心へどんな影響があるのでしょうか?
子供の猫背による影響を見ていきましょう。
呼吸が浅くなる
猫背の姿勢による影響の第一は、呼吸が浅くなることです。
背中が丸まることで前かがみになるので、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなるということは、呼吸によって酸素をたくさん取り込むことができず細胞の働きも低下し、結果的に基礎代謝も悪くなるので、冷えなどの症状も出てきます。
内臓機能の低下
猫背の前かがみの姿勢によって、胃や腸などの内臓も圧迫されることになるので、内臓の働きも悪くなります。
姿勢が良くなるだけで、胃の調子が良くなったということもあるくらいですから、その影響は大きいでしょう。
集中力の低下
悪い姿勢で座ると身体は緊張している状態が続くので、ストレスがかかります。
また、猫背で首の血流が滞り、脳への血流が悪くなることで集中力が低下し、脳の働きも悪くなります。
そのため学力にも影響が出てきます。
運動能力の低下
猫背などによる悪い姿勢では、走る、蹴る、投げるなどの運動するときの身体の各関節の動きも悪くなります。
そのため、身体を正しく動かすことができないのでパフォーマンスも悪くなり、ケガもしやすくなります。
自律神経の働きの低下
猫背によって頭を支えている頸椎が歪むと自律神経の働きが悪くなり、人間の気分などに影響を与えるセロトニンなどの神経伝達物質の働きが悪くなると言われています。
セロトニンには、心を安定させる働きのほか、「良い姿勢の維持」という働きもありますから、正しい姿勢で生活するということは、また、精神にも大きく影響すると言えるのです。