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妊婦さんのアロマ活用術!アロマでつらいつわりを軽減♪おすすめの精油とは?

出産/妊娠
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そもそもアロマって?

アロマセラピーとは

アロマセラピーとは、植物などから抽出した精油(アロマオイル)を用いて、心身の様々な症状を和らげることを言います。

香りそのものによるリラックス効果やリフレッシュ効果はもちろんのこと、香りの成分に含まれる薬のような作用を利用して、ホルモンバランスや血圧の調整などを行うこともあります。

アロマが作用する仕組み

香りの成分は、鼻から吸い込むことで、気管の粘膜や肺の粘膜から血液中に取り込まれ、全身を周ります。

また、皮膚に塗った場合には、香りの成分が皮膚の毛細血管から取り込まれ、全身に巡ります。

これによって、香り成分が身体の様々な場所に作用し、不快な症状が和らぐのです。

医療現場でも大活躍!

ヨーロッパで発展したアロマセラピー。

現在のヨーロッパでは保険適応となって治療として取り入れられるほど、その効果や安全性が認められています。

日本ではまだ保険適応にはなっていませんが、最近では産婦人科や心療内科、循環器内科などといった分野で、アロマセラピーを実施している病院も多くあります。

妊婦が使ってもいいの?アロマ活用のコツ

アロマは必ず天然のものを使う

「アロマオイル」として販売されているものの中には、アルコールで薄められたものや、石油成分から合成された香料などといったものもあります。

こういったものを使用すると、逆に体調の悪化を招いてしまう危険がありますので、必ず100%天然のものを購入して使用するようにしましょう。

「精油」と言って販売されているものは天然成分でできたものが多いので、購入の際の目安にしてください。

アロマの使用濃度を守る

精油は植物などの成分をギュッと濃縮したオイルです。

天然成分100%のものでも、ときに皮膚をかぶれさせたり、身体に刺激になってしまうこともあります。

特に妊娠中は外部からの刺激にとても敏感になる時期です。使用する量や濃度をきちんと守り、安全に使用しましょう。

長時間継続して使用しない

精油のいい香りは心も身体も癒してくれますが、その効果を期待しすぎるあまり、ずっと使い続けるのは危険です。

同じ食べ物をずっと食べ続けていると健康を害してしまうように、同じ香り成分にさらされ続けると、身体に害を与えることもあります。

妊娠中は特に身体が敏感ですので、使用の目安は1回30分程度にとどめましょう。

使用後は必ず換気する

精油を使用すると、香りの成分はお部屋いっぱいに広がり、使用を終えてもそのまま香りがお部屋に残ります。

そのままにしておくと、長時間使用し続けるのと同じことになりますので、精油をしたあとはお部屋を換気し、香り成分がお部屋に残らないように注意しましょう。

原液を直接つけない

精油の原液には、非常に刺激が強いものもあります。

そのまま皮膚や衣類などに付けてしまうと、皮膚や衣類などを傷めてしまうことがありますので、原液を直接つけないように注意しましょう。

妊娠中にアロマを使う時の注意点

妊娠中は使えない精油もあります。以下の精油の使用は控えましょう。

妊娠中は使用を控えるべき精油

  • クラリーセージ
  • クローブ
  • シナモン
  • ジャスミンアブソリュート
  • ジュニパーベリー
  • スイートマジョラム
  • タイム
  • バジル
  • フェンネル
  • ペパーミント
  • ミルラ
  • ローズマリー

 

※妊娠中に使えない精油に関しては、参考にする文献などによって違いがみられます。

人によって作用の程度も様々ですので、アロマセラピーを実施する際には体調の変化に注意し、体調が悪化した場合にはすぐに使用を中止して、医師の診察を受けてください。

つわりに効くアロマ精油の使い方

お部屋の中で使用するときには、マグカップなどに熱湯を注いで、そこに精油を5滴ほど垂らすのが簡単でオススメです。

ただし、誤って飲んでしまわないようにし、使用したマグカップは食器用洗剤を用いて丁寧に洗浄してください。

外出する際にはハンカチなどに精油を3滴ほど垂らして持ち歩くのもオススメ。

気分が悪くなりそうなときにはいつでも香りを嗅ぐことができます。

また、常に匂いが気になってしまうような場合には、好みの香りの精油をマスクに1滴垂らして着用するのもオススメです。

ただし、精油を垂らした部分が皮膚に直接つかないように注意しましょう。

悪阻(つわり)の症状別!オススメアロマ

吐き気、胃のむかつき

グレープフルーツ

グレープフルーツの皮から採れる、さっぱりとした香りの精油です。

つわりのときは特にすっぱいものを好むようになる人が多いので、そんなときにも受け入れやすい香りです。

ただし、血圧を上げてしまうことがあるので、血圧が高めの方は使用を控えてください。

レモン

こちらもレモンの皮から採れる、さっぱりとした香りの精油です。

グレープフルーツよりもさらにすっきりとした香りなので、特に胃のむかつきがひどいときなどにオススメです。

※柑橘系の精油は、紫外線に当たると変質して刺激になることがあるので、直射日光は避けて使用・保存してください。

食べ悪阻(つわり)

グレープフルーツ

食欲抑制効果や脂肪分解効果があると言われており、ダイエットなどによく用いられる精油です。

リフレッシュ効果もあるので、食欲が抑えられなくてイライラするときにオススメです。

ベンゾイン

優しいバニラのような甘い香りで、気持ちをゆったりと和らげ、食べたい衝動を抑えてくれます。

特に寂しさや不安から食欲が沸き上がってくるときにオススメ。

ただし、アルコールで希釈された精油ですので、高濃度で使用したり、鼻を近づけて蒸気を直接吸い込むようなことは避けましょう。

眠り悪阻(つわり)

ユーカリ

ミントに似た爽やかな香りが、眠気を吹き飛ばしてくれます。

ユーカリの香り成分は、集中力を高めてくれる働きも持っているので、仕事中や運転中など、どうしても眠れないときに使うのがおすすめです。

頭痛 悪阻(つわり)

ラベンダー

血圧を下げたり、緊張を和らげてくれる作用のあるラベンダー。

ストレスなどから、頭にガンガン響くような頭痛があるときに効果的です。

ただし、文献によっては妊娠中の使用を勧めていない場合もありますので、敏感な方は使用を控えるほうが良いでしょう。

グレープフルーツ

何となく体がだるくて重いときの頭痛や、眠くてボーっとしてしまうときの頭痛などにおすすめです。

身体をシャキッと目覚めさせてくれる作用があるので、朝に香りを嗅ぐようにすれば、生活リズムにメリハリをつけることもできます。

咳悪阻(つわり)

フランキンセンス

粘膜を強くしてくれる作用があるフランキンセンス。

喘息の治療などに用いられることもあります。カサカサと乾燥したような咳や、粘度の高い痰が絡みつくような喉の不快感があるときにオススメです。

まとめ

薬を使えない妊娠初期は、つわりの症状に耐えるのも大変。

不安やホルモンバランスの変化から気分も塞ぎがちになってしまいがちな時期なので、安全にアロマセラピーを実施して、できるだけ快適に乗り切りましょう♪


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ライター紹介 ライター一覧

星山春菜

星山春菜

メディカルアロマセラピスト&心理カウンセラーとして、婦人科や精神神経科の病に悩む患者様と、そのご家族に寄り添ってきました。

現在は初めての妊婦ライフ真っただ中!つわりやむくみなどに悩みつつ、アロマをフル活用して乗り切っています。皆様のお役に立てる記事を書けるようがんばります!