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悩まなくても大丈夫!片方の母乳だけ出ない理由と対処法

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片側だけの授乳になってしまう原因とその対策

母乳の分泌量に左右差がある

片方は問題なく出ているのに片方はどうも出が悪い、もしくは全く出ていないといった場合だとどうしても出の良い方だけの授乳に偏ってしまいがちになります。

もともと分泌に左右差があるというのはよくあることですが、それ以外にも古い母乳が片側のおっぱいの乳管に詰まっていて出が悪くなっている場合があります。

するとママもスムーズに授乳をしたい気持ちから、出の悪い方の授乳を避けがちになってしまいますし、当然赤ちゃんも吸ってもなかなか出てこない方のおっぱいは自然と嫌がるようになってしまいます。

そして飲ませないおっぱいの方はますます母乳が分泌されなくなってしまうといった悪循環になってしまいます。

対処法

まずは、こうした左右差をチェックする方法として乳管開通マッサージの手順で乳頭をつまんでみて、何ヶ所くらいから母乳が出ているか見てみましょう。

大体最低でも5〜6本以上開通しているようなら大丈夫です。

開通している乳管の本数にあまりにも左右差がありすぎるようなら出にくい方の乳管開通マッサージをするようにしましょう。

(詳しいマッサージ方法は『赤ちゃんがおっぱいを飲まない!拒否する原因と対策』に乳頭マッサージとして記載しています。)

その際、出が悪い方のおっぱいに蒸しタオルを当てて温めてから行うようにしましょう。入浴時や入浴後でも構いません。

そして大切なのはあえて出にくい方のおっぱいから必ず先に授乳するようにしてください。

次に出やすい方のおっぱいを飲ませる時間は少し短めにして、再度出にくい方を飲ませるようにすると赤ちゃんも物足りなさから出の悪い方のおっぱいを頑張って吸ってくれるようになります。

赤ちゃんに吸ってもらう刺激の回数が増えることで分泌も活発になります。

最初のうちは飲ませにくい方からの授乳は大変かもしれませんが根気よく続ければ左右同じように飲ませられるようになってくるので頑張ってください。

ここで1つ気をつけて欲しいのは母乳は消化が早いので1時間半から2時間くらいで赤ちゃんはお腹が空いてしまいます。

なのにミルクのように2〜3時間以上授乳間隔を開けてしまうと空腹感が強すぎて赤ちゃんは怒って機嫌が悪くなりおっぱいを飲んでくれなくなることもあります。

ですのでそろそろ欲しがりそうな時を見はからうようにして、欲しがって泣いてしまう前にあげるようにしてください。

母乳の分泌が多すぎるため片方だけでお腹がいっぱいになってしまう

このケースは特に生後3ヶ月未満の時期に起こりやすいです。

ただでさえ低月齢の赤ちゃんはおっぱいを吸う力も弱く飲む量も少ないのに対し、分泌過多のおっぱいでは片側を飲んだだけで必要量をすぐに満たしてしまいます。

このためもう片方を飲ませても赤ちゃんは「もういらない!」と拒否したり、ただ口に含むだけで吸わなかったりします。

この様子を見てママは「片方だけしか母乳が出ていないのでは?」と勘違いしてしまうのでしょう。

また新生児によくみられるケースとして、片方を飲んだだけで疲れてしまい授乳途中で眠ってしまうことがあります。

対処法

母乳過多が原因なので授乳前に少し減らしてしまいましょう。

おっぱいを吸わせる前に圧抜き程度に搾乳をしてください。その際、絞りきってしまっては余計に母乳を分泌してしまうので2〜3割くらいを絞り出すつもりで搾乳してください。その後で赤ちゃんに両方のおっぱいを飲ませましょう。

片方を吸わせたらゲップをさせてからもう片方を吸わせるようにしてください。

尚、授乳後に搾乳してしまうと「張り返し」といってさらに母乳の分泌が増してしまうので注意しましょう。


片側を飲んだだけで疲れて眠ってしまう場合、眠っても30分くらいしたら目覚めて泣くといったパターンが続くようならお腹がいっぱいで寝ているわけではありません。

しっかり飲ませてあげるためにも、寝てしまったら赤ちゃんのほっぺをツンツン突いて起こしてあげたり、足の裏を少し強めにコショコショしてくすぐると目覚めて飲み始めたりするのでやってみてください。

それでも起きないなら次回の授乳は飲ませていない方のおっぱいから授乳するようにしてください。

飲み心地が違うことで赤ちゃんに好き嫌いがでてしまっている

両方のおっぱいともにちゃんと分泌しているのに赤ちゃんが片方ばかりを吸って、もう片方を嫌がるようなら嫌がる方の乳頭の形や授乳の姿勢、ポジションに問題があるのかもしれません。

吸ってくれない方の乳頭の形が偏平や陥没だと赤ちゃんがうまく吸えないので嫌がります。

赤ちゃんにとって乳頭は大切な母乳の吸い口なので、例えば少し歯茎に当たるとか舌で巻き込みにくいなど、ちょっとした不具合に敏感になってしまう傾向があるようです。

そして一旦嫌になってしまうとそれを覚えてしまうのか、吸いづらい方のおっぱいを持ってきただけでのけぞって嫌がることもあります。

また授乳のポジションが赤ちゃんにとってどうもしっくりこないことで、おっぱいが吸いづらくなっているというケースも原因として考えられます。

対処法

乳頭の形の問題ならば乳頭マッサージを行い、赤ちゃんが吸いやすい状態にしてあげましょう。

授乳前に乳頭吸引機などで乳首を出すようにすると、だんだんと吸いやすい形になってきます。
(乳頭マッサージの方法は『母乳ケアは大丈夫?妊婦さんにおすすめ おっぱいマッサージ方法』に記載しています)

授乳の姿勢に問題があるようなら、いつもと違う授乳姿勢に変えて見ましょう。

いつも横抱きなら縦抱きやフットボール抱きなど、いろいろ試しつつ赤ちゃんとママにとってしっくりいくポジションを探して見てください。

授乳姿勢に変化をつけること自体が赤ちゃんにとって気分の変化につながり自然と飲んでくれることもあるので、添い乳(添い寝しながら授乳)や立ちながら授乳、四つん這いになって赤ちゃんに覆い被さるような姿勢で授乳するなどいろいろ工夫してみてください。

実はこの赤ちゃんの好き嫌いが原因のケースが最も改善が難しいのです。

そのためママが頑張り過ぎてしまい身体的・精神的ストレスで疲れ果ててしまっては元も子もありません。いろいろ試してもダメなら搾乳して飲ませるか思い切ってミルクに頼るようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

ただ両方のおっぱいを飲んで欲しいだけなのに、なかなか上手くいかないと落ち込んでしまい母乳育児を挫折してしまいそうですよね。

ですが左右差があることはごく普通のことですし、今回の授乳の悩みは比較的どのママさんたちにも経験のあるケースです。

ぜひ今回紹介した対処法をいろいろ試してみてください!

きっと両方ともスムーズに授乳できるようになるはずですよ!

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Nemonon

Nemonon

元BA(ビューティアドバイザー)& 美容クリニック勤務経験を活かして「いつまでもキレイなママでいたい!」そう願うママさんたちがもっと輝くための美容情報を提供していきたいと思っています!

同じ子育てママとしての立場からファッション関連や妊娠・出産・子育て関連など、みなさんのお役に立てるような情報も書かせていただいてます。